【ソウル=桜井紀雄】韓国で4月の総選挙を前に、第三極の結集を目指し新党「新しい未来」を立ち上げた李洛淵(イ・ナギョン)共同代表が26日、ソウルで外国メディアとの記者会見に臨んだ。文在寅(ムン・ジェイン)前政権で首相を務め、政界切っての知日派で知られる李氏は、日本と北朝鮮が「国交正常化を含む関係改善を実現するよう努力し、米韓がそれを支援することを期待する」と述べた。 李氏は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長が最近、岸田文雄首相の平壌訪問の可能性に言及したことに触れ、「北朝鮮から日本との関係改善に向けたシグナルが出ている」と指摘。日朝の関係改善は「北東アジアの平和と安定にも寄与する」との見方を示した。 李氏は、朝鮮半島を含む北東アジアの平和と安定のためには日韓両国と中国との関係が安定する必要があるとも強調し、4年以上開かれていない日中韓首