私は日頃から世界各国の音楽をあれこれ聴いていますが、海外の音楽を聴くときには自然とその国の独自性を音楽の中に探しているような気がします。ブラジルの音楽にはブラジル音楽らしさを、アルゼンチンの音楽にはアルゼンチン音楽らしさを、キューバの音楽にはキューバ音楽らしさを、といった具合に。 そのような土着の要素が様々なジャンルの要素と絶妙にミックスし熟成されることで、他には無い風味が醸し出され独自性の高い斬新な音楽となるように感じています。 一方で日本の音楽について、海外の人々が日本の音楽を聴いたらどのような印象をもつのだろうとか、日本のどのような音楽に興味を持つのだろうとか、最近よく考えるようになりました。 音楽ストリーミングサービスの拡大により海外の音楽リスナーが偶然日本の音楽に辿り着き、思いもよらない場所でバズるという現象がここ数年で起きています。 例えば1980年代のシティポップが2010年