Google Cloudは、日本時間4月10日未明から開催中のイベント「Google Cloud Next '24」で、同社初となる独自Armプロセッサ「Google Axion」を発表しました。 Google Cloudによると、Axionは現世代のx86ベースの仮想マシンと比較して50%の性能向上と、60%優れたエネルギー効率を実現しており、さらに現在クラウドで利用可能な汎用Armプロセッサと比較して30%高い性能を提供するとしています。 AWSとマイクロソフトはすでに独自Armプロセッサを発表済み Armベースのプロセッサは、すでにAWSとマイクロソフトがそれぞれ発表済みです。 AWSは2018年に独自のArmプロセッサである「Graviton」を発表しており、2023年には最新版の「Graviton4」を発表しています。 マイクロソフトは昨年(2023年)に同社初のArmベースの独
従来から、「ARMはx86より(電力的に)効率的だ」という言説があります。これは単純に「ARMは省電力なスマホ向けで、x86は電力を食うPC向け」程度のアバウトなイメージのこともありますし、前世紀のRISC vs CISC論争のころからある「ARMはx86 (x64を含む)に比べ命令セットがシンプルなので、命令デコードにかかる電力が少なくて済んで効率的」という議論の形をとることもあります。 この議論については、半導体エンジニアの多くは「ARMがx86 より効率が良いというのは、もはや過去の神話」(in today’s age it is a very dead argument)という認識を共有していると言っていいでしょう。有名なところではApple CPU (ARM)とZen (x86)の両方を開発したジム・ケラー氏のインタビューでも言われていますし、Chips and Cheeseとい
[GDC 2024]Armが推奨するレイトレーシング時代のスマートフォンゲームグラフィックスとは? ライター:西川善司 Armの「Immortalis-G715」やQualcommの「Adreno 740」,古くはImaginationの「PowerVR Wizard」など,スマートフォン向けのSoC(System-on-a-Chip)に組み込まれたGPUが,レイトレーシング対応となって久しい。それにも関わらず,実際のスマートフォン向けゲームのグラフィックスに,レイトレーシングが採用された事例はまだまだ少ない。 そもそも,2024年の現状では,レイトレーシング対応GPU搭載のSoCを採用したスマートフォンがまだまだ少ない。だが,2023年発売の「iPhone 15 Pro」シリーズによって,状況は変わってくるかもしれない。iPhone 15 Proの搭載SoCである「A17 Pro」は,レ
関連キーワード Intel(インテル) | CPU | Windows | Microsoft(マイクロソフト) NVIDIAがMicrosoftのOS「Windows」シリーズ搭載PC向けとしてArmプロセッサ(Armアーキテクチャを採用したCPU)を製造する計画があることは、Intelを含む半導体やPCに関する、昨今の大きなうねりを象徴している。Microsoftは、テキストや画像を生成するAI(人工知能)技術「生成AI」(ジェネレーティブAI)の機能をアプリケーションに組み込むことに注力している。NVIDIAはそうした動きの以前から、じわじわ注目を集めるようになっていたGPU(グラフィックス処理装置)ベンダーだ。 「Windows端末」の主流はArmプロセッサ、それともIntel? 併せて読みたいお薦め記事 連載:Windows用プロセッサは今後どうなる? 前編:「Windows端末
Arm版Windows 11でゲームを遊ぶ上での“制約”をチェック! 最初に、Arm版Windows 11でゲームを遊ぶ際に生じる制約をまとめよう。 Arm版Windows 11は、多くの面でIntel CPU向け(x64版)のWindows 11と同じように使える。しかし、あくまでも“多くの面”であって、利用できない機能や、利用できても一定の制限が加わる機能もある。「ゲームで遊ぶ」という観点では、以下の制約への留意が必要だ。 「DirectX 12」は非対応 「OpenGL 3.3」以上は非対応(それ以前は対応) 他の制約については、Microsoftのサポートサイトを参照してほしい。 →Windows ArmベースのPCに関するFAQ 比較的新しいWindowsのゲームタイトルでは、DirectX 12への対応が必須となっていることが多い。例えばカプコンの「モンスターハンターライズ:サ
ArmアーキテクチャのSoC(CPU)に対応するWindowsアプリの開発を進めるべく、Microsoftがリリースした「Windows 開発キット 2023」。税込み9万9980円と比較的手頃な価格でArmアーキテクチャベースのWindows 11(以下「Arm版Windows 11」)を試せることも魅力である。 先日、この開発キットを利用してWeb会議アプリ「Zoom」の動作検証を行ったが、Arm CPUの64bit命令(Arm64)に最適化されていることもあって、とても快適であった。 →スムーズに動くが注意点あり! Armベースの「Windows 開発キット 2023」を“実用”する(Zoom編) 今回は、Adobe(アドビ)の写真管理/現像アプリ「Adobe Lightroom」を快適に使えるのか検証していく。
