アカデミックなデザイン研究で世界トップ校の1つ、カーネギーメロン大学(CMU)が提唱している「トランジションデザイン」が、新しいデザインの可能性を拓く内容だと感じるので、自分の備忘録的に要点を書き残しておく。 2021年追記 トランジションデザインを実践してみた例は別記事で記載していますので、そちらを参照ください。また、この実践プロジェクトは論文として、国際学会Design Research Societyが主催したPIVOT2020にて、日本初のトランジションデザインの事例として発表を行いました。文献への引用は私の最新の論文を参照してください。 本記事はTransition Designの序論部分。具体的なフレームワークについては続きの記事をどうぞ。 この図が特に有名だが、今流行りのサービスやソーシャルイノベーションデザインを超え(ると彼らは言っている)、社会や生態系レベルのデザインとい
トップ > Chunichi/Tokyo Bookweb > 書く人 > 記事一覧 > 記事 【書く人】 出産は善? 考え続ける 『夏物語』 作家・川上未映子(みえこ)さん(42) Tweet 2019年7月28日 「人はなぜ子どもを産むのか」「産むことは善いことか」。その問いに正面から向き合った小説だ。 答えは決して自明ではない。「なぜ殺してはいけないか」の問いが古来、哲学者を悩ませてきたのと同様に。「子どもを産むべきではない」という反出生主義の考え方も現に存在する。「死がそうであるように、生まれてくることも取り返しがつかないと昔から思っていた。生殖倫理というものを、物語を通じて考えたかった」と語る。 第一部では、十一年前の芥川賞受賞作『乳(ちち)と卵(らん)』を一から再構築した。東京で作家を目指す夏子のアパートに、豊胸手術を望む姉の巻子が大阪から訪ねてくる。同行した思春期の娘・緑子は母
私たち人類は、いかなる状況でも子供を作ってはいけない。それどころか、人類という「種」は地上から消えてもいいのだ。このような厳しい主張をする「反出生主義」が静かに支持を広げているという。 死ぬ必要はないが、生まれる必要もない 反出生主義(はんしゅっしょうしゅぎ、Antinatalism)の考えは、ギリシャ神話にも旧約聖書にも見られる。苦しむぐらいなら、生まれてこないほうがましだ、という思想だ。アルトゥル・ショーペンハウアーやエミール・シオランら著名な哲学者も、こうした反出生主義の主張を繰り返してきた。 そして現代においても、南アフリカ・ケープタウン大学で哲学を専門とするデイヴィッド・ベネター教授が2006年に著書『生まれてこないほうがよかった(Better Never to Have Been)』(未邦訳)において、21世紀の文脈で反出生主義を説いて話題になった。 この反出生主義、世間の主流
はじめに 今年5月、私は『かわいいウルフ』という同人誌を発売した。20世紀の作家ヴァージニア・ウルフのファンブックだ。彼女の作品の紹介や、翻訳、ウルフの文章を実際に訳した方のインタビューやエッセイを掲載した。それだけでなく、友人・知人21名にウルフ作品を鑑賞してもらい、その感想を自由な形で書いてもらった。「ヴァージニア・ウルフの良さを一人でも多くの人に知ってもらいたい」その一心で、とても真剣に、楽しんで作った本だ。 本書は、今年5月6日の文学フリマ、ネット販売、そして全国の主に独立系書店で販売を行い、一ヶ月で500部を完売した。現在は第二版を販売中だ。今は最初の一ヶ月の勢いほどはないものの、じわじわと売れ続けている。 なぜ無名なサークルの、こんなニッチなテーマで、しかもインディペンデントに作られた雑誌が売れているのだろう。時々自分でも不思議に思うが、これだけは言える。SNS、というかTwi
【読売新聞】 フランス大使館で催されたフランス観光地PRイベントに伺った時のこと。フランス人の中でフランス語を流暢(りゅうちょう)に操る若い日本人の女性がいました。不肖私はアテネ・フランセやアンスティチュ・フランセ東京にちょっと通っ
愛の夢とか 作者: 川上未映子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/03/29メディア: 単行本この商品を含むブログ (26件) を見る全ての短編の底に流れているもののキーワードを挙げるならば「震災」「大島弓子」「村上春樹」ではないかと思っている。震災が村上春樹の「喪失」と共鳴し、そこに大島弓子の「肯定」が混在している。これは凄い作品ではないだろうか。谷崎潤一郎賞を受賞しているわけで評価はされているのだろうけども、どうも軽く見られがちな作家なような気もする。彼女の凄さは何か?江國香織が帯によせている 一冊まるごと全部が言葉にならないはずのものでできている。 が適した評なのではないかと思う。心理的表現を内面に潜って書くのでなく、所作であったり空気、匂い、光、音、色などで人間の実存を描き切ってしまう力だ。優れたカメラが彼女の作品には存在する。例えば「日曜日はどこへ」という短編なのだけど
