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書評に関するnamawakariのブックマーク (638)

  • The Red Diptych バザンを読むゴダール

    アンドレ・バザンの映画批評はわかりにくい。しばしば、バザンの議論の論旨は不明瞭であり、分析の俎上に乗せる映画を綺麗に裁断するような爽快感はなく、むしろ、バザンが対象とどのように接しているのかすら把握しにくいようなことすら少なくない。 その一方で、例えば『映画とは何か』の冒頭に収録された、バザンの代表的な評論の一つである「写真映像の存在論」は、人口に膾炙している要約によると、極めて素朴なリアリズムを肯定するものであるとされている。写真および映画が多くの芸術と異なるのは、現実に存在する事物からの転写を含むという、存在論的な側面を持つからなのであり、このような議論から、編集を排除し長回しで撮影されたシークェンス・ショットを重視するというバザンの美学的立場も導かれる、ということになっている。 ……しかし、バザンが論じているのがそれほど単純なことに過ぎないのであれば、なぜ「写真映像の存在論」は、あれ

    The Red Diptych バザンを読むゴダール
  • 古処誠二『死んでも負けない』 - 紙屋研究所

    ビルマ従軍経験者はうわごとで誰に謝っているのか? 『この世界の片隅に』関連で文献をたどり、古処にたどり着いた(←イマココ)。 とんでもない小説である。 ビルマ戦線を生き延びた、粗暴きわまる祖父を、現代の高校生が観察する体裁をとるのだが、祖父が日射病(熱中症)に倒れてから繰り返す寝言(うわ言)、「申し訳ありません」「申し訳ない」は、一体誰へのものなのか、という謎解きをする小説である。一種のミステリーでもある。(ゆえに、ネタバレは、作の面白みを半減させる。この記事の次章に結末が示されるので、承知して読んでほしい。) ああ、これは自分の不注意で死なせてしまった部下とか戦友*1とか上官に対する贖罪の言葉であろう、と誰もが察する。「ありきたりな」戦争小説ならそうするであろう。 しかし、いかにもそれらしい結論になるだろうというフラグが小説の途中に何箇所も散りばめられるので、逆にぼくは「いや……これは

    古処誠二『死んでも負けない』 - 紙屋研究所
  • 「『月刊みすず』「読書アンケート」用セレクション5冊+次点5冊(2016年)」 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    毎年恒例の『月刊みすず』の「読書アンケート」原稿依頼が年末に届いた.今年は下記の5冊を選び,次点5冊と合わせてリストアップする.書評原稿は正月三が日のうちに書き上げよう: 今年の5冊【書名】『早田文藏:臺灣植物大命名時代』 【著者】 吳永華 【刊行】 2016年8月 【出版】 國立臺灣大學出版中心,臺北 【ISBN】 978-986-350-170-1 【目次】 http://d.hatena.ne.jp/leeswijzer/20160905/1473382316 【書名】『Die Kunst der Benennung』 【著者】 Michael Ohl 【刊行】 2015年 【出版】 Matthes & Seitz, Berlin 【ISBN】 978-3-95757-089-5 [hbk] 【目次】 http://d.hatena.ne.jp/leeswijzer/20160606

    「『月刊みすず』「読書アンケート」用セレクション5冊+次点5冊(2016年)」 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek
  • 社会政策・労働問題研究の歴史分析、メモ帳 学説研究におけるフィクションについて

    社会政策・労働問題研究について歴史的なアプローチで研究しています。ここではそのアイディアやご迷惑にならない範囲で身近な方をご紹介したいと考えています。 『擬制の論理』は戦前と戦後初期の議論を中心にしていながら、それでいて、現在の問題意識を鋭く反映させた問題提起の書であるが、古いスタイルにありがちだったポレミークな装いをしていないため、その性格は見えにくい。それは書が過去の論争を通じて、どちらかの立場に立つのではなく、その論争という舞台に照明を当て、演者を光らせることに徹していることから来る必然にも思える。私が『日の賃金を歴史から考える』を書いたときも、左右の対立、労使の対立のいずれかに立つのではなく、それぞれの考え方が理解できるようにと配慮したが、こういう書き方は新しいということで、驚かれたことが何度もあった。実は、私の書評も同じスタイルなので、もっと自分の主張を前面に出すべきだと言わ

