ヘルメット型マスクの試作品を説明する群馬大学の藤井雄作教授(右)(7日、桐生市の群馬大学桐生キャンパスで) これで新型コロナウイルスも完全シャットアウト――。群馬大学大学院理工学府の藤井雄作教授(精密計測工学)らのグループは、ウイルスへの感染を防げるヘルメット型マスクを開発した。 このマスクは、アクリル樹脂などを使用。ウイルスを遮断するフィルター付きの給排気チューブは、ポンプや充電式電池などを収めた外部ユニットとつながっている。ヘルメット内の気圧をわずかに高めてウイルスを含む外気が入るのを防ぎ、頭部全体を覆うため自分が感染していてもウイルスを外に排出しない。マスク内の空気の流れを制御するので呼吸も楽だという。 市販品を用いた試作品はヘルメット部が約400グラム、外部ユニットが約1・5キロ・グラム。1万セット製造すれば、市販価格は1セットあたり約2000円にまで抑えられると見込んでいる。 藤