連載 香り高いモロッコの家庭料理 約10年前にタジン鍋がブームになったとき、チュニジアやモロッコなどの地中海料理も脚光を浴びて塩レモン、アリッサなどが有名になりました。口尾麻美さんもその時期にタジン鍋をきっかけにモロッコに興味を持ち、現地に通って食習慣や味を体感。スパイスやハーブ、レモンの香りが鮮烈、でも辛味控えめなモロッコらしい味わいのレシピを教えてくれました。
「肉選び」で目指す味が変わる 昔からステーキはご馳走。焼き方についてはいろいろな流派(?)がありますが、実はそれ以前の「肉選び」でも目指す味は変わります。 日本国内で流通している肉は大きく「輸入牛」「国産牛」「和牛」の3種類。輸入牛は脂が少なく、あっさりした味。国産牛は脂の少ないものから多いものまでさまざまですが、基本的には輸入牛よりも脂が多く、和牛はさらにその上。 ちなみに1991年の牛肉の輸入自由化以降、消費の主流は輸入牛。安価な輸入牛と差別化をはかるため、和牛の脂は増えていった経緯があります。最近の人気は脂の少ない赤身肉ですが、それでもある程度の脂肪交雑がないと焼いたときに硬くなりがち。 牛の硬さは部位によっても変わってきます。牛は体が大きく、その体重を支えるためにスネやモモといった下側の筋肉が発達しているからです。餌を食べるために首肉もよく動かすのでやはり硬く、こういった部位は煮込
日本では珍しいチベット料理を手軽にいただけるお店 チベット料理、と聞いてイメージするものは何でしょう? 辛そう? それとも羊肉? まずチベット(中国にあるチベット自治区。以下チベットと記す)の風景を思い浮かべてみると、見渡す限りの草原、美しい山並み、たくさんの羊……。 しかし、そこで人々が食べている料理を知っている人は少ないのでは? 東京・新宿駅から都営地下鉄新宿線で2駅の曙橋駅から徒歩4分の場所に、東京唯一のチベット料理専門店「タシデレ」があります。 入り口にはチベットの5色の旗、タルチョが掲げられいます。それぞれの色が、青(天)、白(風)、赤(火)、緑(水)、黄(地)を表しているそうです。 メニューにはチベット料理の他にネパール料理、インド料理もあります。 入り口で消毒を。 店内はもうチベット一色。 チベットの民芸品や、食品なども置いてあります。 店主はなんとチベットのお坊さん タシデ
▲写真提供:五十嵐ゆかり テレワークをしていると、妙におやつが食べたくなりませんか? 私は甘いもの、中でもプリンをよくチョイスしていて、スーパーやコンビニで仕入れているのですが、ちょっとバリエーションに飽きてきました。気分転換もかねて、また違った味わいの美味しいプリンを、自分で作れるようになったらいいのかも……。 そこで、スイーツブランド「toroa」を手掛ける料理家の五十嵐ゆかりさんに、とろりとした「特濃厚プリン」のレシピを伺いました。 ▲写真提供:五十嵐ゆかり こちらがその「特濃厚プリン」。なんとそそられるビジュアルでしょうか。 「材料の種類も多くない&混ぜて焼くだけ」とのことなので、雑な性格の私でも作れるかも! 作り方や細かなコツを五十嵐さんに教えていただき、自宅で挑戦してみました。 特濃厚プリン、材料はこれだけ! 材料(約18×12×6cmの耐熱容器1個分) 卵 2個(正味100g
こんにちは。プロダクトデザイナーときどき料理人、ツジメシこと辻村哲也です。「ツジメシの日常メシと週末メシ」シリーズ、今回は日常メシ。 そろそろ春めいてきました。スーパーの野菜コーナーにも、この時期ならではの野菜が並んでいます。今回はその中から相性のいい3種類を使った、手軽なパスタをご紹介します。 パスタを茹でるお湯に、材料に合わせて時間差で野菜を入れて一緒に茹で上げ、フライパンで仕上げます。こういう野菜類を一緒に茹でるパスタでは唐辛子やアンチョビを使うパターンが多いのですが、ここではゆずこしょうで香りと辛味、味付けをまかないます。仕上げにチーズじゃなくて、すりごまでコクを出すのもポイントです。 使っているのは植物性のものだけなのに、食材の食感と香りの組み合わせでしっかり食べ応えもある、僕がこの時期に10年くらい作り続けているパスタです。 ツジメシの「春野菜のゆずこしょう風味パスタ」 材料(
