2023/12/28 栗田 唯の映画から学ぶ画づくりのセオリー 第1回:『ブレイキング・バッド』シリーズから学ぶ、視線誘導(前編)【新連載】 映画、アニメ、ゲーム、イラスト……。クリエイティブな画づくりの基礎をCGWORLD.jpで学ぼう! この連載では、画づくりの基礎を学びたい、復習したい人に向けて、有名な映画やTVドラマシリーズからシーンをピックアップして、そのセオリーを解説していきます。紹介する内容は、「画」が関わる全てのクリエイティブに通じるもの。登場する映画やTVドラマを研究しながら、基礎を一緒に学んでいきましょう! この連載について 皆さん、こんにちは! ストーリーボードアーティストの栗田です。キャリアとしてはBlizzard Entertainmentからマーザ・アニメーションプラネット株式会社、トンコハウス・ジャパンを経て、現在はフリーランスで様々な作品に携わっています。本
《推定睡眠時間:0分》 なんかこれあくまで個人的なイメージなんですけどこういう映画が好きな人って長いものには巻かれねぇとか弱いものは見捨てちゃおけねぇみたいな反骨精神があって義賊的で決して偉ぶったりはしないハードボイルドな良い人が多い気がするのであくまで俺の個人的感想とはいえこの映画を悪く言うのはなんとなく申し訳なさがあるんですけどまぁでもそこで忖度をしてしまったらなんか逆にハードボイルド良い人に失礼じゃねぇかみたいなところもあるからね、やっぱ正直がいちばんですから正直に悪口を言おう。 あのですね、なんていうか、いや別に面白いんだけどあぁこういうやつねって思ったね。俺の中ではオトコノコ・バイオレンス・コメディっていうジャンルで映画版の『キックアス』とか『ウォンテッド』とか『キングスマン』とかあとこの映画の監督イリヤ・ナイシュラーの前作でFPS的POVアクションの『ハードコア』とかと同じジャ
変わらなくてもいいじゃないかボンクラだもの『マンディブル 2人の男と巨大なハエ』 2023年10月14日 マシーナリーとも子, 特集, コメディ, Amazonプライムビデオ ハエが速ぇー こんにちは。マシーナリーとも子です。 みんなはさ、映画を見るときにさ、あまり普段意識してないかもしれないけど……いや私もあまり意識しないで見るけど、見る前ってなんらかの「期待」があるよな? その映画を見ることによって楽しい気分になりたいとか、前向きな気分になりたいとか、あるいは逆に怖い気分になりたいとか思いっきり泣きたいとかさ……なんとなくあるわけじゃん。多少は。 私もこのあいだ『ミュータントタートルズ:ミュータントパニック!』を見に行ったんだけど当然、「きっと楽しい映画、すごい映画に違いない」とか「タートルズが好きだから久々に新作が見られてうれしいなあ」とかそういう期待は見る前からあったわけよ。あえて
『エンド・オブ・ステイツ』監督、日本版シリーズへの意欲示す ─ 『エンド・オブ・東京』? © COPYRIGHT 2022 COLLEAH PRODUCTIONS LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED. 主演ジェラルド・バトラーとリック・ローマン・ウォーが『エンド・オブ・ステイツ』『グリーンランド ―地球最後の2日間―』に続き3度目のタッグを組む映画『カンダハル 突破せよ』が、2023年10月20日より公開となる。 バトラーとウォー監督は前2作ですっかり意気投合。『カンダハル 突破せよ』後も、まずは『グリーンランド』の続編で再び手を組む予定だ。THE RIVERはウォー監督に取材を行い、『グリーンランド』続編や、『エンド・オブ』シリーズ新作についての動向を聞いた。 © COPYRIGHT 2022 COLLEAH PRODUCTIONS LIMITED. ALL RIG
