宮内庁が保管する31万点に及ぶ皇室ゆかりの図書や文書の目録が、1日からインターネットで公開されることになりました。 公開されるのは、宮内庁書陵部が保管する古文書や絵巻物、それに古い写真などで、およそ31万点の目録がインターネットで紹介され、このうち1万点については画像も掲載されます。 中には、薩長同盟の密約の立会人となった坂本龍馬が長州藩の木戸孝允に密約を保証した裏書きや、かぐや姫を題材に江戸時代につくられた絵巻物など、国宝級の図書や文書が数多く見られます。 また、明治時代に東京を上空から撮影した写真や、明治21年の磐梯山の噴火被害を記録したものなど、珍しい写真も多くあります。 これらの目録や画像は、1日の午前9時以降、宮内庁のホームページにアクセスすれば見ることができます。 宮内庁書陵部の石原秀樹図書課長は、「皇室に伝わる貴重な文書の数々をぜひ多くの人に見ていただききたい。目録や画像は今
「歴史的音源」,国立国会図書館からの図書館送信の嚆矢 国立国会図書館(NDL)は,2012年1月,「歴史的音源」(E1186参照)の公立図書館への配信提供を試行的に開始した。7月には本格実施に移行し,11月現在,配信参加館は国内の公立図書館87館及び海外の研究機関図書館1館の計88館である。 「歴史的音源」とは,歴史的音盤アーカイブ推進協議会(HiRAC)がデジタル化した1900年代初頭から1950年代ごろまでに日本国内で製造されたSP盤等に録音された音楽・演説等の音源を指す。2009年度から2012年度までの4か年で約5万点の音源がデジタル化される見込みで,2011年5月以降,提供準備のできたものから順次「国立国会図書館デジタル化資料」で提供している。2012年11月現在,民謡,落語,浪花節,流行歌,クラシック音楽,演説,唱歌等約3万9000点が利用可能だ。 しかし,このうちインターネッ
今月で開館から10年を迎えた国立国会図書館関西館(精華町精華台)で1日、記念展「関西の図書館100年 関西館の10年」が始まった。1904(明治37)年に一般向けの近代図書館のさきがけとして開館した大阪図書館(現在の府立中之島図書館)以降の図書館の歴史や、図書館を巡る活動を示す資料93点と写真パネルを展示。無料。31日まで(日祝日、第3水曜休)。 明治初期に京都に集書院というわが国初の公共図書館が開館したが、10年で閉鎖。日露戦争前後に、地域の図書館設置の機運が高まり、大阪に続いて、京都、奈良でも現在の府県立図書館につながる図書館が設立された。 昭和初期に、大阪で図書館用品の販売会社を営んだ間宮不二雄を中心に青年図書館員連盟が設立され、図書館用語や目録の規格統一が進んだことや、戦後の1950年に公布された「図書館法」で、司書職が規定され、利用無料の原則が定められたことを紹介した。 82年に
まずはカレントアウェアネスの話から NDLこと国立国会図書館の刊行物に『カレントアウェアネス』というものがあります.図書館や図書館情報学などに関する記事を掲載する季刊誌で,1979年に創刊,少し前に30周年を迎えました.カレントアウェアネスの各記事には「CA****」という通番が振られており,それによると,これまでに1767本の記事が掲載されたことが分かります. このカレントアウェアネス,現在はNDL関西館の図書館協力課にある調査情報係が編集・発行をおこなっていますが,1979年の創刊当初は総務部企画教養課(内の図書館情報室)→1984年からは参考書誌部一般参考課(内の図書館学資料室)→1986年からは図書館協力部図書館研究所と,その担当部署は移り変わってきています. 刊行頻度も当初月刊だったものが,2002年に関西館に移ってからは季刊になっています. また,当初カレントアウェアネスはND
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