オバマ米大統領にならうように世界各国の首脳が景気対策に取り組んでいる。そのオバマ大統領はフランクリン・ルーズベルト(FDR)第32代大統領の施策にならっている。 オバマ大統領がのぞかせる自信の根拠は、現状とどこか類似する過去の回復事例に基づいている。民間企業を信頼しすぎた結果、1929年、膨れ上がった株式市場は大暴落した。当時の31代フーバー大統領は国民を失望させた。その後を継いだFDRは事態の緊急性を理解し、「大胆かつ粘り強い実験」=ニューディール政策を断行した。 FDRはダウ平均株価の回復と失業率低下に努め、米国と民主主義を救った。そして1940年代に入ると巨大な軍事需要が回復を確かなものにし、刺激が大きいほど効果的ということが証明された。 2月17日に7870億ドル(約77兆158億円)の景気対策法案に署名したオバマ大統領は、記者会見で「ルーズベルト大統領のニューディール政策に