那覇市の首里城で2019年10月、正殿などが焼失した火災で、内閣府沖縄総合事務局は26日、出火時の状況を撮影した監視カメラの映像を初めて報道各社に公開した。正殿から出火後、警備員らが初期消火に手間取る間に火が回り、正殿全体が激しい炎に包まれた状況が分かる。 約8分30秒の映像で、4台のカメラの記録が1画面に収められている。3台は正殿を外側の3方向からとらえたもので、1台は正殿内部の1階に設置されていた。 正殿内のカメラは19年10月31日午前2時半、真っ暗だった画面が一瞬小さく光る様子を捉え、この時間に何らかの異常が発生したとみられる。その7分後、このカメラは電源が落ちた。