福井藩祖・結城秀康の生誕から４５０年目を記念した写真展「結城秀康ゆかりの史跡」が、福井市の県立歴史博物館の１階エントランスギャラリーで開かれている。９月１６日まで。 県内外３４点の史跡の写真を展示している。県内では、秀康が築いた芝原用水の永平寺町内の風景や、福井城址に立つ秀康像などを紹介。このほか、浜松市内にある秀康の生まれた中村家住宅と菩提（ぼだい）所、親族や秀康を支えた重臣に関連した写真が並ぶ。史跡の分布を示したパネルも展示している。

長野県木曽町で毎夏、開かれているクラシック音楽の祭典「木曽音楽祭」が今年で50回を迎え、今月10日からチケットの通常販売が始まる。人口減などで地方の文化活動が元気を失う中、住民と町が大切に育ててきた珠玉の催しだ。 この音楽祭は室内楽が主体で、例年、国内トップクラスの音楽家が20人以上出演する。節目となる今回（8月22～25日の開催）も、バイオリンの加藤知子さんや漆原啓子さんら実力派が顔を揃（そろ）える。

てんかんの発作が起きる予兆を人工知能（AI）がつかんで患者に警告するスマートフォン用アプリの開発に向け、名古屋大を中心とした研究機関とスタートアップ（新興企業）が、2024年度中に臨床試験（治験）を始める。26年度中の実用化を目指しており、医師が処方する。発作が起きてから知らせる端末は既にあるが、発作が起きる直前に警告するアプリは世界初だという。 てんかんの発作の症状は、意識障害やけいれんなど多様。立っている時に急に意識を失うと、転倒して負傷する危険性もある。発作の仕組みは謎が多いが、発作が起きる直前に心拍が乱れるとの報告がある。

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１周年の中ホール使用 昼下がり「ラジオ感覚で」　富山市牛島町の芸術文化施設オーバード・ホールは７月から、平日の昼下がりにワンコイン（５００円）で聴けるコンサートを中ホールで始める。クラシックの初心者でも気軽に楽しめる企画を用意し、開設から１年を迎える中ホールを身近で親しみやすい劇場にする。　（平井剛） 新企画は「ヨリミチマチネ　コンサート」。ＦＭとやまのラジオ番組「ヨリミチトソラ」でオーバード・ホールのＰＲコーナーを担当する垣田文子さんが、コンサートのＭＣを務める。出演するソリストとトークを繰り広げ、ソリストの人柄や演奏曲の魅力なども引き出す。「平日の午後にラジオ感覚で楽しめるコンサート」を心掛ける。 本年度は７月３０日、９月２６日、１１月２７日、来年１月２８日の全４回で、午後２時から１時間の開催。初回は人気、実力とも国内トップクラスのピアニスト金子三勇士（みゆじ）さんが出演し、以降は伊藤

実際の来館者増へ期待　金沢大資料館（金沢市）など県内の６施設が、収蔵資料をインターネット上で公開する「石川デジタルミュージアムネットワーク」の充実を進めている。コロナ禍や、デジタル資料の作成と公開を盛り込んだ博物館法の改正（昨年４月施行）を背景に、昨年１１月末にウェブサイトを開設。資料約１３０点を公開し、来館者の増加を図っている。　（谷口大河） ネットワークは文化庁の助成を受けて整備を進めてきた。同館を中核に県立自然史資料館（金沢市）、県埋蔵文化財センター（同）、県西田幾多郎記念哲学館（かほく市）、羽咋市歴史民俗資料館、野々市市ふるさと歴史館・野々市デジタル資料館が参加している。

被災地から招待 移動費 ＣＦで募る　金沢市を拠点とする社会人アメリカンフットボールチーム「金沢ワイセンベルグ」が３０日、同市富樫の市営球技場で、アメフトに親しむイベント「百万石ボウル」（北陸中日新聞後援）を開く。今年は能登半島地震で被災した子どもたちを招く計画で、移動費への支援を募っている。（奥田哲平） ワイセンベルグは毎年、全国の社会人チームを招いてアメフトの楽しさを体験してもらう百万石ボウルを開催。今年は東日本大震災を経験した岩手県の「盛岡ラウディーズ」が駆けつける。招待試合の前には、接触を避けて腰に着けた旗を取り合うフラッグフットボールやチアダンスの体験がある。体験は３０日正午から、試合は午後２時からで、いずれも無料。 能登半島から招待するのは、児童養護施設や里親家庭で暮らす子どもたち。県里親会を通じて参加者を募り、バスで送迎する。クラウドファンディング（ＣＦ）で招待にかかる費用への

