「『サイレントヒル』シリーズが再始動する。第一弾タイトルは『サイレントヒル2』のリメイクになる」――そのようにKONAMIから発表があったとき、海外と日本のリアクションの熱量は、歴然とした差があった。 シリーズファンからうれしい悲鳴が聞こえた一方で、日本のユーザーからは「なぜ『1』からリメイクしないのか?」という意見が散見された。海外は少し違う。もちろん日本のような意見がなかったわけではないが、その多くが『サイレントヒル2』からリメイクすることは当然のことと受け止めていた。日本と比較しても海外で『サイレントヒル2』が評価されていることが、筆者の目にはあらためて印象的だった。 実のところ、筆者も2001年に発売した『サイレントヒル2』が描いていたテーマの先進性に気付いたのは、せいぜい10年ほど前のことだ。海外のアクションアドベンチャーゲームの傾向を逆算していくと『サイレントヒル2』が描いてい