  • 今年の10冊 - 労務屋ブログ(旧「吐息の日々」)

    例によって1著者1冊、著者名50音順で掲載順に意味はありません。 稲葉振一郎『不平等との闘い』 不平等との闘い ルソーからピケティまで ((文春新書)) 作者: 稲葉振一郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/05/20メディア: 新書この商品を含むブログ (25件) を見るいなば先生は次々とを出されているなあ。書評はこちらです。 http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20160601#p1 海老原嗣生『お祈りメール来た、日死ね』 お祈りメール来た、日死ね 「日型新卒一括採用」を考える (文春新書) 作者: 海老原嗣生出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/11/18メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る簡単なコメントがこちらにあります。 http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20161117#p1 大川

    今年の10冊 - 労務屋ブログ(旧「吐息の日々」)
  • 今年の15冊 - 備忘録

    恒例ですので、今年もこのエントリーを書くことにします。今年は久方ぶりに、ツボに嵌る読書経験ができたように思います。他に嵌ったものとしては、コーセラの機械学習講義(by Andrew Ng)、慶応大学の数理物理講義(藤谷洋平)、iPadにインストールしたTex Writer & Verbosus / Anoc等々。今更ですが、最近のオープンオンラインコースの充実ぶりには目を見張るものがあります(つくづく、人生をやり直したくなります・・・)。 國重惇史『住友銀行秘史』 住友銀行秘史 作者:國重 惇史出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/10/06メディア: 単行 イトマン事件は自分にとって同時代史とはいえないものの、戦後最大級の経済事件であり、記憶には残る。今年は山崎拓『YKK秘録』なども読んだが、登場人物が重なっていたりして興味深かった。時代の空気は今とはかなり違う。ところで山崎前

    今年の15冊 - 備忘録
  • 2016年の新書 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

    12月22 2016年の新書 カテゴリ:その他 去年、「2015年の新書」というエントリーを書いてからここまで合わせて55冊の新書を読んだようです。 今年は6月から10月にかけて読みたいと思わせる新書の刊行ラッシュでした。そのせいもあって、読みたかったけれども読めずに終わってしまった新書もけっこうありました。 というわけで、豊作の一年の中から例年通り5冊をあげてみたいと思います。 一応、順位を付ける形で並べますが、上位3冊は横一線。2位、3位のが著者の今までの著作からして期待通りだったのに対して、1位のは期待を大きく上回る面白さだったので、こうした順位になっています。 移民大国アメリカ (ちくま新書) 西山 隆行 筑摩書房 2016-06-06 売り上げランキング : 55731 Amazonで詳しく見る by G-Tools 今年のニュースといえば、大統領選におけるトランプの勝利が上

    2016年の新書 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期
  • 2016年の本 - Valdegamas侯日録

    あっという間にまた一年が終わる。今年は読書メーターを利用することでまともな読書記録をつけるようにしたのだが、どうも80冊弱を読んでいたことがわかった。例年こうした記録をとっていないので明確な比較の基準がないが、新書の類をほとんど読んでいないことに気づかされる。それにしてもこうしたサービスを使うと、あれも読んでいないしこれも読みかけで終わった、などというものが山のようになっていることに気づき憂になる部分もあった。これからもそうしたぼやきを重ねながら歳を取ることになりそうである。 今年読み終えたを対象として、印象に残ったを整理した。昨年同様、ある程度のまとまりをもって整理したつもりである。おおむね今年出たが対象となった。去年出たはうずたかく積まれたまま。恐ろしいことである。 ■外交史 わたし自身が強い関心を持っている外交史研究で、特に印象に残ったのは宮下雄一郎『フランス再興と国際秩

    2016年の本 - Valdegamas侯日録
  •  2016年の本 - 西東京日記 IN はてな

    去年に引き続き、というか去年以上に小説は読めず。しかも、当たりもあまり引かなかった気がします(期待していた国書刊行会<ドーキーアーカイブス>シリーズの最初の2冊が期待ほどではなかった)。 一方、その他のに関してそこそこ読めましたし、面白いもありました。 というわけで、小説以外の新刊5冊(順位は付けず)+結構前に出た2冊、小説は順位をつけて5冊紹介したいと思います。 なお、新書に関して以下のエントリーで。 http://blog.livedoor.jp/yamasitayu/archives/52161574.html 小説以外の アマルティア・セン、ジャン・ドレーズ『開発なき成長の限界』 開発なき成長の限界――現代インドの貧困・格差・社会的分断 アマルティア・セン ジャン・ドレーズ 湊 一樹 世界第2位の人口を抱え、経済的にも存在感を高めているインド。ただ、そのインド経済についてき