ホットクック使い始めて1週間くらいなんだけどねマジでフルタイム勢全員買った方がいい。優勝すぎる。これは革命すぎる。体感1時間〜2時間は時短になるという記事。コメント欄を見ると「1年ぐらいは使い続けてから利点と欠点を聞きたいところ」というのが目に入ったので、2021年5月から毎日のようにホットクックを使ってる感想を書いてやろうかという気になった。 ホットクックの利点として時短をあげる人は多いし実際そうなのであるが、時短ができるということは人間じゃやってられないような時間をかけた料理が簡単に作れるということでもある。 例えば牛すじ。柔らかくなるまで煮るのは本当にたいへんなのであるが、毎年冬にはスーパーの500gで1000円くらいの牛すじ肉を買ってきてビーフシチューをよく作っている。まぜ技ユニットを取り付けて2時間も煮込めば、安物の硬い牛肉が箸で切れるほど柔らかくなる。歯の悪い高齢者も食べれると
こんにちは、高円寺メタルめしのヤスナリオです。 身近な材料と少ない調味料で煮込まずサッとできる、お店のまかないでもよく作るドライカレーのスピードレシピ。 www.hotpepper.jp www.hotpepper.jp 今回は、安くてたっぷり食べられる白菜を使った「白菜とニラのドライカレー」をご紹介します。 合いびき肉と白菜、ニラを炒めて、味付けはカレー粉、中濃ソース、トマトケチャップと調味料3つでOK! 淡白な味わいの白菜は、洋風の濃いめの味付けで食べても美味しいですよ。 ポイントは、弱火でよく炒めて白菜の水分をしっかり飛ばすこと。鍋用に買って余った白菜で作るのもオススメです。 ヤスナリオの「白菜とニラのドライカレー」 【材料】1人分 ニラ 1/2束(50g程度) 白菜 1/8個(250~300g) 合いびき肉(豚ひき肉でもOK) 100g 卵(トッピングの目玉焼き用) 1個 カレー粉
緑茶のおいしい入れ方(ホット・アイス)を、プロに教えてもらいました。 会社でも家でも、飲み物で気分転換をしている方は少なくないはず。コーヒーや紅茶と同じように「緑茶」を飲んでいる方も多いと思いますが、身近な存在だからこそ、茶葉や入れ方にはこだわらず「なんとなく」選んだり、入れたりしているのではないでしょうか。 そこで今回は、知っているだけでいつもの緑茶がもっとおいしくなる、ちょっとしたコツや入れ方を紹介します。 こんにちは。日本茶インストラクターの市川雅恵です。 私はアパレル業界を経て茶業界へ入り、日本茶小売りチェーン店を展開する会社で商品企画や販促を約8年経験した後に独立。現在は、日本茶のおいしさや楽しさをもっと知ってもらいたいという思いから、自分でセレクトした茶葉や茶器をオンラインストアで販売しながら、ワークショップなども開催しています。 さて、日本で暮らしていると「緑茶」は当たり前に
1.ごぼうは皮をたわしでしっかり洗い、包丁の背で皮をこそげ、やや厚い斜め薄切りにします。水にさらして、アクを抜きます。糸こんにゃくはサッと湯通しして水にさらします。それぞれ水気をしっかり取ります。 2.圧力鍋に(A)を合わせ、しょうがを千切りにして加え、牛肉と(1)のごぼうを加えてサッと煮て、アクを丁寧に取ります。糸こんにゃくも加えます。 3.ふたをして強火にかけ、蒸気が上がったら弱火にして3分加圧し、火を止めて、自然に圧力が下がるまで10分ほど放置しておきます。 4.ふたを開け、再度火にかけます。(B)を加え、3〜4分やや強火で、煮汁をからめるように煮ます。 5.器に盛り付け、お好みで七味唐辛子をふります。 ワンポイントアドバイス牛肉とごぼうはとっても相性のいい仲です。しかもみそ味ですから、ご飯にもお酒の肴にももってこいです。加圧してからひと煮、手間をかけるのが美味しさの秘訣です! 【栄
こんにちは、料理・食文化研究家の庭乃桃です。 本日ご紹介するのはそうめんを使った「葱油拌麺(ツォンヨウバンミィェン・台湾ねぎ油まぜそば)」です。 「葱油拌麺」というのは、台湾や上海で愛されているとてもシンプルな麺料理です。 作り方はとっても簡単で、まずは多めの油でねぎをじっくりと揚げ焼きにして香りを移し、そこに醤油と砂糖を混ぜ入れて食欲そそる味わいのたれを作ります。そのたれを、茹であげた麺にからめればできあがり。 ねぎ油で作ったたれは作り置きができるので、まとめて作っておくと、麺を茹でるだけでいつでも食べることができます。 ねぎの香ばしさと深いコクが食欲をそそる「ねぎ油だれ」は、大葉やミョウガ、ショウガなど、そうめんの定番の薬味や具材とも相性抜群。店によってはさらに調味料や具材がプラスされることもあり、アレンジはまさに無限大です! 記事の後半では、おすすめの追加トッピングや味変調味料につい
