いつもグッと来る言葉をふわりと出してくれているF太さんのTweetの中で、だいぶ昔に見て、すごくハッとさせられたのが「調子悪いときの確認項目」。いつだったか調べたら、なんと2011年。もう9年も昔のこと。 調子悪いときの確認項目:寝不足かも。栄養片寄ってるかも。カフェイン摂りすぎかも。お酒飲みすぎかも。煙草吸いすぎかも。薬飲みすぎかも。部屋ちらかってるからかも。最近取り入れている情報の質が悪いのかも。例の良い習慣すっかり忘れてるかも。あの人と最近話してないかも。部屋が寒いかも。 — F太🎉4万部📔要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑 (@fta7) January 9, 2011 このTweetを見た当時は、すべてがうまく回ってない絶不調のど真ん中で「自分に必要なのはコレなんじゃないか!?」と急いで真似して同じように確認項目を作った。 実際に確認項目をチェックして対策を取
日本人の労働観はどのように変化してきたのか。実業家の平川克美さんは「もともと多くの人々は第一次産業、第二次産業の生産業に従事していたが、1980年代ごろから『消費をするために働く』ようになった。一方、働くことが手段化したことで働く『喜び』がなくなってしまった」という――。(後編/全2回) ※本稿は、平川克美『「答えは出さない」という見識』(夜間飛行)の一部を再編集したものです。 周囲から見ると不合理な特権を得るための努力 (前回からつづく) ちょっと蛇足なのですが、関係のあるお話をします。 たとえば、おいしい行列のできる料理屋があるとします。そこに入るには、30分から1時間、待たなくてはなりません。けれど、店主と仲良くなっていれば、特別扱いをしてもらい、フリーパスで列に並ばずに料理を食することができるかもしれません。 そう考えて、そのために日頃から付け届けをしたり、特別な関係を作るための努
職場におけるメンタル不調を予防する新規事業を創出している中西さん。会社の同僚たちの突然の休職から、情報通信業界におけるメンタルヘルスの実態に課題感を抱いたと言います。中西さんが目指したい社会とは。お話を伺いました。 中西 洋貴 なかにし ひろたか|富士通Japan株式会社 クロスインダストリービジネス本部 1986年生まれ。琉球大学卒業後、2008年に株式会社沖縄富士通システムエンジニアリング(現・富士通Japan株式会社)に入社。システムエンジニアとしてヘルスケア部門に配属され、電子カルテの導入・開発を行う。業務の中で、情報通信業界におけるメンタル不調の多さを感じ、メンタルケアサービス「Connector」を構想する。2021年、クロスインダストリービジネス本部に異動し、現在は新規事業創出を専任。大企業挑戦者支援プログラム「CHANGE by ONE JAPAN 2021」ファイナリスト
定番化したネットの大論争「カップ麺は節約か否か」 インターネットやSNSで定期的に大きな論争になるテーマがある。「コンビニでカップ麺を買うのは節約にあたるか否か」である。 つい先月のツイッターでも、貧困問題に取り組む方がこのテーマを口にしたところ、激しい批判が起きて「炎上」状態となり、そのまま大激論となった。 昼食代を節約しようとカップヌードルを買ったら231円。思わずレジの金額表示を三度見した。 路上で暮らしながら空き缶や段ボール収集で雀の涙ほどの現金収入を得る人、ビッグイシューの雑誌販売者が量販店で100円のカップ麺を夕飯にしていたのを知っている。今後はカップ麺も高級品になるのか。 — 小林美穂子 (@xiaolinmeisuizi) September 24, 2022
「努力すればなんとかなる」という無責任なセリフ 私は、普段「それ言っちゃおしまいよ」と思うだろうことをたくさん言います。 例えば、「世の中は結局、親次第。親が裕福かどうか美貌の持ち主かどうかで、子どもの運命の8割は決まってしまうよね。その差を努力で埋めようとしても無理でしょう」などと言います。 意地悪な言い方だとは思いますが、理由があって言うのです。「努力すればなんとかなる」という無責任な、しかし耳触りのいいセリフを打ち消すためのフレーズなのです。これを言うことによって、努力の空回りの中にいる人を救おうという企たくらみです。 そもそも、恵まれた環境に生まれた人を見ていると、それほど幸せそうでもない。みんなに期待をかけられるから、背負うものが大きすぎて大変そうです。しかも、日本では上流階級といってもタカがしれているし、階層が不安定ですから、ちょっと油断しているとすぐに没落してしまいます。 「