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  • イタリアはいかにして社会を精神病院から解放したのか/『精神病院はいらない!――イタリア・バザーリア改革を達成させた愛弟子3人の証言』編著者、大熊一夫氏インタビュー - SYNODOS

    イタリアはいかにして社会を精神病院から解放したのか 『精神病院はいらない!――イタリア・バザーリア改革を達成させた愛弟子3人の証言』編著者、大熊一夫氏インタビュー 国際 #バザーリア#精神病院 精神病院について何も知らない日の市民は、精神疾患を治して社会に戻してくれるところだと単純に思っているふしがあります。しかし、病棟を観察すれば、治療失敗例・没治療例・救済放棄例のルツボ。精神科のベッド数はなんと30万床以上で、単位人口当たり世界ダントツです。入院期間も世界に例を見ない長期収容です(世界の平均在院日数は20日程度。日は、1年以上の長期入院を続けている人が、20万人以上)。それは、医療の問題ではなく、入院の必要がないのに病院に留め置かれている「社会的入院」と言われる人が、厚生労働省が認めるだけで18万人(2011年度)もいるという日社会特有の問題でもあります。 ところが、もう35年以

    イタリアはいかにして社会を精神病院から解放したのか/『精神病院はいらない!――イタリア・バザーリア改革を達成させた愛弟子3人の証言』編著者、大熊一夫氏インタビュー - SYNODOS
    namawakari
    namawakari 2016/11/25
    ″病気そのものを放っとくわけではありませんが、とりあえずは病気を脇に置いて、本人の苦悩や生活の困難さの解消に力点を置く支援手法を採りました。本人の人生にダメージになることを徹底して回避した”
  • 読書猿が中学生に本気で本を薦めてみた

    この世にしっかり存在しているのに存在していないように扱われてきた世界を、存在してはならないと思われながらけれどしっかり現実に生きてきた言葉でもって、誰の目にもこれ以上にないくらいの明らかさで、この世に存在させてしまった。 普通は、少女マンガ評論の嚆矢とかドゥームズデイ・ブックと紹介される。 人が何故読み書くのかを、そして書物がこの世界にいったい何のために存在しているのかを、パレードの先触れのように知らせてくれる。 だから、このリストでも1番に挙げられる。 併読書には、ほとんど同じ理由で、つまり現にありありと存在するのに、語る言葉も語る機会も周到に回避されてきたものについて、これ以上にないくらいの真摯さと明るさで語り示したものとして、イヴ・エンスラー『ヴァギナ・モノローグ』。 を読めという人間が大抵ろくに(そして、ろくな)を読んでいないように、歴史を知れとのたまう連中の多くは、歴史を英

    読書猿が中学生に本気で本を薦めてみた
    namawakari
    namawakari 2016/11/25
    ″学ぶことは、たとえ空間的には動かぬ時にも、移動することだ…だから、より多く学ぶ人は、より多く別れる…異なる場所からはじまった二つの旅は…やがて離れていくことは半ば必然だ”
  • 「殺さない」「殺させない」という生き方/『関東大震災朝鮮人虐殺の記録』編著者、西崎雅夫氏インタビュー - SYNODOS

    「加害の歴史と向き合うには事実の積み重ねがたいせつ」と訴える西崎雅夫氏が、これまで集めてきた関東大震災における朝鮮人虐殺に関する証言を『関東大震災朝鮮人虐殺の記録――東京地区別1100の証言』としてまとめ、静かな反響を呼んでいる。 「殺さない」「殺させない」――。関東大震災時の朝鮮人虐殺事件を記録し、追悼する30年の活動から見えてきた西崎氏の生き方の指標に迫る。(現代書館編集部) ――1923年9月1日に関東大震災が起こりました。実際の東京の被害状況はどのようなものだったんでしょうか? 地震そのものの被害より火災による死者が多かったのが東京の特徴です。地震の発生時刻がちょうどお昼どきだったことと当日の気象が強風だったことが重なり、今の中央区・台東区・墨田区・江東区など広い地域が火災の被害を受けました。そのため東京だけでも約6万人の死者が出てしまいました。東京の避難民は約100万人にのぼった

