学校図書館支援プログラムは、学校図書館だけではなく、公民館図書室や専門図書館などでも多く導入いただいています。カーリルでは引き続きサービスの拡充を進めており、継続的に申し込みいただけます。 多くの学校や図書館で活用いただいている一方で、検索サービスを導入したくても図書データが未整備の図書館が多数あることが分かりました。将来的に図書館システムの導入を検討している場合、複本(図書館用語で同じ本が複数ある場合)に対応するため本にバーコードを貼られていると便利です。しかし、バーコードの印刷機能は一般的に図書館システムを導入しないと使うことができないため、図書館システムを導入しないと着手できない状況がありました。(実際には、いろいろな方法でバーコードを印刷することができますが手順が複雑です) この問題を解決するため、「カーリルToolBox : バーコード連番印刷」を開発しました。このサービスはブラ
埼玉医科大学における2016年4月の図書館システム更改に至るまでの検討過程および情報共有方法について報告する。図書館システム選定の方針は,(1)仕様書は作成しない,(2)カスタマイズは行わない,(3)チェックリストを作成し各社のシステムを評価する,である。選定の結果ベンダーを変更し,データ移行を行った。2016年3月末に全図書館職員が参加する運用会議を開催し,システムの使い方の意識を合わせた。情報共有にはNAS(Network Attached Storage)およびチャットツールSlackを用いた。これらのツールの使用により,システム担当者の負荷が軽減されることが確認できた。 学校法人埼玉医科大学(以下,本学)は2016年4月に図書館システムの更改を行った。ベンダーの変更を伴ったため事例として報告する。 本学は1972年に医学部のみの単科大学として埼玉県入間郡毛呂山(もろやま)町に開学し
日本最大の図書館蔵書検索サイト「カーリル」を運営する株式会社カーリル(所在地・岐阜県中津川市、代表取締役・吉本龍司)は、図書館業務向けの超高速横断検索API「カーリル Unitrad API(カーリル・ユニトラッド・エーピーアイ)」の運用を開始し、京都府立図書館で初導入されました。従来の業務用横断検索システムと比べて、圧倒的に高速で、使いやすいインターフェースにより、図書館業務の大幅な効率化を実現します。 積み残された課題 カーリルのサービス開始から7年目を迎え、私たちが提供するウェブサービスだけではなく、無償開放しているAPI経由で様々なアプリケーションが図書館のデータと連携しています。これによりユーザーは、様々な方法で図書館の蔵書検索ができるようになりました。ユーザーの利便性は年々向上する一方で、図書館員には遅くて使いにくい従来型の横断検索システムの利用が強いられています。都道府県立図
だいぶ遅くなりましたが、2013年度まで国立国会図書館の非常勤調査員を務めていた際に開発した、NDL LabSearch Client をオープンソースとして公開しました。 ineku2/ndl-labsearch-client - GitHub NDL LabSearch Clientは国立国会図書館が運営するNDLラボサーチのUI部分を司るアプリケーションです。このアプリケーションの特徴は、全てのコードがHTMLとJavaScriptで成り立っており、ローカル環境下でも動く点です。そのため、NDL LabSearch Clientのユーザはブラウザとテキストエディタさえあれば、NDLラボサーチのUIを自分の好きなように改造することが可能です。 また、検索サーバとはJSONPで通信を行うため、本アプリケーションはNDL以外のサーバ上にアップロードして動かすことが可能です。NDLラボサーチ
Code4Lib JAPANカンファレンス宮城県南三陸町にて初の開催 図書館関連のシステムに関する日本のコミュニティ“Code4Lib JAPAN”主催によるCode4Lib JAPANカンファレンスが,2013年8月31日から9月1日にかけて宮城県南三陸町にて行われた。初めての開催にも関わらず,全国各地から主催者の期待を上回る56名の参加を得て盛会のうちに終了した。参加者の半分以上は大学図書館や公共図書館でシステム管理以外を主務とする人たちであり,必ずしもシステムの運営や開発をしている人ばかりというわけではなかった。 本カンファレンス開催のきっかけは,毎年2月に米国で開催されている会議Code4Lib Conference (E1033,E1153,E1270参照)に,3年前に初めて日本から筆者と高久雅生氏(現筑波大学)が参加し,この会議が図書館とシステムに関わる人々のためのコミュニティ
米国ミシガン大学の機関リポジトリで、Natsuko Nicholls氏によるレポート“Status and Outlook for University of Michigan Research Profile Data Strategy”が公開されています。 これは、CLIR/DLFのデータキュレーションフェローであるNicholls氏が、ミシガン大学のために作成したレポートです。テーマは「研究情報管理(システム)」などと呼ばれている領域です(ここでは“research profile data management system”という表現が使われていますが、類似のシステムを指す言葉として“research information management system”“current research information system”などもあるようです)。一般に、大学等に所属する
ウェブスケールディスカバリの衝撃 佛教大学図書館:飯野勝則(いいの かつのり) 1. はじめに 近年、図書館における新しいツールとして、「ウェブスケールディスカバリ」(Web Scale Discovery、以下WSDと呼称)の存在感が大きくなりつつある。WSDは、時に「ウェブスケールディスカバリサービス」、あるいは単に「ディスカバリサービス」などと称される。本稿ではWSDが図書館とステークホルダに与えた「衝撃」を中心に、その動向を紹介する。 2. WSDとは何か 2.1 製品としてのWSD WSDは、ユーザーインターフェース等の特徴から次世代OPAC(Next Generation Catalog、以下NGCと呼称)と称される製品の一翼を担っている(CA1727参照)。NGCはオープンソースの製品から、システムベンダによる商品まで、その種類は多岐にわたるが、WSDと認識されるものは少
日本最大の図書館蔵書検索サイト「カーリル」では、岡崎市立中央図書館事件に関連して発生した図書館の情報流出事故を教訓として、「カーリルセキュリティアラートシステム」を運用し、定期的に図書館システムのセキュリティ問題について確認を行なっております。 今回、2つの図書館システムにおいて匿名FTP(パスワード不要の公開FTP)による内部データの開放を確認しましたので、該当の図書館・自治体及び開発元に対して通知を行いました。 その対応が完了しましたことから、概要を発表いたします。 1.広島県内の公共図書館 ・システムの実行ファイル ・データベースのダンプと思われるデータ ・データベースサーバーの内部パスワード ・最終システムリプレイスは2011年5月 2.山口県内の公共図書館 ・予約データ(2005年10月~2012年4月6日) (利用者番号・電話番号等を含む) ・最終システムリプレイスはカーリル運
2004年4月、私たちは日本で最初の指定管理者制度で運営する公共図書館としてスタートしました。そのときから、私たちの日々の歩み(業務)を記録しておきたいとの想いから、業務日誌をつけはじめ、手づくりのシステムを動かし始めました。 2012年3月、恥ずかしいことに業務システムを運用していたPCが壊れ、悲しい事にバックアップを十分にとっていなかったこともあって、数年分のデータが消失するという事態になりました。 システムを復旧するとともに、過去の記録を復元すべく、プリントアウトデータの再入力、他のデータからのインポートなどに取り組むにあたり、ここでシステムの大幅な見直しと、他のデータのインポートやリレーションを活用しながら、図書館の日常を記録するシステムを作り直すことができないかと考えるに至りました。 これまで、個別で運用していたシステムを二重・三重の入力の手間を省きながら、業務の効率化、情
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