カンヌ映画祭で、『Spring Fever』の上映を前にレッドカーペットに登場した、ロウ・イエ(Lou Ye)監督(左から2人目)と出演俳優ら(2009年5月14日撮影)。(c)AFP/ANNE-CHRISTINE POUJOULAT 【5月15日 AFP】第62回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)は14日、熱烈な同性愛を描いた中国映画と、映画・音楽の検閲への痛烈な批判を込めたイラン映画が相次いで上映され、世界の政治問題を意識させる1日となった。 映画は、いずれも秘密裏に撮影され、自国当局の許可なしにカンヌに出品された。いずれの監督も、会見で、自国の検閲制度を容赦なく非難した。 ■中国作品と検閲 コンペティション部門に出品された『Spring Fever』は、中国の映画監督ロウ・イエ(Lou Ye、44)の最新作。監督は2006年、タブーとされている天安門事件を背