「死に至る病とは、絶望のことである」と、かつて哲学者キルケゴールは書いた。キルケゴールにとって、絶望とは、神を信じられないことを意味した。 だが、今日、「死に至る病」とは愛着障害にほかならない。愛着障害とは、神どころか、親の愛さえも信じられないことである。そして、キルケゴール自身も、愛着障害を抱えていた――。 合理的な考えによれば、親の愛などなくても、適度な栄養と世話さえあれば、人は元気に生きていけるはずだった。だが、そこに致命的な誤算があった。 特別な存在との絆である「愛着という仕組み」がうまく働かないと、生存にも、種の保存にも、重大な支障が生じるのである。全身傷だらけになりながら、自傷や自殺企図を繰り返すのも、稼いだ金の大半を、吐くための食品を買うためや、飲み代やホスト通いに費やすのも、物や金の管理ができず、捜し物と借金に追われ、混乱した人生に沈むのも、原因のよくわからない慢性の痛みや
誰もが「お金のため」ならやる気になる。そう考えているリーダーが多いように思います。しかしこれは、すべて正解とはいえません。 1953年のこと、ハーバード大学の神経学者だったロバート・シュワブは、実験を行い、普通の人が棒にぶら下がって我慢できる時間は約50秒であることを割り出しました。 では、誰かに応援されたり、催眠術をかけられたりしたらどうなるのだろうか。実験してみると、その効果はてきめんで、平均で約75秒、被験者は手首の屈筋の痛みに耐えてみせました。 最後に、シュワブは究極の武器を使うことにしました。「お金」です。彼は5ドル札(今の約4000円に相当)を被験者に見せたうえで「これまでの成績を上回ったら、このお金をお渡しします」と伝えました。すると参加者は、なんと平均で約2分もの間、鉄棒にぶら下がり続けることができたのです。お金を受け取ることで態度が変わる人を「現金な奴」などと揶揄しますが
『世の中には2種類の人間がいる。 女性声優か、それ以外だ。』 普通に漫画やアニメがゆるっと好きだったくらいのオタクだった私が、 女性声優さんという存在を認識し、応援するようになってから 10年近く経ちそうな感じになってきました。 時の流れが早くてびっくりします。 何かを好きでいるスタンスなんて人それぞれだと思うのですが、 自分は自分なりに『こういう風であれたらいいな』という 女性声優さん達への応援のスタンスが出来てきたかもしれないと 思ったので、ちょっと文章にしてまとめてみることにしました。 勿論、私の考え方やスタンスなので、違う人がたくさんいて当然ですが、 もし何か、そういうの良いねって思えるような事があったら嬉しいです。 私にとって、女性声優さんとは光… 心を癒してくれて、元気をくれる、女神のような存在です。 辛い事があっても、彼女たちの演技や、歌や、お話や、 素敵な姿に触れる事で、だ
プロテニスの大坂なおみ選手が「うつ」状態を告白して休養していたが、東京五輪開会式で聖火リレーの最終走者として点火した姿は世界中の人々を勇気づけた。だが、その後の予想外の敗退は、メンタルケアの難しさを印象付けることにもなった。 その大坂選手より前に、現役時代のうつ病を告白し、手記を出版した双子の元Jリーガーがいる。サッカーJ1、サンフレッチェ広島(広島市)の森﨑和幸さんと浩司さん(40歳)だ。共著『うつ白~そんな自分も好きになる』(TAC出版、2019年)には、心の葛藤や症状、対処法が素直に書かれている。 「森﨑ツインズ」としてファンに愛され、いまはチームのスタッフとして働く2人は「僕らの経験を、相談できずに悩んでいる多くの人たちに役立ててほしい」と話す。最近では女優の深田恭子さんが「適応障害」で休養に入るなど、メンタルヘルスの理解が進む環境になりつつあり、心も体も強靭と思われていたアスリー
※本稿には、実際のDV被害に関する表現が含まれています。 20年ほど前、ある夜のこと 目が回るような忙しいスケジュールをこなし、仕事が終わった。 「あと1時間で帰れるから、何かご飯作っといてほしい」 妻にメールを1本送り、疲れはてた体に鞭打って帰宅する。時間は遅いが、住宅街の家々はまだ遅い夕食の香りが漂い、腹が鳴る。あの家は揚げ物、あの家はカレー。 けれど、我が家の前にたどり着いても、何の香りもしてこない。台所の窓はナツメ球の薄明り。家に入れば蒸し暑いほどに暖房がかかった居間から、バリバリとゲームの戦闘音が響く。 「ただいま。ごはんは?」 「あ、おかえり。てか、帰るの早くない?」 「意外に道が空いてた。ごはんは?」 「お米は研いだよ」 「お米研いで、ほかは?」 「え? まだ?」 またか……。いつものこと過ぎて、文句も出ない。黙って仕事道具を片づけたり部屋着に着替える僕を尻目に、妻はゲーム機
