「イスラム国」による日本人殺害脅迫事件を受け、テレビ各局がアニメの放送を見送ったり、娯楽番組の演出や構成を変更したりするケースが相次いでいる。刻一刻と変化する情勢への「配慮」が理由だが、自粛の行き過ぎに懸念を示す声も出ている。 フジテレビは、24日に予定していたアニメ「暗殺教室」第3話の放送を見送った。登場人物がナイフを振り回すシーンが含まれており、同局広報部は「事件が進行しているなかで、情勢に配慮した」と説明。今後の放送は未定という。 テレビ朝日は23日放送の音楽番組「ミュージックステーション」で、楽曲や歌詞の一部を変える措置を取った。アイドルグループ「KAT−TUN」は「死ぬか生きるか」という意味のある新曲「Dead or Alive」を披露する予定だったが、別の楽曲に変更。ロックバンド「凛(りん)として時雨」は歌詞の「諸刃のナイフ」を「諸刃のフェイク」などと言い換えて歌った。同局