ゼファー@銀行員 @zephyr_x 「50〜60代ぐらいの偉いおじさん、結構な割合で数珠つけてる説」について、誰か詳しい人いたら教えてくれない？なんなんあれ？ pic.twitter.com/jx4yETd9S5 2024-06-04 21:47:31

南砺市城端の真宗大谷派城端別院善徳寺が所蔵する古文書の解読を進めているＮＰＯ法人善徳文化護持研究振興会（同市）は、古文書４００点の画像２４００枚と、古文書の文字を現代の活字にした翻刻文を寺のサイトで公開した。民間団体が、一つの寺院が保管する膨大な数の古文書の全文翻刻と原文画像を公開するのは全国的にも珍しい。　（武田寛史） 同寺は真宗東方触頭（ひがしかたふれがしら）寺院として、江戸時代には加賀藩や本山と触下寺院の間で上申下達などの連絡役を担った。これまで一度も火災に遭っていないため、寺の由緒や門主、藩主などの書状が数多く残されている。

過疎化の著しい岐阜県飛騨市で、起業から1年のベンチャー企業「白銀（しろがね）技研」が、人を乗せて空を移動する「空飛ぶクルマ」を開発している。水上滑走も可能な機体で、初の飛行実験に近く乗り出す。2025年の大阪・関西万博への出展を目指し、将来的な実用化を見据えている。　（坂本圭佑）

能登町内の地震被害を受けた家屋から「文化財レスキュー」の活動で助けられた品々が、同町柳田礼の柳田教養文化館で展示されている。８日まで。 町教委学芸員の寺口学さん（３５）が企画。縄文－昭和時代の文化財を並べた。江戸時代の旅行に必要だった檀家（だんか）の寺が発行する「往来手形」は、５月に内浦地区の民家で見つかった。当時の恋路村から京都までの旅程で、「病気で死んだ場合はその土地の作法で埋葬してほしい」と書かれており、当時の旅行が命懸けだったことが伝わる。この他、縄文時代の磨製石斧（せきふ）や古銭も並ぶ。

「日本近代建築の父」と呼ばれるジョサイア・コンドル（1852～1920）の学術的研究や顕彰で連携しようと、三重県桑名市と清泉女子大学（東京都品川区）が3日、コンドルが設計した同市の「六華苑（ろっかえん）洋館」で協定締結式を開いた。清泉女子大はコンドル設計の「旧島津家本邸本館」を校舎として使っており、二つの歴史的建造物が縁を結んだ。 鹿鳴館やニコライ堂を手がけた明治・大正期の英国人建築家コンドルは、1877（明治10）年に来日。工部大学校(現在の東大)で西洋建築学を教え、日本の建築界の育成や発展に貢献した。 六華苑洋館は、実業家の2代諸戸清六の邸宅として1913（大正2）年に完成。揖斐川を望むライトブルーの塔屋が目を引く建物で、日本家屋の和館が接続している。 一方の旧島津家本邸本館は、島津宗家30代当主島津忠重の邸宅で、15（大正4）年に完成した。石造りの列柱が印象的な重厚な外観で、清泉女子

岐阜県羽島市は、市出身の建築家坂倉準三氏（1901～69）が設計した旧本庁舎の模型を、新庁舎の玄関に展示している。坂倉氏の業績を紹介する動画や、デジタル技術で旧本庁舎内を回遊できる「VRツアー」などを盛り込んだデジタルアーカイブも市のウェブサイトで公開している。 近代建築の巨匠ル・コルビュジエに師事してモダニズム建築を進めた坂倉氏は、1937年パリ万博の日本館や新宿駅西口広場などの設計を手がけたことで知られる。羽島市の旧本庁舎は59年に完成し、日本建築学会賞も受賞した。 旧本庁舎は2021年まで使われたが、老朽化や耐震不足などから、市は、諮問委員会の答申を受け、解体する方針だ。諮問委からはデジタル技術による記録保存を求められ、1千万円をかけて模型やデジタルアーカイブを作製した。一方で、地元の市民団体は5月、解体の差し止めなどを求めて岐阜地裁に提訴している。（嶋田圭一郎） ","naka5"

