リニア中央新幹線のトンネル掘削工事が進む岐阜県瑞浪市大湫(おおくて)町で井戸などの水位が低下した問題で、県は15日、原因究明と必要な対策に関して科学的な根拠に基づいた適切な意見をJR東海に伝えるため、専門家の知見を活用する方針を固めた。古田肇知事は「(JRには)徹底した調査を実施して原因を究明し、地元住民の十分な理解を得つつ、必要な対策を早急に進めていただきたい」とコメントし、現状の応急措置にとどまらない抜本的な対策を練るよう要求した。 県は工事前にJRから環境保全計画書の提出を受けており、今回も原因の考察や対策などについて報告を求めている。県環境管理課は「JRには速やかに報告してもらい、出された中身について専門家と相談し確認していきたい」とした。専門家の見解については、個別に聞く方法のほか、複数の有識者を招いた専門家会議を開いて検討する手法も選択肢にあるという。 一方、地元住民からは工事