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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/semi_colon (15)

  • 手塚治虫の学位論文を読んだよ - 蝉コロン

    研究者@h_hiraiさん経由で知ったtweet 手塚治虫の博士論文がついに誰でも見られるようになった。ありがとう、インターネット。GINMU: Item 10564/1075 URL 異型精子細胞における膜構造の電子顕微鏡的研究 2012-02-01 22:28:14 via web ということで、いつから読めるようになっていたのかは知らないのですが、眺めて見ました。GINMU: Item 10564/10751960年の奈良医学雑誌 Vol.11 No.5 p.719-735『異形精子細胞における膜構造の電子顕微鏡的研究』というタイトルでタニシの精子を電子顕微鏡で観察したのだそうですよ。ファイル名が「手塚治氏原稿(真).pdf」なのだけれど、(真)ってなんだろ。 透過型電子顕微鏡(TEM*1)は細胞内の超微細構造を観察する手段。サンプルを樹脂に埋めて、この樹脂の重合も季節によって配合を

  • 蚊にさされやすい人の皮膚と常在細菌 - 蝉コロン

    科学いやあ、雪降ってましたね。蚊の話題です。 Microbial communities on skin affect humans’ attractiveness to mosquitoes 蚊に刺されやすいとされる人がいます。何が蚊を引きつけているのか。体温だー呼吸(二酸化炭素)だー血液型だー男女差だー毛がモジャモジャだーといろいろ言われていますね。あれ、体温はスタンド能力の話だったかな。まあとにかくこれらの他に汗のニオイというのも蚊の誘引物質であることが言われています。しかし実は汗そのものは無臭で、匂いは皮膚の常在細菌たちがかもし出している。つーことは皮膚の常在細菌の構成によって、蚊が寄って来やすかったり逆に気が付かれなかったりするのではないか。 という研究。PLoS ONE論文。一応おもしろ研究じゃなくてマラリアを媒介するガンビエハマダラカAnopheles gambiae sen

    nekotetumamori
    nekotetumamori 2012/01/26
    色々思いを巡らせた末、松茸の香りに引き寄せられる蚊の姿を連想した。
  • 男装して世界を旅した18世紀の女性植物学者ジャンヌ・バレ - 蝉コロン

    研究者女性として初めて世界一周した人である。 Late Bloomer: Trailblazing 18th-Century Woman Botanist Finally Honored with Namesake | Observations, Scientific American Blog Networkより。遅咲きの花というタイトルがこじゃれている。 ナポレオンが出てくるちょっと前くらいのフランス。コメルソン(Philibert Commerçon)という博物学者*1の恋人でジャンヌ・バレという女性がおりました。二人の関係は、wikipedia見ても何だか複雑そうだったので良く分からないけれど、とにかくバレはハウスキーパーで恋人で植物学者だったそうです。 1766年、フランスの軍人かつ探検家であるルイ・アントワーヌ・ド・ブーガンヴィルが、世界一周の航海をするぞ!科学者集まれい!(あ

  • イヌみたいな性格のサバンナキャット - 蝉コロン

    動物イエネコとサーバルキャットの交雑種サバンナキャットです。写真はSavannah (cat) - Wikipedia, the free encyclopediaよりpublic domain。かっちょええ。 の血統を司る世界最大の団体TICAにも登録されているので、もうこういう品種の「」として考えていいのかな。Savannah (cat) - Wikipedia, the free encyclopediaによると、普通のより社交性があって、犬並みに忠実らしい。首輪に紐付けて散歩したり取って来いを覚えたりする。ホントかね?サーバルは高くジャンプすることで知られているけれど、その能力も受け継いでいるようだ。 でけえ。メスのサバンナキャットで背の高いとしてギネス認定だって。これ普通にサーバルキャットなんじゃないの?性格がおとなしくなっただけで。掛け合わせるイエネコにもよるだろうけれ

    nekotetumamori
    nekotetumamori 2011/12/29
    イエネコでも手に負えない時があるが、これはちょっとそれ以上に手に負えそうにないかもw
  • HIVがいなくなったわけ - 蝉コロン