能登半島地震の被災地を支援しようと、県内在住の作家と漫画家がチャリティー同人誌「波の花　風吹く」を制作した。能登地方が題材の小説３作と、被災体験や支援の思いをつづったエッセーを収録し、経費を除く収益を県への義援金にする。企画した作家の紅玉（こうぎょく）いづきさん（金沢市）は「私たちが今できる、精いっぱいのよい本ができた」と話す。　（谷口大河） これまでも文芸同人誌を制作してきた紅玉さん。地震を受け、県内の女性作家で能登の応援につながる本をつくろうと決意。２月から準備を始め、上田聡子（うえださとこ）さん、編乃肌（あみのはだ）さんに参加を呼びかけ、表紙を漫画家波津彬子（はつあきこ）さんに依頼した。５月２６日に東京都内であった同人誌即売会で販売し、約１００冊を売り上げた。

元メジャーリーガーのマック鈴木（本名・鈴木誠）さん（４９）が４日、穴水町を訪れ、園児たちと野球で交流した。大リーグ機構（ＭＬＢ）が能登半島地震の被災地の園児たちに野球グッズを贈る活動の一環で行われた。　（久我玲） 鈴木さんは、同町保健センターを訪れ、平和こども園と光琳寺保育所の園児計１６人と交流。園児１人ずつ名前を呼びながらグラブをはめていった。その後、園児たちが順番に鈴木さんが構えるグラブめがけてボールを投げ込んだ。鈴木さんは「ナイスボール」と声をかけ、園児とハイタッチしていた。平和こども園の年長児大橋絢心（あけみ）ちゃん（５）は「マックさんは面白かった」と笑顔だった。 神戸市出身の鈴木さんは、家族や友人らが被災した阪神大震災を契機に被災地支援に取り組んでいる。鈴木さんは最後子どもたちに向けて、「大きくなったら地震は忘れてしまっているかもしれないけれど、君たちがこの町に元気を与えていって

勝山市市制施行７０周年記念のキャンペーンをＰＲする水上市長（中央）と、記念事業アンバサダーの大川さん（左から２人目）と多田さん（同３人目）ら＝４日、市役所で 勝山市の魅力を交流サイト（ＳＮＳ）で発信する、「推し活」ならぬ「推し勝」で、市制施行７０周年を盛り上げてほしい－。市は４日、ＳＮＳを活用して行うキャンペーンや、キャッチコピー、ロゴを発表した。発信力のあるアンバサダーも迎えて、市民らの活動を後押し。節目の年を、勝山の魅力再発見の機会にする。　（平林靖博）

動画年１００本　観光地など紹介 坂井市の魅力をデジタルを活用してＰＲしようと、市は４日、坂井エキサイト大使に女性Ｖチューバーの響絵想（ひびきえめもりー）さんを任命した。ユーチューブやＴｉｋＴｏｋ（ティックトック）で６０秒以内の動画を配信し、若者に向けて市内の観光地などを発信する。　（坂本碧） 任命式が市役所であり響絵さんと池田禎孝市長、ウェブ・キャラクター制作のメモリネイター（同市）の酒井聖（きよし）社長（３３）が出席した。Ｖチューバーは、デジタルアバター（分身）の姿で動画を配信する人のこと。響絵さんは６月にＶチューバーの活動を始め、同社のブランド「うさねこメモリー」に所属している。

食品メーカー「カゴメ」の旧本社ビル（名古屋市中区）を彩り、2020年に始まった建て替えに伴い取り外された壁画「TOMATO」（トマト）の原画が、同社東京本社（東京都中央区）に保管されていることが分かった。作者は、メキシコ美術を日本に紹介した洋画家の北川民次（1894～1989年）で、今月29日から名古屋市美術館で開かれる「生誕130年記念　北川民次展」で初公開される。　（宮崎正嗣）