フラッシュメモリー製品などを製造する米ウエスタンデジタル(WD)は1月31日、転換型優先株の発行を通じて、9億ドル(約1170億円)を調達すると発表した。フラッシュメモリー業界はさらなる再編も想定される厳しい状況に直面しており、苦境を乗り切る資金を手当てする。 発表資料によると、転換型優先株は米オルタナティブ投資会社アポロ・グローバル・マネジメントが運営するファンドを中心に引き受け、同社のパートナー、リード・レイマン氏をWDの取締役として受け入れる。アクティビスト(物言う投資家)の米ヘッジファンド運営会社エリオット・インベストメント・マネジメントも投資に加わる。 非公開情報を理由に事情に詳しい複数の関係者が匿名で語ったところでは、WDとキオクシアホールディングスとの合併協議は活発に行われて進展しており、今回の転換型優先株による資金調達は、合併の先駆けになる動きという。 1月31日の米株市場