    「殺さない」「殺させない」という生き方/『関東大震災朝鮮人虐殺の記録』編著者、西崎雅夫氏インタビュー - SYNODOS
  •  マーク・マゾワー『暗黒の大陸』 - 西東京日記 IN はてな

    20世紀(第一次世界大戦の終結時から東欧変革まで)のヨーロッパ史を描いたですが、扱われている対象の広さといい、歴史を象徴するエピソードを拾い上げるセンスといい、その分析の冷静さといい、これは素直にすごいだと思います。 読みながら、アーレントの『全体主義の起源』やバリントン・ムーアJr『独裁と民主政治の社会的起源』を思い出しました。このもそうした古典に連なっていくのではないかと思います。 目次は以下の通り。 はじめに 第1章 見捨てられた神殿 :民主主義の興隆と失墜 第2章 帝国、国民(ネイション)、マイノリティ 第3章 健康な身体、病んだ身体 第4章 資主義の危機 第5章 ヒトラーの新秩序、1938-45年 第6章 黄金時代への青写真 第7章 残忍な平和、1943-49年 第8章 人民民主主義の建設 第9章 民主主義の変容 :西欧、1950-75年 第10章 社会契約の危機 第11

     マーク・マゾワー『暗黒の大陸』 - 西東京日記 IN はてな
  • 濱口桂一郎『日本の雇用と中高年』 - 備忘録

    の雇用と中高年 (ちくま新書) 作者: 濱口桂一郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2014/05/07メディア: 新書この商品を含むブログ (15件) を見る 長期雇用と年功賃金をベースに持つ日的雇用慣行については、賃金水準と仕事のパフォーマンスが年齢が上がるごとにしだいに乖離し、特に中高年の雇用が定年まで保障されることで、来は雇用されるべき若年者の雇用の場を不当に狭めているとの批判が一部の経済学者や若者論者を中心になされる。その一方で、内部労働市場論から派生した知的熟練論は、年功賃金は知的熟練の向上度に基づき合理的に決められるものだと主張する。書は、労働政策の実務家的視点から、上述のような理論中心の議論を一刀両断とし、社会政策論と軌を一にする労働政策論を持ち込むことで、現在の「メンバーシップ」を基とする雇用システムを「ジョブ型」に作り替えることを提唱する。著者はこれまで

    namawakari
    namawakari 2016/08/30
    ″しかしそれは同時に、これまでは顕在化することのなかった「労働力の再生産」のための費用(家計の生計費や育児・教育費等)を誰が負担するのかという問題も招来する”
  • 岡田一郎『革新自治体』 - 紙屋研究所

    どこかで聞いたような… 美濃部革新都政が誕生した選挙で、美濃部陣営に加わった中野好夫が当時の社会党に対して、それまでの都知事選挙(社会党は田川・加藤・有田・阪の4候補を歴代担いできた)の経過をふりかえって加えた批判は次のようなものだった(中野「革新都政を支えるものは何か」)。 田川、加藤の選挙には全く関係しなかったが、二度の有田選挙、そして前回の阪*1 選挙には、いずれも多少ながらこれに関係させられた。さてその敗戦後におけるこれら候補者に対する〔社会――引用者注〕党の処遇は、明らかによくなかった。不信義とさえいえると思う。まるで担ぎ出しておいて、あとはポイといってよい形だった。(岡田『革新自治体』p.85に中野の引用) 美濃部を候補者と選び出すまでに、革新陣営は二転三転している。 まず、国民的人気があったとされる社会党の江田三郎。 江田に都議会が少数与党であることなどを理由に断られ、総