スムーズに動くが注意点あり! Armベースの「Windows 開発キット 2023」を“実用”する(Zoom編)(1/3 ページ) ArmアーキテクチャのSoC(CPU)に対応するWindowsアプリの開発を進めるべく、Microsoftがリリースした「Windows 開発キット 2023」。税込み9万9980円と比較的手頃な価格でArmアーキテクチャベースのWindows 11(以下「Arm版Windows 11」)を試せることも魅力である。 仕事柄、Arm版Windows 11の検証が必要だった筆者もこのキットを購入し、実際にベンチマークテストを敢行した。 →「Arm版Windows 11」を試してみたい! ならMicrosoftの「Windows開発キット 2023」はどう?(前編) →x64アプリはしっかり動く? 使い心地は? Microsoftの「Windows開発キット 202
9月14日、英アーム・ホールディングスの共同創業者ハーマン・ハウザー氏は、ソフトバンクグループがアームを米エヌビディアに売却すると発表したことについて、「最悪の事態」であり、アームのビジネスモデルが崩壊するとの認識を示した。写真はエヌビディアのロゴ。ロサンゼルスで2017年7月撮影(2020年 ロイター/Mike Blake) [ロンドン 14日 ロイター] - 英半導体設計大手アーム・ホールディングスの共同創業者ハーマン・ハウザー氏は14日、ソフトバンクグループ(SBG)<9984.T>がアームを米半導体大手エヌビディアに売却すると発表したことについて、「最悪の事態」であり、アームのビジネスモデルが崩壊するとの認識を示した。 ハウザー氏はロイターとのインタビューで「(アームの本社がある)ケンブリッジにとって、英国にとって、欧州にとって最悪の事態だ。グローバルな重要性を持つ欧州最後のテクノ
ARM64とは ARM 系の CPU は、ARM Ltd.が設計した CPU を複数の CPU メーカがライセンス生産しています。 アーキテクチャとコア、チップ、命令セットに別の名前が付いています。 実際の CPUチップ の型名はメーカ毎にいろいろな名前があります。それぞれの CPU は、ARM Ltd.が設計した CPU コアのアーキテクチャバージョンで大まかに区別できます。 例えば、Raspberry Pi1 は ARMv6 アーキテクチャで ARM1176JZF-S コア の BCM2835 チップを使っています。Raspberry Pi2 は ARMv7 アーキテクチャで Cortex-A7 コア が4つ入った BCM2836 チップを使っています。ARMv6 と ARMv7 は 32ビットのアーキテクチャです。 64ビットのアーキテクチャとしては、Qualcomm の Drago
NVIDIAが、Armを買収するための協議に入っていると報じられている。もしこれが真実ならば、この動きは無謀と言う他ない。現在の、そして潜在的なArmライセンシーから否定的な反応の火種となり、長期的にはNVIDIAとその株主にとって逆効果になるだろう。 NVIDIAが、Armを買収するための協議に入っていると報じられている*)。もしこれが真実ならば、この動きは無謀と言う他ない。現在の、そして潜在的なArmライセンシーから否定的な反応の火種となり、長期的にはNVIDIAとその株主にとって逆効果になるだろう。 *)編集注:NVIDIAは2020年8月3日時点で、特にコメントやリリースは出していない。 NVIDIAがこのような動きを検討している理由は明らかである。NVIDIAの市場価値は、1999年1月の株式公開以来、最高水準にまで急上昇し、世界第1位の半導体サプライヤーであるIntelの時価総
Arm TechCon 2019が終わったので、感じたことなどを書きます。 IoT機器のセキュリティはもはや当然 昨年の記事でも書きましたが、IoT機器のセキュリティはすでに必須のものになっているようでした。それだけ実運用されているということなんでしょう。「Root of Trust(RoT)」という言葉が頻繁に出てきました。マイコンをセキュアにブートするためのしくみのようです。重要なキーワードのようなので覚えておくといいかも。 もちろん個人で開発するものまでセキュリティを強要されるわけではありませんが(実際セキュリティ用の回路が入っていないマイコンは引き続き作られますし)、プロセスがシュリンクして余った面積にもろもろのセキュリティ回路が入るのは順当かなと思います。 AIというか機械学習、ニューラルネットワークなどが基本機能に これも昨年の記事に書いたのですが、今回は「NPU」「CMSIS
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