ペペロンチーノに「まさかの調味料」を入れると激ウマに? 板前歴20年が教えるレシピに驚き YouTubeチャンネル『料亭スタイル』が教える旨味たっぷりのペペロンチーノの作り方。オリーブオイルと「アレ」を組み合わせるのがポイント? シンプルながらも奥が深いペペロンチーノ。自炊の定番メニューでもあり、さまざまなレシピを試している人は多いだろう。 明治45年創業の料亭がルーツの「仕出し割烹 しげよし」による「板前歴20年のプロ直伝のレシピ」をわかりやすく紹介しているYouTubeチャンネル『料亭スタイル』で、「板前歴20年のペペロンチーノ」を紹介。今までの常識が覆される斬新なレシピかつ非常においしかった。 画像をもっと見る ■「板前歴20年のペペロンチーノ」の材料
初めまして。全農で働く管理栄養士のSです。 といっても普段の業務では栄養士の資格を活かすことはなく、もっぱら一人暮らしの台所で、詰め込んだ知識をぐるぐるとかき混ぜる程度で完結しているのですが おかげで、自分のための常備菜レシピのストックができました。 その中からぜひおすすめしたいメニューをいくつかお伝えできればと思います。 なぜ常備菜なのか私は料理好きを名乗る割に平日は出来るだけ台所に立ちたくありません。 洗い物が億劫だし一刻も早くダラダラしたい。YouTubeとか映画とか見たい。 というわけで週末、もしくはやる気のある時に一気に作ったものをお弁当に詰めたり家で食べたりして生きています。 野菜の持つポテンシャルを活かしたいイタリアンバルのキッチンでバイトしていた時に教わったことが、野菜にもうまみ、甘みがしっかりあるということでした。 それまでは、野菜は何かいろいろ味付けしないと物足りないと
こんにちは! 現役専業主夫料理人パパイズムです。 長年イタリア料理に携わってきた経験を活かして、身近な材料で、家で作れる美味しいパスタレシピを日々研究している私。 今回作るのはスパゲッティのサラダ、“スパサラ”です。スパゲッティをマヨネーズなどで和えた、おつまみやお弁当のおかずの定番ですね。 家にあるいつものマヨネーズでもワンランク上の美味しいスパサラになるように、レシピのイメージは冷製パスタ+タルタルソースで。ゆで卵や玉ねぎ、きゅうりなどの具材がゴロゴロ入って酸味の効いたマヨネーズベースのソースを、キリッと締めたスパゲッティに和えます。 あればピクルスを使いたいところでしたが、ここでは冷蔵庫にあった高菜漬けで代用しました。 パパイズムの「うちのスパサラ」 【材料】(1~2人分) スパゲッティ(1.6~1.7mmがおすすめ) 60g 水 1L 塩 10g スライスベーコン 60g きゅうり
こんにちは! 元イタリアン料理人、現役専業主夫料理人パパイズムです。 ベーコンと玉ねぎ、卵を使った濃厚なカルボナーラ。基本のパスタの1つでもあるこのカルボナーラを、今回は夏らしく冷製アレンジで作れないかと思い立って、いろいろと試作してみました。 その結果、ソースを一度加熱してから冷やす方法に落ち着いたものの、冷やすと油がギトギトとしてしまい納得いかず……。そこで、オリーブオイルの量を減らして乳化する工程も省き、具材のうま味を引き出した美味しい「カルボナーラ風冷製パスタ」にたどりつきました! パパイズムの「カルボナーラ風冷製パスタ」 【材料】(1人分) スパゲッティ(1.3~1.5mmがおすすめ) 100g 水 1.2L 塩 12g(茹で用)+1g(味付け用) 玉ねぎ 30g ベーコン 30g オリーブオイル 大さじ1 牛乳 100ml コンソメスープの素(顆粒) 小さじ1/2 卵 1個 粉
レンジで炊ける本格『チキンビリヤニ』の作り方を画像でチェック! 今話題のインド料理「ビリヤニ」。 肉や野菜のうまみと、スパイスの香りがうつった炊き込みご飯は、最高ですよね。 そんな人気メニューを、おうちで、しかもレンジで作れちゃう簡単レシピをご紹介。 教えてくれたのは、なんと大人気の南インド料理専門店「エリックサウス」の稲田俊輔さん! これはもう、おいしいに決まってます。 まずは、おうちで本格的な味を実現するため、ベースとなるスパイス4種類をあわせた「シンプルパウダー」を作りましょう。 保存ができるので、ビリヤニだけでなく、様々な料理に使うのも◎です。 『シンプルパウダー』の作り方 インド料理のベースとなるスパイス4種類、ターメリック、コリアンダー、クミン、カイエンペッパー(チリペッパー)の粉末を同量ずつ混ぜ合わせて「シンプルパウダー」を作ります。これがあれば、さまざまなカレーが作れます。