    岡田一郎『革新自治体』 - 紙屋研究所
  • 科学主義と、通底する立場の存在 金山「武谷三男論 科学主義の淵源」 - オシテオサレテ

    昭和後期の科学思想史 作者: 金森修出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2016/06/30メディア: 単行この商品を含むブログ (2件) を見る 金山浩司「武谷三男論 科学主義の淵源」『昭和後期の科学思想史』金森修編、勁草書房、2016年、3–47ページ。 力作である。武谷三男は著述家としてのその長い経歴のなかで、じつにさまざまな問題について発言してきた。その膨大な著作群を読みとくことで、いくつもの論点を共通してささえている彼の根的な考え方をあきらかにしている。その考え方とは、「科学主義」である。武谷によれば、人間はがんばって自然のあり方をあきらかにしていけるし、またそうしてきた。ここでの人間というのは、あらゆる制約から自由に、客観的に自然を探求する者を指す。制約とは資政治の論理といった「非科学的」な要因である。これは裏をかえせば、経済的・社会的・政治的な要因は科学にとって

    科学主義と、通底する立場の存在 金山「武谷三男論 科学主義の淵源」 - オシテオサレテ
  • よい一般書 - sunaharayのブログ

    4月に入って,さまざま研究業績を挙げられている先生方から一般向けに書かれた新書などを頂いておりました。理由はよくわからないのですが今年はなんだかそういうを頂くことが多く,非常に勉強になる反面積読が増えるという…。しかし研究者の業界で閉じがちな議論が,受け手である社会の方に向けて発信されるというのは非常に良いことなんだと思います。書かれている先生方も,狭義の専門というのとは少し違うところまでいろいろと踏み込んで書かれていて,もちろん批判が来ることもあるんでしょうが,だからこそ刺激的なことが書かれていて読む方としても面白いのはうれしいですね。 まず牧原出先生からは『「安倍一強」の謎』を頂きました。ありがとうございます。民主党政権から自民党政権への政権交代のあたりから現在に至るまで,「なぜ安倍政権はこんなに強くなっているのか」「なぜ内閣官房・内閣府の改革が繰り返されているのか」「なぜ安保法案が

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  • 社会政策・労働問題研究の歴史分析、メモ帳 西川幸孝『マネジメントに活かす歩合給制の実務』日本法令

  • フエンテス『テラ・ノストラ』:英訳で読んだときと感想は同じ。力作だけど(それ故に)アナクロ。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    http://honto.jp/netstore/search_10%E3%83%86%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%8E%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9.html?srchf=1honto.jp なんと、カルロス・フエンテス『テラ・ノストラ』の日語訳が出てしまった! 出る出る詐欺にはひっかかるまいと思って英訳版を読んだ身としては、もう少し待てばよかったか、と悔しい思いもある一方で、それがもう数年前だしあのとき読んでおいてよかったという気もする。 さて、ご記憶の方はご記憶だろうけれど、ぼくの『テラ・ノストラ』に対する評価は、決して高いものではない。詳細に関しては以下を参照してほしい: cruel.hatenablog.com 簡単にまとめると、以下の通り: 力作なのはまちがいない。長さといい密度といい。 でもその長さと密度(そしてそのために必要とさ

    フエンテス『テラ・ノストラ』:英訳で読んだときと感想は同じ。力作だけど(それ故に)アナクロ。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    namawakari
    namawakari 2016/05/27
    ″20世紀的な新しい小説のありかたを完全に、しかも実に見事な形で実践した小説…20世紀的な新しい小説が前提としていた20世紀の社会が変容したとき、そうした時代認識とそれに結びついていた「技法」は、宙に浮いて”
  • 社会政策・労働問題研究の歴史分析、メモ帳 稲葉振一郎『不平等との闘い』文春新書

    社会政策・労働問題研究について歴史的なアプローチで研究しています。ここではそのアイディアやご迷惑にならない範囲で身近な方をご紹介したいと考えています。 稲葉さんから新著『不平等との闘い』をいただきました。ありがとうございます。 稲葉さんや私の出身母体でもある社会政策・労働問題研究という領域には、長らくちゃんとした教科書がありませんでした。というか、今もありません。それは、社会政策がとにかくありとあらゆることを扱うから、なかなか一つのディシプリンで描くのが難しかったというのが実態です。ただ、1990年代まではマルクス経済学を基的な教養としていました。マルクスを媒介とすると、思想を通じて、社会・政治にも手を伸ばせるので、非常に便利だったということがあります。 経済学の中ではマルクス経済学が完全に凋落して、かつては近代経済学と呼ばれていた新古典派経済学が主流になりました。主流になったのはよいの

    namawakari
    namawakari 2016/05/21
    ″稲葉さんの本なのに、全然脱線しない。すごく禁欲的に必要最小限の示唆だけ書いています”