自主制作時代から数えて述べ20年間にも渡りアニメーションを作り続けている新海誠監督だが、ハッキリ言って彼の関心はずっっっと、ただ一点だ。 それは 「君と僕との距離」 これである。 近づいて、でもある事情で離れ離れになって、 もう一度近づくが、今度はすれ違ってしまう。 どうすれば、もう一度君に会えるのか? いきなり失礼しました。考える犬くんと言います。 突然ですが、僕は新海誠作品が大好き。 会社員時代に監督一人で制作した短編アニメーション「彼女と彼女の猫」にはじまり、最新作「すずめの戸締り」まで全てを視聴しました。 (↓出発点にして至高。「彼女と彼女の猫」) それだけに飽き足らず、上記の脚本、作画、動画、編集、音を含めた全てを「一人で作る」という手法に憧れ、学生時代には同じように一人で自主アニメーションを作成しました。 どうも!奇人です。(満面の笑みで) さて、僕がなぜ新海作品を好きかという
ミステリーやホラー、その他のジャンルで物語を執筆する際にも、「実際に起きた事件や犯罪」をインスピレーションとして参考にすることがあります。その際に必要な、「事件の影響を受けた人たちに配慮する」「犯罪者を美化せずに描く」といった倫理的な問題や技法としてのポイントを、犯罪心理学に精通した作家のヴィクトリア・セルマン氏が解説しています。 On The Ethics of Taking Writing Inspiration from True Crime ‹ CrimeReads https://crimereads.com/on-the-ethics-of-taking-writing-inspiration-from-true-crime/ セルマン氏は2022年7月に出版した小説「Truly, Darkly, Deeply」について、実際の犯罪に強いインスピレーションを受けて書かれたもので
クリエイターからの視点で見ると、物語においてキャラクターを「好き」あるいは「共感できる」と感じさせることは非常に重要です。逆に「キャラクターに共感できない」「キャラクターに興味が持てなかった」と感じさせてしまった場合、ストーリーをある程度楽しんだ場合でも、「面白くない作品」「好きな作品ではない」と判断されてしまうことがあります。物語の魅力に重要なキャラクターへの共感に関連する「4種類の読者の読み方」について、フランスのパリ政治学院でクリエイティブライティングの講師も務める作家のジェイク・ラマー氏が語っています。 The Four Corners of Subjectivity ‹ CrimeReads https://crimereads.com/the-four-corners-of-subjectivity/ 魅力的なキャラクターを作るためには、ただ「かっこいい」「かわいい」などの要素
手負事(ておいごと)とは歌舞伎の演出の一つ。 概略[編集] 登場人物が瀕死に陥った時、苦痛の内に述懐を述べ、周囲が嘆く愁嘆場となる。この時、その人物は、肌脱ぎ、捌き髪となるのが普通である。傷口を白の晒しで覆ったり、頬に血糊をつけることもある。合方は、篠笛が入り悲劇性を強調する。筋書きの関係で悪人だったのが本心を語り真は善人という「もどり」も行われる。 代表例は「仮名手本忠臣蔵」・六段目の勘平、九段目の本蔵、「義経千本桜・すしや」の権太、「摂州合邦辻・合邦庵室」の玉手御前、「由良湊千軒長者・中の段」の三荘太夫、「絵本太功記・尼崎の段」の皐月、「都鳥廓白浪」三幕目の惣太、「小袖曽我薊色縫」大詰の清吉など数多い。 参考文献[編集] 服部幸雄 他編「歌舞伎事典」 平凡社、1983年 関連項目[編集] もどり 義経千本桜 仮名手本忠臣蔵
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki 私は大学で創作方法の基礎として『換骨奪胎』方式を教えているけれど、これを『それってパクリですよね』と言う人はまあ、外野には一定数いて居なくならない(さすがに生徒で言ってきた人は未だいない)。 実際に基本構造だけ、あるいはテーマだけの状態にまで分解して、組み付ける部品を別物にして 2023-09-07 11:34:59 榊一郎@来年度のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki 基本ラノベ作家なのですが。最近はゲームとかアニメとか漫画の脚本その他の仕事の方が多かったりも。まあ物語系文筆業の何でも屋とでも。あ、巻き込みリプには基本的に返事いたしませぬので、どうかひとつ(何?