    科学, ウイルスCNN.co.jp:HIV感染の独男性、幹細胞移植で「完治」の研究報告の件。 バナナにHIV予防成分 - 蝉コロンでも書いたけれど、HIV感染のメカニズムはこんな感じ。HIVは免疫を担当するT細胞(とMΦ)を標的にします。T細胞はCD4というタンパク質を細胞表面にニョッキリ出しています。HIVが細胞内にエントリーするにはCD4との結合が不可欠です。CD4発現T細胞は免疫系の司令塔みたいなもんなのだけれど、HIVはよりにもよってこの細胞を叩くようにできている。しかし実はCD4だけではウイルスの侵入には不十分で、さらにコレセプターとしてCCR5もしくはCXCR4を必要とします。はじめのほう、何か細胞側に二つの受容体があるでしょう。CD4とCCR5もしくはCD4とCXCR4がウイルス侵入のターゲット。 んで、HIV感染抵抗性のある人を調べると、CCR5遺伝子に32 bpの欠損が見

  • 海は巨大ウイルスでいっぱいだー - 蝉コロン

    科学, ウイルスここ数年、巨大ウイルスの存在がちらほら報告されている。巨大ウイルスはただおっきいだけじゃない - 蝉コロン ウイルスに感染するウイルス - 蝉コロン 一般的に言ってウイルスは、ゲノムサイズが小さく最低限の遺伝子セットしか持っていない。複製には宿主細胞の機構を利用するので、自分自身はわりとコンパクトにまとまっている。遺伝子10個とかそんな感じ。B型肝炎ウイルスなんて全長3kbくらいで遺伝子4つ。こんなシンプルな(ように見える)構造のウイルスをなかなか排除できないってのも一つの興味ではあるけれども、今回は巨大ウイルスの話。 ゲノムサイズ最大のウイルスであるミミウイルスの仲間、ママウイルスは淡水に棲むアメーバに感染するウイルスで、ゲノムサイズ1200kbで1200個以上の遺伝子を持っている。どうですHBVと桁違いすぎでしょう。で、こういうでっかいのは極めてレアなケースなのか、ある

  • 大事なところがもげる変ないきもの - 蝉コロン

    動物図書館で借りてきたに「バロロ」って書いてあったので、「バーローwww」と合わせてエントリにしようとして調べてたら当の名前は「パロロ palolo」だった。とんだ誤解だった。 パロロというゴカイの話。30cmくらいの長さで、水中だとスパゲッティのように見えるという。南太平洋サモアに生息している。こちら写真いろいろ:Palolo worm, Palola siciliensis, Pictures Photos Images Searches | SeaPics.com これもpalolo wormって書いてあるけどサモアじゃないので違う種類かも。 こんな姿。パロロは10月から11月初めにかけての間に一日だけ産卵の時期がある。このとき体の後ろ側のepitokeというやつがものすごい筋肉収縮の力で体から外れる。ついでにいっしょに消化管も失う。epitokeの中には精子とか卵が入ってる。わ

    nekotetumamori
    nekotetumamori 2011/01/01
    年に1回の生殖器を切り離しての生殖。それでその個体の生命が途絶えないというのも凄い。ホント生物って何でもアリだなあ。それを恩恵として捉えるヒトもだが。
  • 【賀正!】トラからウサギへ - 蝉コロン

    動物あけましておめでとうございます。さっそくですが去年の記事からasahi.com(朝日新聞社):「幻のウサギ」すむ森、再生へ スマトラでWWF計画 - サイエンス。画像もないのにスレ立てとな?と思ったけれど「幻のウサギ」なら仕方がないか。絶滅危惧種です。wikipedia:スマトラウサギによると1880-1929年までの間に約15頭しか捕獲例がないそうで、1998年に無人カメラで撮影されて生存が確認されたんだって。スマトラウサギだとあんまヒットしなかったので英名のSumatran Striped Rabbitでぐぐったらいた。その1998年の写真なのかな。耳は短い。縞々で虎っぽい色合い。13秒あたりのとかトラからウサギへモーフィングの途中みたいな。これはシマトラウサギが訛ってスマトラウサギと聞こえたんだな。 ハッピーニューイヤー!(耳だけに)

