Published 2023/03/20 21:30 (JST) Updated 2023/03/21 09:56 (JST) 順天堂大(東京)医学部の不正入試を巡り、元受験生に代わって特定適格消費者団体「消費者機構日本」が大学に受験料などの返還を求めた裁判は20日、東京地裁で和解が成立した。先行して確定した1人を含め、元受験生1184人分の計約1億6683万円を大学が機構側に支払う内容。 機構側が和解成立後、都内で記者会見して明らかにした。大学側から元受験生の連絡先について情報提供があり、被害回復が進んだとしている。 裁判は消費者被害の集団的な回復を目的とする消費者裁判手続き特例法に基づき、元受験生の代わりに機構が起こした。今回は個別の支払額を確定させる手続きで、慰謝料は含まれない。