小説でも漫画でも、物語の作家とそれを目指す人に対して「文章力とか画力以前に、これらについて気をつけておいて欲しい」と読者の立場で願っていることが有る。以下にいくつかを記す。 【1:ストーリーには基本的な『構造』を】 基本的に読者とは「物語の中で、何かが起きて、それに対して登場人物が反応(行動)し、物語の中で時間が経過して、登場人物が『上昇』または『下降』いずれかの変化を遂げる」姿を見届けるために物語を読む。何も起きない、何もしない物語を読みたがる読者は、滅多にいない。 したがって、物語を作る者は最低限、以下のような『構造』を物語が持つように努めるべきである。 = = = (1)昔の主人公:充足した状態にある。もしくは、主人公自身は「満ち足りている」と思っている。 (2)少し昔の主人公:何か事件が起きて「欠落」が生じる。例えば、宝物や恋人を奪われるなど。或いは、主人公自身が「何かが足りない」
テレビアニメ『無職転生』の第二期を見ている。 第一期はハイレベルの作画と何とも「わかっている」演出で「小説家になろう」発の異世界転生もののなかでも傑作と名高かったが、この第二期も面白い。 いや、フィッツ先輩、最初から正体を明かしてしまうのね。まあ、原作でもバレバレだったけれど……。 第0話 守護術師フィッツ 内山夕実 Amazon とにかくいわゆる「なろうアニメ」のなかでは出色の出来なので、原作を読んでおられない方もぜひ見てみてほしい。オススメ。 原作もマンガも読んでいるので一応は筋立てを知っているのだが、それにしても不思議なストーリーだよなあと思うのだ。 長いあいだ「なろう」でランキングトップを維持していたくらいで面白いことはまちがいないのだが、この作品の魅力がどこにあるのか、明確に言語化することはむずかしい。 ただ、何といっても興味深いのは主人公であるルーデウスのキャラクターだろう。ル
たとえば「呪いに侵食されつつある世界」という設定のゲームがあるとして、 「主人公が中ボスを倒すとその地方の呪いが消える」とかで良いところを、 「主人公が中ボスを倒すとラスボスが本気を出すので呪いが強まる」みたいなストーリーにしてしまう。 プレイヤーが頑張って中ボスを倒すと状況が悪化するというハイリスクマイナスリターン。 呪いが侵食してきて主人公の行動範囲が減る。呪いに巻き込まれて大勢のNPCが死んでいく。 ゲーム終盤にもなれば、画面がどんより暗くなって、ずっと暗いBGMが鳴ってたりする。 それが楽しいと思ってるのか??? 普通に考えれば「主人公の行動によって世界はどんどん良くなってます」のほうが気持ちいいじゃん。 途中で一時的に落ち込むポイントとかはあるにしてもさ。 終盤にはあらゆる問題が解決して、あとは追い詰められたラスボスを倒すのみ、 これまで助けた人たちに見送られながら、堂々とラスボ
理解を超えた超自然的な出来事や、読者の不安や恐怖をあおるゴーストや怪物、心臓をきゅっとつかまれるような恐ろしい事件や犯罪者など、ホラー作品は長く愛され続けています。ホラー作品の魅力を高めるには、より生々しく恐怖を誘う描写力が必要ですが、そのような技術を会得するためにはイギリスのルネサンス演劇を代表する劇作家であるウィリアム・シェイクスピアのストーリーに学ぶべきというアドバイスを、作家のニコラス・ビンゲ氏が語っています。 What Teaching Shakespeare Taught Me About Writing Horror ‹ Literary Hub https://lithub.com/what-teaching-shakespeare-taught-me-about-writing-horror/ ビンゲ氏はスコットランド在住の教師兼作家で、2023年4月にはアメリカで初めて
[B! ブレードランナー] 『ブレードランナー』デッカードは人間か、レプリカントか ─ ハリソン・フォードが新証言「私はずっと知っていた」 | THE RIVER ブレードランナーとかインセプションとか映画に限らないんだけど 「さあどちらでしょう?答えは皆さんで考えてください」みたいなのが嫌い 想像に委ねます、じゃないんだよ 作者は必ず答えを持って作ってるでしょ だからラストまで時間をかけて観客を引っ張って来たはずなのに、 それを信じてこっちもついて行ったのに最後の最後で答えを明かさないってそんなのナシじゃない? 裏切りじゃない? 問題集を解かされたのに採点しないみたいなものだよ 見た人がああだこうだ議論してるのを神目線で「あ〜答えはちがうんだけどな〜?(ニヤニヤ」とかやってるの? 解釈や議論の余地なんて本当は存在してないじゃん あ、それとも作品内でヒントを描いてるつもりなのに観客がその結
