大分県警が、女性に乱暴した疑いのある男を、被害女性の心情に配慮して裁判員裁判の対象とならない強姦(ごうかん)容疑で逮捕、送検した事件で、大分地検は27日、男を裁判員裁判の対象となる強姦致傷罪で大分地裁に起訴した。 地検は「法と証拠に基づき、適正に起訴した。プライバシーには配慮する」としたものの、裁判員裁判になることについて女性が納得しているかは、説明しなかった。 起訴されたのは、大分県杵築市相原、無職半沢周二被告(37)(強制わいせつ罪などで公判中)。起訴状によると、半沢被告は昨年9月4日未明、大分市内の路上で、帰宅中の20歳代のアルバイト女性の体を押さえつけて乱暴し、頭部打撲など5日間のけがをさせたとしている。 県警は当初、女性がけがをしたことから強姦致傷容疑で捜査したが、女性が「事件を知られたくない。裁判員裁判で審理してほしくない」と訴えたため、同容疑での立件を見送り、強姦容疑で送検し
1 2 3 4 何かが変だ。その"さん"づけに違和感がある 新聞を読みながらふと思う。何かが変だ。テレビのニュースを見ながら思う。やっぱり何かが変だ。 その変な何かについて、すぐわかるときもあれば、なかなかわからない場合もある。でもこのときは、何かが変だと気づいてから、何が変なのかに気づくまでに、あまり時間はかからなかった。 ……いきなり何を書いているのか、我ながらよくわからない。悪文のうえにもったいぶっている。だから単刀直入に書こう。最近、何か変だと思ったのは、足利事件再審についての報道だ。 ただし、その変だと思った「何か」については、最後に記すつもりでいる。今回はその前に、再審という制度について、思うところを書いてみたい。 確定した判決についての審理を再び行なうことを再審と呼ぶ。つまり裁判のやり直し。これを求める再審請求は刑事訴訟法に定められた手続きで、「被告人の利益」になる場合に限っ
「足利事件」で菅家利和さん(62)の再審初公判が10月21日に宇都宮地裁で開かれることが4日、決まった。同地裁で開かれた第2回三者協議で佐藤正信裁判長が「判決まで半年ほどかかる」との考えを示したことに対し、事件の徹底究明を求めている弁護団は一定の評価を示し、菅家さん本人も「半年かけて納得のいく裁判をやってほしい」と語った。 記者会見した弁護団の佐藤博史弁護士によると、佐藤裁判長は、菅家さんが別の2件の幼女殺害事件で宇都宮地検と県警の取り調べを受けた際の録音テープについて「開示されるべきと考えられる」と語ったという。弁護団はこれまで「自白が録音されているのならば、虚偽の自白が客観的にわかる重要なテープ」として強く開示を求めていた。佐藤弁護士は「地裁の判断を高く評価する」と述べ、菅家さんも「希望が見えてきた」と笑顔で語った。 「菅家さんを支える会・栃木」代表の西巻糸子さんは、「菅家さんが虚偽の
私は批評家、ノンフィクションライターをしております。 最高裁は酒井法子主演、故・原田昌樹監督の裁判員制度広報用映画『審理』の配信及び公共施設での貸し出し、および上映活動の中止を決定したというニュースを知りました。 私はただいま、ライターとして原田監督の遺された言葉を集め、関係者の証言をいただいた本を作っております。 その過程で、原田監督の遺作である『審理』は癌で余命を宣告されていた中で、命を刻むようにして作っていった作品であることを知りました。毎日撮影が終わると、監督は自宅で倒れていたといいます。それでも、撮影現場の誰一人重い病気だと気づかなかったぐらい、気力を限界まで振り絞って作られたのです。 出来上がりは壮絶さのかけらも見せず、裁判を描いて、ここまで心がやわらかくなる映画が他にあっただろうかというようなテイストで、酒井法子演じるごく普通の主婦の視点で、裁判員制度に臨む人たちに、人が人を
埼玉県ふじみ野市で住吉会系暴力団幹部が射殺された事件を巡り、さいたま地検は組織犯罪処罰法違反(組織的な殺人)の罪で17日に起訴を予定している山口組系暴力団幹部について、裁判員裁判の対象事件からの除外を、さいたま地裁に請求する方針を決めた。「近年では例を見ない大きな抗争」(捜査関係者)で、裁判員に危害が及ぶ恐れがあるためで、検察当局による除外請求は全国で初めて。 起訴されるのは、伊藤一也容疑者(39)。捜査関係者によると、伊藤容疑者は複数の組員と共謀して昨年4月1日早朝、ふじみ野市内で住吉会系暴力団の鈴木敦嗣幹部(当時35歳)を拳銃で撃ち、殺害した疑いが持たれている。 事件は、昨年3月に同県八潮市で山口組関係者が住吉会系組幹部らに刺殺されたのをきっかけに勃発(ぼっぱつ)した抗争。鈴木幹部を襲撃した実行犯は山口組系暴力団の数人とみられるが、「複数の山口組系暴力団が関与した組織的犯行の疑いが強い