2013年の世界青年意識調査では、日本の若者の悩みの相談相手は「母」が「近所や学校の友だち」を上回っている。同様に、悩みの相談相手として友達の割合は減少し、母親は増加している、という調査結果が複数ある。40~50代以上なら「マザコンか」と感じ、若年世代の友人関係に対して何か言いたくなる人もいるだろう。 ところがその40~50代が10代だった1980年代後半にはすでに、主に心理学において、深く関わろうとしない友人関係の台頭が指摘され、当時の年長世代の一部はそれを問題視していた。 「日本の若者」は30年前から深い友人関係を築けないまま今日に至るのか。だとすればその背景には何があるのか。あるいはこの間、どんな変化があったのか。 読売新聞と朝日新聞の記事、特に人生相談などの読者からの投書欄をつぶさに辿って「友人」観の変遷を研究した『友人の社会史 1980-2010年代 私たちにとって「親友」とはど
新型コロナウイルス感染症流行対策の一環として、日本社会はついにリモートワーク体制に舵を切りました。職場のメンタルへルスを預かる産業医(精神科医でもあります)として、これは画期的な変化だと感じます。 なぜなら、我々産業医が日々直面しているメンタルへルス問題、その背後に横たわっている最大の課題は、いわば「職場の三密問題」だったからです。 1、 緊密な人間関係 2、 上司や同僚との物理的な距離の近さ 3、 過密なスケジュール ここに「通勤地獄」を加えれば「四密」ともいうべき状況。時にはうつ病さえ誘発してしまう、このような厳しい労働環境に、長く日本の働き手はおかれていたのです。 あなたが上司や先輩にあたる立場ならば、部下に対しては常に、期待と同時にもどかしさを抱いておられることでしょう。 互いのデスクがひしめき合う「三密」なオフィス環境では、そうした想い、さらには同僚に対する不平不満・嫉妬のような
「良い習慣を身につける前に、悪い習慣をやめるべきだ」。そう説くのはアメリカの人気サイコセラピスト、エイミー・モーリンだ。 全米では彼女が書いたブログが評判となり、雑誌『Forbes』に転載されると爆発的な人気を集めたことで知られる。現在ではシリーズとして書籍化されているほどだが、そんな全米1000万人が読んだ「メンタルを強くする心の鍛え方」とはどのようなものなのか。じつはそのヒントは、「13の習慣」をやめることにあった――。 毎日2時間トレーニングしても筋肉がつかない理由 あと1時間早く起きる、デスクを片付ける、常に新しい挑戦をする――。 「きのうの自分より良くなりたい」と願う私たちは、いつだって「良い習慣」を身につけようとする。 だが、良い習慣がそう簡単に身につかず、なかなか変われないことは、あなたも実感しているだろう。その理由はいったいなんだろう? 肥満に悩むある男が、毎日ジムに行く決
せっかく気分を切り替えられるタイミングなのに 平成最後の12月も、もう残すところあとわずか。あっという間に年末になってしまったと感じている方も多いのではないでしょうか。 なかには、1年を振り返ってみて「もっとあれをしておけばよかった」「年内にやるべきことがいっぱいで、うんざり」「なんでいつもこうなんだろう」という思いの人もいるかと思います。来年も頑張ろうと特別な雰囲気をやる気に変えられる人もいますが、1年を振り返ったり、来年のことを考えたりするだけでドーンと落ち込んで、やる気を失う人も存在します。せっかくの気分を切り替えられるタイミングで、気分が落ち込んでしまうわけです。 ものごとがうまくいかない最大の原因の1つは、やる気が続かないことにあります。1度やる気が下がると、負の連鎖がおきます。「やるべきことを後回しにしてしまう」「集中力が切れて結局ダラダラしてしまう」「嫌なことが頭から離れずほ
ごっそり抜け落ちた私の青春 これまで、25年間のエホバの証人であった体験をもとに、人がどのように洗脳されていくか、人がハルマゲドンをどのようにして信じるのか、を書いてきた。 教団に対して脱退届を出して、親族一同で教団から抜け出たのが14年前。そこから私の人生の大きな再構築が始まった。脱退した時は一夜にして、自分の知っている世界を失ったといっても過言ではない。 子供の頃から教団の外の人間は悪魔に惑わされている人々なので、友達をつくるなと教えられてきた。ところが私が脱退をしたことにより、今度は私がサタンとみなされて信者から村八分にされてしまった。 カルト教団の中で9歳から35歳まで過ごしてきた。ありとあらゆる行事、趣味、男女交際を禁止され、ハルマゲドンがくるからと大学へもいかせてもらえず、正社員として企業で働くことも強く反対されてきた。今ふりかえってみると、一般的な青春体験や人生経験がごっそり
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