「疲れた……引き分けに持ち込むのが精一杯だった…… 戦力差を考えれば良く耐えたとも言えるが…… 帝国全体の被害が大きすぎる。いや、元からか」 「ラインハルト様。良いニュースと悪いニュースと最悪のニュースがあります。どれからお聞きになりますか」 「マイナス方向のニュースから教えてくれ」 「現在、致命的なまでに帝国全土で戦艦が不足しています。 第二艦隊も例外ではありません。 全艦隊、巡航艦と駆逐艦で補う苦肉の策をとっています」 「戦力大幅減だな。何もしてこなかったツケというわけだ。 ……まだ悪いニュースがあるというのか?」 「我々は多くの敵を削りました。 ですが、削ったのは同盟の『予備兵力分』だけです」 「また10個艦隊が攻め寄せてくるというのか!? こちらは有り合わせの5個艦隊が精々だというのに!」 「……まぁいい。良いニュースの方は、なんだ? 艦隊が湧き出る魔法の壺でも見つかったか?」 「