全国初の裁判員裁判となった東京都足立区の隣人殺人事件で、東京地裁(秋葉康弘裁判長)は6日午後、殺人罪に問われた無職藤井勝吉被告(72)に懲役15年(求刑懲役16年)の判決を言い渡した。4日間連続で行われた裁判を通して、市民から選ばれた6人の裁判員が、3人の裁判官とともに結論を導いた。 藤井被告は5月1日に斜め向かいに住んでいた女性(当時66)を口論の末にサバイバルナイフで刺殺したとして起訴された。初日の公判で、被告は起訴内容を認めたため、裁判は「殺意の強さ」の度合いが争点となった。 検察側は、犯行直前に被告が数回「ぶっ殺す」と発言し、ナイフを持って被害者を追いかけていたとして、「強い殺意があった」と主張した。一方の弁護側は、ナイフを持ち出したのはあくまで被害者を脅すつもりだったと反論。「被害者の侮辱的な言葉が被告のがまんを爆発させた原因となった」として情状酌量を求めていた。 審理は3
DSソフト違法配信の男に実刑=懲役2年6月、追徴713万円−京都地裁 DSソフト違法配信の男に実刑=懲役2年6月、追徴713万円−京都地裁 任天堂の携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」のゲームソフトをインターネット上で無断配信したなどとして、著作権法違反と商標法違反などの罪に問われた大阪府寝屋川市高柳、無職朝霧由章被告(38)に対する判決公判が3日、京都地裁で開かれ、栩木純一裁判官は懲役2年6月(求刑懲役4年6月)と、罰金200万円、追徴金713万5450円(いずれも求刑通り)の実刑を言い渡した。 検察側は論告で「不正ソフトの売り上げは多額で刑事責任は重い」と指摘。弁護側は「被告は任天堂に被害弁償の申し入れをするなど反省している」などとして執行猶予付き判決を求めていた。(2009/08/03-10:26) 関連ニュース 【アクセスランキング】今、1番の注目記事と写真は 【時事ドットコム動
裁判所に行かなくても、インターネットを通じ判決文など訴訟関連の文書をやり取りできるようになる。 大法院(日本の最高裁判所に相当)は1日、申請後にインターネットを通じ、各種の訴訟関連文書を電子文書として受け取ることができる「訴訟文書電子管理システム」を開設したと発表した。 このシステムを用いて裁判所が送達する電子文書は、判決文・決定文・命令文・各種調書・期日通知書・訴訟終了通知書などで、訴訟代理人(弁護人)が提出できる文書は答弁書や準備書面・控訴理由書など。 しかし、このシステムを用いた文書の送受信は訴訟代理人だけが行うことができ、法的効力もない。裁判所からインターネットで送達された文書は、後に郵便で正式に受け取ることになり、裁判所に提出する電子文書も、再度裁判所を訪れ正式に提出しなければならない。 今までは、裁判部が送達する文書は郵便で受け取ることになっており、提出すべき文書は直接
不法滞在で国外退去処分が確定後、在留特別許可を求めている埼玉県蕨市のフィリピン人、カルデロン・アランさん(36)らが滞在期限を迎えた27日、東京入国管理局に出頭した。カルデロンさんは改めて一家3人での滞在を求めたが入管側は認めず、3月9日までに全員帰国するか、日本で生まれ育ち、中学に通う長女のり子さん(13)だけを残すかを決めなければ身柄を収容する方針を伝えた。 のり子さん単独で在留特別許可を申請するかの判断をこれまでも入管側から迫られていたが、アランさんは「のり子の将来を考えると、どちらも選択できない」と訴えていた。森法相はこの日の閣議後の記者会見で、「親戚(しんせき)など適切な監護者の下で学業を続けたいというのであれば、長女に関しては在留特別許可を出す」と話した。
2003年6月24日、札幌高裁。被告人質問を受けていた及川和行被告(31)の言葉に、仲宗根一郎裁判長(62)は、思わず身を乗り出した。 及川被告は01年8月、北海道広尾町で近所の菊地肇さん(53)宅に盗み目的で侵入し、次女まさみちゃん(当時5歳)と長男哲也ちゃん(同2歳)を包丁で刺殺。1審・釧路地裁帯広支部で死刑を言い渡された。 2審から国選弁護人となった笹森学弁護士(55)は、何とか死刑を回避しようと、法廷で被告に更生の意欲を示させるという弁護方針を決め、1か月前の公判で、口数の少ない及川被告から「一生償っていきたいと思ってます」という供述を引き出していた。 「(前回の言葉と今回の言葉は)どう関連するの?」 仲宗根裁判長の問いかけに、及川被告は言った。 「昨日、弁護士から、まさみちゃんと哲也ちゃんが刺されている写真を見せてもらいました。自分がやったことは、自分自身では死刑だと思っています
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