オペラ「ラ・ボエーム La Boheme」 プッチーニPucciniイタリア(1858-1924) <作曲の経緯> 「マノン・レスコー」の台本作家の一人、ルイジ・イッリカが1892年秋から「ラ・ボエーム」の台本制作を始めたとされている。プッチーニがおそらくこの頃、依頼したらしい。はじめ3幕ものとして着想されていた。現在の第1幕“屋根裏部屋の場”がなかった。原作はアンリ・ミュルジェールHenry murgerフランス(1822-61)の自伝的短編集「ボヘミアン生活の情景Scenes de la vie de bobheme」(1848年)で、短編集という性格から当然のことながら全体はまとまったドラマ構成を持ったものではない。プッチーニが「マノン・レスコー」の成功後まもなくレオンカヴァッロLeoncavalloイタリア(1857-1919)とカフェで会った時、彼も同じくこの短編集をオペラ