  • ペラッペラの生き物 - 蝉コロン

    動物flatwormだって。ヒラムシ?ふぐ刺しかと言うくらい薄い。ペラッペラ。キモイ。 泳ぎだした!! お、これは美し..やっぱキモい。どことなくウミウシを思わせる。でも、ランゲルハンス島の海 : Lesson12 ウミウシとヒラムシの違いが詳しいけれど、全然違う生き物。ウミウシは貝の仲間の軟体動物で、ヒラムシは消化管も袋状な扁形動物。ヒラムシでぐぐると「ヒラムシ べる」がサジェストされるので、べるのかよ!と思ったけれど、何かのエサにするだけみたい。なーんだ。 うわー、これもキモい、ってこっちはプラナリアだった。そっかそっか親戚みたいなもんだったか。「扁形動物」も「ヒラムシ」もflatwormなのだろうか。まあいいや、ええと、扁形動物に属するのが上のヒラムシと、このプラナリア、そして寄生虫のサナダムシなのだそうだ。プラナリアだけおしゃれな名前だけど、ウズムシともいうみたいね。みんなムシ

    nekotetumamori
    nekotetumamori 2010/12/04
    日本語の「ムシ」っていう言葉の意味は、広義には骨や貝殻のない動物全般と外骨格しかない動物と手足のない脊椎動物を指すんだろうか? 漢字の「虫」の意味の影響を強く受けてるのかもしれないが。
  • クロマグロ以外にも日本が関係してる動物がいろいろあったワシントン条約締約国会議 - 蝉コロン

    動物BBC News - Internet threatens rare species, conservationists warnこの記事は、インターネットの普及によって絶滅危惧種が脅かされている、という話なんだけど、写真とそのキャプションがこないだ否決されたクロマグロだったので、なんじゃろなと気になって読んでみた。 ライオンの子どもとかホッキョクグマの毛皮とかがネットオークションやチャットなんかで取引されてるらしい。匿名でできるしグローバルだからいろいろ利点が多いという話。で、今のワシントン条約締約国会議の話になるのだけれど、爬虫類ペット大国、日 規制甘く、海外から問題視 - 中国新聞にあるように、爬虫類両生類の、お得意様輸出先の一つが日のようで、個体数の少ない種がインターネットで取引されているらしい。 ワシントン条約会議では、イランの絶滅危惧種であるカイザーツエイモリは国際取引

    nekotetumamori
    nekotetumamori 2010/12/02
    まあバブル期以前から珍品好きな連中のいる国だからな日本はw/アニマルプラネット辺り見ている人には周知の話じゃないかと思う。/高知の宝石サンゴの存在知らない人多いのな……。
  • ハエは同じエサを食った者同士で交配する - 蝉コロン

    生殖, ゲノム, 科学バイオの世界ではよくショウジョウバエが実験モデルとして用いられています。 さて、1980年代頃の研究からこのショウジョウバエについて以前より不思議な現象が知られていたそうです。ある集団を二つに分けて数世代を別々のエサで飼います。そんで、両者を再び混ぜると、なんと同じ釜の飯をった雌雄同士が交配する場合がほとんどなんだそうです。 そして最近、この理由らしきものが判明しました。Commensal bacteria play a role in mating preference of Drosophila melanogaster ? PNAS 片方を糖蜜で、もう片方を澱粉で飼います。するともう次の世代からは、混ぜちゃっても糖蜜ハエは糖蜜ハエ同士、澱粉ハエは澱粉ハエ同士交配するのです。そして、ハエを抗生物質処理して中の微生物を殺すと、その選り好みは消失してしまうのだ! 抗

