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学問と仏教に関するkastro-iyanのブックマーク (2)

  • 南方曼荼羅

    この図は、民俗学者の間で「南方曼荼羅」と呼ばれているものである。この奇妙な図を南方熊楠は、土宜法龍宛明治36年7月18日付書簡の中で描いて見せた。この書簡の中で熊楠は、例の通り春画やらセックスやらとりとめのない話題に寄り道をした挙句に突然仏教の話に入るのであるが、この図はその仏教的世界観(熊楠流の真言蜜教的な世界観)を開陳したものとして提示されたのであった。 熊楠は、仏教は耶蘇教や回教とは異なる独自の世界観を持っているということを強く自覚していた。その仏教のうちでも小乗仏教は単に個人の救済を目的としている点で矮小なものであり、真に仏教といえるものは人類全体の救済を目的とする大乗仏教である。しかし大乗仏教の中でも禅などは、個人の「さとり」に重きを置いている限りにおいて、小乗仏教と五十歩百歩というべきである。真言密教こそが大乗仏教の神髄と言うべきであって、それは真言密教が、我々が生きているこの

    kastro-iyan
    kastro-iyan 2014/09/27
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  • 明日への視座

    南方熊楠(みなかたくまぐす)(1867-1941)は、和歌山に生まれ、前半生をアメリカに足掛け6年、イギリスに8年暮らし、帰国して和歌山県那智勝浦に隠栖(いんせい)したのち、田辺に定住した。大学予備門(東京帝国大学の前身)を中退したのちは生涯大学に行かなかった(行っても卒業しなかった)。幼児より読書に没頭し、ロンドンでは大英博物館で古今東西南北の書を読み、抜き書きして、独学で大学者になった人物である。 その学問領域は、微生物学(特に粘菌の蒐集(しゅうしゅう)と研究)や民俗学をはじめとして、哲学、歴史学、心理学、社会学、民俗誌、比較宗教論、科学論などに相渉(わた)る。一言でいえば、地球志向の比較学である。 わたしが特に興味を持っているのは、「南方マンダラ」とも呼ばれる熊楠の曼荼羅(まんだら)である。これは、彼が学問の方法論を展開するために、もっとも信頼すべき相手として選んだ高野山真言宗管長で

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