・はじめに『ヒーラー・ガール』とは 『ヒーラー・ガール』というアニメを知っているだろうか。 このアニメは2022年4月から放送が始まり、この記事を書いている現在9話まで放送がされている「ミュージカルヒーリングアニメ」である。 本作に詳しくない方は、「ミュージカルでヒーリング?」と思うかもしれないが、その名の通り、「ヒーラー」と呼ばれる歌で病気や怪我を治療する職業が存在する世界観の作品である。 主人公のかな、玲美、響は、日々ヒーラーを目指して修行を積んでいる。ヒーラーの国家資格のために勉強したり、師匠のサポートで歌ったり、はたまた体育祭や文化祭でトラブルに巻き込まれたりと、様生なエピソードを交えながら3人がヒーラーとして成長していく姿を描いた作品だ。 アニメーションでミュージカルといえば本場ディズニーのイメージが強く、日本アニメにおいて「ミュージカル」を本格的に取り入れた作品は意外と少ない。
「ログラインって何?」 「ログラインって具体的にどう書くの?」 脚本の勉強をしていると「ログライン」という言葉をよく耳にしますよね。 ログラインとは、その映画がどんな話か、映画の見どころや要点を1~3行程度で表したもののことです。 ハリウッド映画界では、「ログライン」は、映画(脚本)を売り込むための第一声となるもので、特に重要視されている要素です。 日本の映画やドラマの製作現場でも、これから作るストーリーを検討する際には「それって簡単にいうと、どんな話?」とログラインについて話す機会が少なくありません。 自分の脚本をアピールする際にも、ログラインは重要なため、ログラインをどう書くべきか、ぜひ把握しておくようにしましょう。 この記事では ・ログラインとは ・名作映画のログライン一覧 ・ログラインの書き方 を紹介します。 それでは詳しく見ていきましょう。 ログラインとは「どんな話?」を1~3行
今回は、ストーリーを考えるのに役立つ【ログラインの作り方】を紹介します。 「ストーリーのアイデアが思いつかない」、「プロットを完成させる前に挫折してしまう」、「物語を作りたいけど何から手をつけていいのかわからない」 そんなときは、まず1行の物語【ログライン】を完成させてみましょう。 ログラインとは ログラインとは、わかりやすくいうとストーリーの内容を1行にまとめたものです。 たった1行で、どんな主人公がどんなことをする話なのか、物語の主旨が簡潔にしめされます。 ハリウッド映画の脚本などでは、このログラインを軸にしてストーリーが組み立てられています。 ログラインの具体的な例 ログラインの具体例 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 タイムマシンで過去に行き、帰ってこられなくなった青年がトラブルを解決してもとの時代にもどろうとする話。『桃太郎』 桃から生まれた男の子が、犬と猿とキジを仲間にして鬼
あらすじは映画を紹介するにあたって面白さを判断する指針の一つになるのは言うまでもない。しかし、世の中にはあらすじを書こうにもどうしようもないものがある。理路整然としていなかったり、かなり視覚的だったり、そもそもストーリーラインがめちゃくちゃだったり。そういった作品でも珠玉の傑作が存在するのが映画というものの懐の大きさだろう。そして『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』は間違いなくそういった類の作品だ。理路整然としていないし、かなり視覚的だし、ストーリーラインもしっちゃかめっちゃかだ。まさにあらすじを書いてもどうにもならない作品であり……珠玉の傑作である。 車と筋肉とファミリーとBBQの『ワイスピ』シリーズもついに10作目(スピンオフ映画を含めれば11本!)。累計興行収入70億ドルを突破するほどの人気を誇るが、これほど紆余曲折を重ねた映画シリーズもなかなかない。当初はストリートレースと相
面白い物語の法則として「主役はできるだけ早く登場させて印象づけろ」というものがある。 にも関わらず、最初の『スター・ウォーズ』はこのルールを破っている。小さな宇宙船を追跡する超大型戦艦から始まり、悪の親玉に捕まるお姫様を描き、辛くも脱出するロボットのコンビを描く。 メイン・キャラクターであるルーク・スカイウォーカーが出てくるのは、映画が開始して17分が経過してからになる。 一方、『スター・ウォーズ』のオリジナルの脚本では、4ページ目からルークが紹介されるシーンがある。ほぼ冒頭から登場するのだが、このシーンは映画に入っていない。脚本家のジョージ・ルーカスは慣習に従ってルークを冒頭で出しているが、監督のジョージ・ルーカスはそうしなかった。 なぜか? 様々な説が考えられるが、『脚本の科学』によると、「その必然性が無かったから」になる。 いきなり始まる怒涛のバトル&追跡劇で息つく暇もない観客は「逃
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