東京23区内での単身引っ越し料金が5000円を切った――。うそのように聞こえるかもしれないが、本当の話だ。 3月上旬の平日、東京の渋谷区から板橋区へ、距離にして十数kmの引っ越しにかかった料金だ。引っ越しをしたのは日本への留学生。荷物はスーツケースや布団袋、本など軽ワゴン1台分で大きな家電や家具はないが、れっきとした単身引っ越しだ。 破格の引っ越しができたのはなぜか。今回の引っ越しは、物流ベンチャー「CBcloud(クラウド)」が手掛けるスマートフォンアプリ「ピックゴー(PickGo)」が仲介した。クラウド上で、引っ越しをしたい個人と仕事を求める軽貨物ドライバーをマッチングする。軽貨物ドライバーとは、貨物軽自動車運送事業の免許を持ち、軽ワゴンや軽トラックで荷物を運ぶ個人事業主を指す。 引っ越し依頼主とドライバーが直接交渉 ピックゴーでは、引っ越しをしたい人が日時や場所、荷物の種類や量を入力