  • ゲノムが世界最大の生き物は日本にいた - 蝉コロン

    科学, ゲノムもう一ヶ月前のネタだ。でも書いちゃってるんでアップします。現在知られてる中で最大のゲノムサイズを持つ生物です。The largest eukaryotic genome of them all? - PELLICER - 2010 - Botanical Journal of the Linnean Society - Wiley Online Library学名Paris japonicaだって。オサレ。と思ったら和名はキヌガサソウ。なんかごつそう。鉄人って感じ。実際の見た目は、大きな葉っぱにぐるりと囲まれて花が一個だけあるので綺麗な感じします。論文では州長野県白馬岳から採取されたものとある。 先月のニュース記事はこちら。 日固有のキヌガサソウ、ゲノムサイズが最大=英研究| 世界のこぼれ話| Reuters さて論文だけど、なんかフローサイトメーターで調べてる。DNA量

    nekotetumamori
    nekotetumamori 2010/11/04
    衣笠祥雄を連想って、その発想はなかったw
  • チョコレートゲノム戦争 - 蝉コロン

    科学, ゲノムカカオゲノムです。Welcome to the Cacao Genome Project | Cacao Genome Database M&M'Sやスニッカーズでおなじみのチョコメーカー*1、MARSがアメリカの農務省農業研究局やIBMと組んでカカオゲノムを解読していました。これを元に干ばつや病害に強い、丈夫で高収量のカカオの品種開発に役立てるとプレスリリースで言っています(http://www.marsjapan.co.jp/about/news/files/20100922a_901a7.pdf)。遺伝子改変をするわけじゃなくて、昔ながらの交配、育種選抜の効率を上げるという方向のようです。好ましい形質のマーカー遺伝子がわかれば、それを追っかけていけばいいわけですしね。 最近このマースはCOP10でも発表をしているようです(http://www.marsjapan.co.

    nekotetumamori
    nekotetumamori 2010/11/03
    カカオってあまり品種改良されてきてなかったのか。もし改良がなされたなら生産者側の待遇は良くなるのだろうか? どっちも良くなって欲しいなあ……。
  • コンニャクは英語で悪魔の舌、学名は - 蝉コロン

    生活以前に留学生の歓迎会があった。その留学生がこんにゃくを指してこれは何だと聞く。とりあえず英語の発音っぽく「コンニャクー(ニャにアクセント)」などを試みるが通じない。すると日滞在が長い留学生がこれはdevil's tongueだと言う。悪魔の舌だって。へー英語だとそう言うんだ。もっともコンニャクの存在を知らない人にはdevil's tongueでもダメだと思うけどね。わかる人ならKonjacで通じる。 その場では、あの黒っぽくてつぶつぶのあるコンニャクが血色の悪い悪魔の舌なのだなと思い、かばかりと心得て帰ったのだけれども、あれ花だね。花の形だ。wikipedia:コンニャクより。悪魔の舌っぽい。ケーッケケケケッケーと笑いそうである。 ここのところ小石川植物園のショクダイオオコンニャクあるいはスマトラオオコンニャクが話題なので思い出したのでした。あれデカイねー(種をまいて16年…“世界最

    nekotetumamori
    nekotetumamori 2010/07/24
    コンニャクの花を見て『悪魔の舌』と呼ぶのは解るが、『奇妙な陰茎』と名付けた人のセンスには正直畏れ入った。/サトイモ科の植物の花もなかなかいいよ。
  • "100歳以上生きられる遺伝子の特徴"の論文はダメかもしんない - 蝉コロン

    *論文が激しい批判を受けているのは事実だけども詳細が間違ってたら教えてください。この論文ね。Genetic Signatures of Exceptional Longevity in Humans -- Sebastiani et al., 10.1126/science.1190532 -- Science フルテキスト読めないわけだけども金払わないと。 先日のニュースニュース - 科学&宇宙 - 長寿者は遺伝子に特徴(記事全文) - ナショナルジオグラフィック 公式日語サイト100歳まで生きられるかどうか予見することは未だ不可能だが、見通しは立ちつつあるようだ。約70種の遺伝子の150種の組み合わせが長寿に関係することがわかり、100歳前後まで生きることができるかどうかを77%の精度で予見できるようになったとする研究が発表された。ところがこれに統計遺伝学者は懐疑的というか総ツッコミ

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