こんにちは、料理・食文化研究家の庭乃桃です。 今回ご紹介するのは、今が旬の新じゃがいもを丸ごと使い、酸味がきいたくせになる味わいに仕上げた「南ドイツ風ポテトサラダ」です。 「ポテトサラダ」といえば、日本ではゆでてつぶしたじゃがいもをマヨネーズであえたものという印象がありますが、ドイツのポテトサラダは、ゆでたじゃがいもを大きめの一口大に切ったり、薄切りにしたりという違いがあります。 また、作り方は地域や家庭によってもさまざまですが、南ドイツではマヨネーズを使わず、お酢(ヴィネガー)でじゃがいもをマリネしたポテトサラダも多く食べられています。 今回は、長年ドイツに住んでいた筆者が、日本の新じゃがいもとお酢を使って南ドイツ風にアレンジしたポテトサラダのレシピをご紹介します。 新じゃがいもそのものの食感や味わいを楽しめるさっぱりとしたポテトサラダは、一度食べたらやみつきに! ベーコンと粒マスタード
こんにちは! 元イタリアン料理人、現役専業主夫料理人パパイズムです。 にんにくと唐辛子の風味がたまらないぺペロンチーノは、オイルと茹で汁のシンプルなソースでいただくだけに、ソースの乳化がレシピの超重要ポイント! とはいえ、ペペロンチーノの乳化は難しく、オイルと茹で汁が分離して、とろみがつかずにソースがスパゲッティに絡まなかったり、ギトギトになったり、味がぼやけてしまったり……。 そこで、今回ご紹介するのが「ワンパンペペロンチーノ」。フライパンでソース用の具材を炒めたら、そこに水を注ぎ、スパゲッティを茹でながらソースも作るアレンジレシピです。これだと麺に含まれるでんぷんがソースに溶け出して濃度がつきやすい、つまり、乳化に失敗しにくい! 唐辛子の辛味がやや控えめになりますが、お手軽で美味しく作れますよ。 スパゲッティと一緒にブロッコリーもくたくたに煮込んで、ブロッコリーのうま味を麺にたっぷりに
こんにちは、料理・食文化研究家の庭乃桃です。今回ご紹介するのは、台湾屋台の定番グルメ、「担仔麺(タンツーメン。以下、担仔麺)」。 台湾南西部の台南市発祥の料理で、もともとは具材やスープ、調理用具一式を天秤棒で「担(かつ)」いで売り歩いていたといわれるこの担仔麺。 豚ひき肉やエビ、干し椎茸、にんにくなど、食材の持つうま味が溶け合い、スープまで飲み干してしまいたくなるほどのおいしさです。 とても具だくさんで、一見すると手間がかかるイメージですが、作り方は意外とシンプル! ① 肉そぼろを作る ② スープ、トッピングを用意する ③ ゆでた麺にスープを注ぎ、トッピングをのせる メインの具材である肉そぼろは、作り置きも可能です。また、トッピングのエビをゆでる時にスープも作れてしまうので一石二鳥! 干し椎茸や干しエビのうま味を引き出す戻し方や、エビのだしを取る方法なども解説していきます。 味の決め手とな
こんにちは。プロダクトデザイナーときどき料理人、ツジメシこと辻村哲也です。「ツジメシの日常メシと週末メシ」シリーズ、今回は日常メシ。 材料3品、調味料2種類の手軽なおかずをご紹介します。 四川のおかずを日本の食材で 中国は四川料理に「鶏米芽菜」という料理があります。米のように細かく切った鶏肉と発酵青菜の漬物「芽菜」、青唐辛子(あまり辛くないもの)を炒めたものだそうです。四川料理というと辛味や痺れの効いたパンチが強いイメージがありますが、比較的あっさりしていて普段のおかずとして日本人にも親しみやすく食べやすい味だと思います。 気に入って、芽菜を入手して甘長唐辛子などで作っていたのですが、芽菜に味が近く手に入りやすい高菜漬けとししとうで作ってみると、日本の日常にマッチする美味しいおかずになりました。 材料を切る作業だけちょっと面倒ですが、鶏むね肉はわりと切りやすいです。また本家みたいに「米のよ
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