今も全国から多くの警察官が派遣され、被災地でさまざまな支援活動を続ける東日本大震災。岩手県陸前高田、大船渡両市で4月22日から1週間、津波で信号が破壊された街の交通整理にあたった大阪府警の交通派遣部隊は、現地の子供たちと思わぬ交流を経験した。部隊責任者で府警高速隊の宮俊治警部(54)は、子供たちから受け取った被災地での活動に対する感謝のプレゼントを持ち帰り、「逆に力をもらった気がする。もう一度被災地で役に立ちたい」と話している。輝く瞳に明日への希望 大阪市港区にある高速隊の会議室の壁には、殺風景な雰囲気に似合わない、ほのぼのとした大きな紙が張られている。「遠い所からありがとう」「これからもお仕事がんばってください」―。何度も書き直した跡が残る心のこもったメッセージの数々。贈り主は、部隊の宿泊・待機場所となっていた岩手県住田町立体育館に隣接する世田米小学校の児童たちだ。 同小では4月26日、