集まった大勢の支持者を前にして、あいさつする石原慎太郎氏(右端)=東京都港区で2011年4月10日午後8時49分、須賀川理撮影 東日本大震災や福島第1原発事故で国民に不安感が広がる中、都民は変革よりも強いリーダーシップによる安定を選択した。10日投開票された東京都知事選は、石原慎太郎氏(78)が圧倒的な支持を集めた。「このままでは日本は沈む」との危機感を理由に出馬を表明して1カ月。選挙運動より震災対策を優先し、防災服姿で奔走してきた。今回のキャッチフレーズは「東京から日本を救う」。息の長い被災地支援と巨大都市の安全を守るという重い使命が課せられる。 【喜びの石原氏の表情も】写真特集・統一地方選主な当選者など 石原氏は、港区南青山の選挙事務所に午後8時40分過ぎ、震災発生以来着続けている防災服姿で登場した。割れんばかりの拍手で出迎えられると、顔を紅潮させ、頭を下げて応じた。開口一番、「何