最近、テクノロジー製品に興味が湧かない。正直、このレビューの仕事を受けたときも気乗りがしなかった。製品を開封しセットアップしたのは届いてから6週間後。「そろそろ、原稿を待つのは限界です」というメールが届いたためだ。しかし、セットアップし始めて2分で製品に惚れ込んだ。これはネットワークストレージの革命かもしれない。 開封2分後に走った衝撃 ITmediaの編集Gに「Synology(シノロジー)という面白いNAS(ネットワーク接続型HDD)があるのでレビューしませんか」と誘われたのは3月ごろだ。 NASというのは、HDD(やSSD)をパソコンに直接ではなく、家庭やオフィスのネットワークケーブルにつないで、同じネットワーク上のパソコンやスマートフォンから利用できるようにする製品のこと。言って見れば自前クラウドを作ってしまう製品だ。筆者宅でも現役のTime Capsuleがあり、その前にもいくつ
出典:日経コンピュータ 2013年7月25日号 pp.56-63 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります) データ保存手段として、既に過去の遺物と思われていた「磁気テープ」の生産量が急回復している。ここ数年で急速に大容量化し、主に海外で需要が伸びているためだ。復権の背景には日本のメーカーによる技術革新があった。クラウドやビッグデータでも活用が進む磁気テープの最新動向を解説する。 磁気テープは、過去の遺物――。 データのバックアップやアーカイブ(長期保存)の有力手段である磁気テープのことを、そう思っている読者は少なくないだろう。 実際、日本国内におけるテープストレージ(テープドライブやカートリッジの自動入れ替え装置)の市場規模は減少し続けている。IDC Japanの調査によれば、2012年の国内テープストレージ市場規模は、前年比15.2%減となる158億8900万円
PCのセキュリティに関する知識をある程度もっている人なら、「PCやHDDを譲渡・処分するときは、その中に記録されているデータを完全に消去しておく必要がある」というのは常識ではないだろうか。そのためのソフトは有料・無料問わずいくらでもあるし、実際にこのブログでも「wipe-out」というフリーソフトの使い方を簡単に紹介したことがある。 フリーのHDD完全消去ツール「wipe-out」の使い方と注意点 HDDのデータの消去はある意味単純で、「HDD全体を0か1、あるいはランダムデータなどで(何度か)上書きする」という方法がとられる。この作業をおこなうことによって、「ファイルの消去操作」や「クイックフォーマット」では消されない実際の磁気データ部分を上書きし、復元できないようにできる。実際の推奨上書き回数については色々な意見や指標があるようなのだが、今のHDDなら1~2回で(現実的には)十分だと言
2013年に起こりうるRAID・サーバ機の障害傾向予測をデータ復旧専門の「日本データテクノロジー」に聞いてきました。どのRAID構成が壊れやすく、どんなRAID構成を組めば、データ復旧がしやすいかなど、いろいろとインタビューし、実際にデータ復旧をしている社内も見学してきました。 詳細は以下から。 データ復旧.comはデータの復元実績No.1|日本データテクノロジー http://www.ino-inc.com/ ◆インタビュー GIGAZINE(以下、G): それではまず、日本データテクノロジーさんとは、どのような会社で、どのような実績があるのか教えて下さい。 復旧部門 技術開発部門 総責任者 西原世栄さん(以下、西原): 私たちは、壊れてしまったHDDからデータを復旧させるサービスを提供しています。官公庁・上場企業様がメインのお客様ではありますが、「絶対にデータを復旧したい」と希望される
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