伝統が息づき、日本文化を発信し進化し続ける街、東京・銀座。各分野の老舗が点在し、国内外からも注目を集める。そのひとつ、「月光荘画材店」は、文化人とも縁が深い老舗画材店だ。 大正6年に創業し、当時から、絵の具など色鮮やかな美しい発色の画材は人気で、多くの文化人が愛用したという。歌人の与謝野鉄幹、与謝野晶子もファンで、店名は2人が仏詩人、ヴェルレーヌの作品から引用して名付けた。入り口にある看板「月光荘」の字は、晶子の直筆で、現在も店の〝顔〟になっている。 平成29年にリニューアルした店内には、透明感ある色合いが出やすいとプロの画家から子供まで幅広く支持される絵の具をはじめ、画筆やスケッチブックなどオリジナル商品がズラリと並ぶ。また、地下1階の小さな喫茶コーナー(改装中、7月末オープン予定)では、コーヒーなど(有料)を飲みながら絵の具を試すこともできる。 さらに、店舗周辺には、「月光荘画室2」(
三角 みづ紀(みすみ みづき、1981年4月18日 - )は、日本の詩人。鹿児島県鹿児島市出身[1]。北海道札幌市在住[2]。東京造形大学造形学部視覚伝達学科卒業[3]。 略歴[編集] 鹿児島市立城西中学校在学中に毎日中学生新聞にて、1クール大賞という写真の賞を受賞する。そこから戦場カメラマンになることを夢見るも、鹿児島県立武岡台高等学校を経て、映像の道へ進む。東京造形大学の卒業制作においては、ZOKEI賞を受賞する。詩の投稿サイト文学極道に詩を投稿していた。 2001年、膠原病の全身性エリテマトーデスを発症。奄美大島における療養中に、12歳から始めていた詩作を投稿するようになり、2年にわたる投稿の後、2004年に現代詩手帖にて第42回現代詩手帖賞を受賞する。同年、処女詩集「オウバアキル」を刊行、第10回中原中也賞を受賞する[4]。 2006年、ステロイド剤の副作用による大腿骨骨頭壊死によ
She isの更新は停止しました。新たにリニューアルしたメディア「CINRA」をよろしくお願いいたします。 ※この画面を閉じることで、過去コンテンツは引き続きご覧いただけます。 わたしはどんな話をすればいいのか分かりません。 わたしは毎日、望遠洞(マンウォンドン)にあるアトリエの、机の前に座っています。 ノートパソコンとモニターを接続し、ふたつの画面を交互に見ながら、やるべき仕事を整理します。Eメールを確認し、不在着信やメッセンジャーに届いているメッセージを確認し、返信したり、その相手と通話/ビデオ通話したりします。わたしがメインモニターとして使っているDELLのモニターの下には、紙を三角に折って立てたスケジュール表が置いてあります。わたしが自分で紙に書き、切り取り、折って作ったものです。スケジュール表にはかなり急ぎの仕事とやや急ぎの仕事、そしてこなせば良い仕事などが書かれています。数か月
2019年7月11日(木)発売予定の『夏物語』をご予約・ご購入された先着200名様に整理券を配布いたします。 ※このサイン会は、お電話でのご予約のみの受付とさせていただきます。 ※整理券は定数に達し次第締切となります。第1部/第2部/第3部はお申し込みの先着順となり、お選びいただけません。 ※お電話でご予約後、『夏物語』を発売日7月11日からサイン会当日26日までにジュンク堂書店池袋本店でご購入いただいたお客様に整理券をお渡しいたします。 ※当日は書籍と整理券をお持ちください。整理券をお持ちでないとサイン会にご参加いただけません。 ※また、当日は先着順でのサインとなりますこと、対象書籍は『夏物語』のみ、お1人様につき1冊となりますこと、サインには為書きが入りますことをご了承ください。 ※当日のお並びは、第1部が15分前、第2部と第3部は開始時間の10分前からを予定しております。係員の指示が
インポスター症候群とは?〜自己評価が極めて低い状態〜 今回、“インポスター症候群”という言葉を初めて聞いた人も多いのではないでしょうか。まずはインポスター症候群という言葉がもつ意味について説明していきます。 インポスター症候群というのは、 などと思い込んでしまい、自分に自信が持てていない状態のことです。 インポスターは英語で書くと“Imposter”。これには“詐欺師、偽物”という意味があります。つまり、自分が周囲に対して“実力があるかのように見せて、周囲を欺いている”というような感覚に陥っているのです。 そのためインポスター症候群の人は、「異常なまでに自己評価が低い(または低くしている)」といわれています。自分自身について卑下するようなことをいうのもそのためです。 女性に多いインポスター症候群 インポスター症候群のもう一つの特徴は、男性よりも女性の方が症状を発症しやすいことです。とくに、
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