牛乳は完全栄養食品か?厳密にいえば、完全栄養食品というものは存在しません。 よく、牛乳と鶏卵を完全栄養食品というひともいますが、栄養(特にたんぱく質の組成)バランスが良いことから言い慣らされているもので、牛乳にはヒトに必要な栄養素のうち、ビタミンC、D、鉄分や食物繊維などが不足しています。 ヒトの母乳は乳児の完全栄養食品といえるが、成人はもとより、幼児にとっても完全栄養食品ではない。 牛乳はあくまでも、ヒトにとっては食品の一つである。牛乳は(あるいは鶏卵も)、たんぱく質、脂質、炭水化物、各種ミネラルやビタミンを豊富に含み、他の食品に比べて栄養バランスが良く、また、たんぱく質の必須アミノ酸価が高いことから、種々の食品やたんぱく質を栄養評価する際に基準として扱われ、古来比喩的に"完全"栄養食品と言われたりもした。しかし牛乳では、例えばビタミンC、D、鉄分や食物繊維含量等は低く、"完全"栄養
新潮社発行の月刊誌(新潮45)6月号に「牛乳はこんなに身体に悪い」との記事が掲載されたことについて、農林水産省大臣官房広報室と農林水産省生産局畜産部牛乳乳製品課は5月24日、同誌編集兼発行者に対し記事の訂正と今回の抗議に対する見解を文書で回答するよう五十嵐 太乙:農林水産省生産局畜産部牛乳乳製品課長が同社に赴いて、異例の抗議を行った。 _申し入れ文書では『記事に誤りがあり、記事全体の論旨についても、これら多くの誤りに基づいて消費者に対して不安をあおるものとなっているので記事の訂正を求めるとともに、このことについて文書による回答を求める』などとしている。 _併せて著者である外山利通氏にもこのことを伝えるよう申し入れた。また回答内容は、同省のホームページに掲載する旨付記されている。 _同省が記事の誤りとして指摘している項目は『牛乳にカルシウムが少ない』『ヨーグルトを与えたラットが白内障に』『牛
牛乳・小魚・野菜のカルシウム吸収率-牛乳のカルシウム吸収はそれほどいいわけではない 「野菜のカルシウムは吸収が悪く、牛乳のカルシウムは吸収がいいので、カルシウムを補充するには牛乳がよい」と今まで言われてきました。ところが、この根拠となる報告は、昭和27年に、たった4名の被験者を使って行われた兼松らの研究でした。最近、9名の成人女性を対象に行われた上西らの研究によって、牛乳のカルシウム吸収は小魚や野菜に比べて有意差をもって高いものの、従来言われてような大きな差はないことがわかりました(文献1)。 また、野菜のカルシウムはシュウ酸カルシウムの状態で野菜内に存在する場合には吸収が悪いが(文献2)、シュウ酸の少ない野菜の場合は牛乳のカルシウム吸収率に匹敵することが報告されています。例えば、13名の健康成人を対象に調べたシュウ酸を多く含むアカザ科のほうれん草のカルシウム吸収は 5.1%ですが、同
生体内のほとんどの化学変化は酵素(enzyme)というタンパク質によって触媒される。酵素と結びつき変化を受ける物質を基質(substrate)という。基質は酵素分子の表面の特定の部位(活性部位, active site)に結合し,酵素タンパク質が作りだす特殊な環境により,いったんエネルギーの高い状態の(ただし,触媒がない場合よりは低いエネルギーで済む)酵素-基質複合体を形成する。この状態から,基質は生成物(Product)へと化学形を変え,酵素から離れる。それと同時に,酵素は元の分子状態に戻り,再び次の基質と結合する。 近年,タンパク質以外の物質が生体内で触媒作用を発揮する例が見つかってきた。一部のRNA(リボ核酸)には,触媒作用がある。このような核酸をリボザイム(ribozyme)という。 生体内では,たくさんの酵素が働いている。それらの酵素は場合によっては単独でも働くが,多くの酵素はタ
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