去る平成29年4月17日、上智大学名誉教授・渡部昇一先生がご逝去されました。享年86でした。 渡部先生は、『致知』1981年7月号で初登場を飾って以来、36年間の歳月にわたり、数々の尊いご指導を賜ってまいりました。 『致知』に連載された「歴史の教訓」は通算235回を数え、その他、計66点もの書籍の刊行や、20年以上に及ぶ連続講座でのご講話など、その恩恵は計り知れません。 『致知』2017年7月号に掲載された、渡部先生とご縁の深かった方々のお言葉をご紹介するとともに、弊社から刊行されている書籍やCDをご案内させていただきます。 (五十音順) 「知の巨人」を偲ぶ 安倍晋三氏(内閣総理大臣) 巨星、堕つ――。 尊敬する渡部昇一先生の突然の訃報に言葉を失いました。保守の論客であり、確固たる歴史観を貫き、また文学・文化にも造詣深い、まさに「知の巨人」でありました。 もっと見る
原子力規制委員会の不合理な審査で日本が誇る世界最先端の研究が停止に追い込まれている。年間数十人規模で助けることのできる命が、2年間も犠牲にされ続ける許し難い事態が発生している。 京都大学原子炉実験所は原子炉による実験および関連研究の拠点として昭和38年に開設された。以来、ここを舞台に全国の大学研究者が最先端の研究を進めてきた。2つの原子炉をはじめ各種加速器施設、大強度ガンマ線照射装置などを備える日本最大規模の統合的核エネルギー・放射線関連教育・実験施設である。 世界が注目する京大の研究の核は中性子を使った基礎研究だ。それが規制委の壁の前で完全に中止された状態が続いているのである。 中性子は物質の構造を比類なく正確に探るのに欠かせない。惑星探査機はやぶさが持ち帰った小惑星イトカワのサンプルの微量な元素の成分も中性子を当てることで分析できた。京大が中性子を活用して行う研究のひとつが「ホウ素中性
櫻井よしこ氏を招いての自民党「日本の名誉と信頼を回復するための特命委員会」が開催された。 櫻井よしこ氏は主に米国での慰安婦問題に関する情報戦の対処方法について話された。 慰安婦像や碑など、史実に基づかない情報を打消すには、日本文化と朝鮮文化の比較を通して、史実との齟齬を突いてはどうかという意見だ。 クマラスワミ報告等に記されている、慰安婦に対し行われたとされる処し方(主に拷問や処刑方法)など、日本人がするはずがないのだが、それを如何に説明するか。 中国の歴史書である資治通鑑を紐解けば、そこに書かれている中国古来の拷問方法が、かつて日本が慰安婦に対して行ったとされる行為とそっくりそのままである。この中国の処罰・処刑方法をまず英訳し、広めなければならない。その上で、慰安婦がされたことになっていることは、中華文化、その影響下にあった期間が長かった朝鮮文化の下で行われる内容であり、日本文化とは相い
自民党の日本の前途と歴史教育を考える議員の会で、朝日新聞の慰安婦報道について話す櫻井よしこさん(左から2人目)。その右は会長の古屋圭司国家公安委員長、下村博文文部科学大臣、高市早苗政調会長=8月15日、東京都千代田区の自民党本部(早坂洋祐撮影) ジャーナリストの櫻井よしこ氏が15日に自民党の議員連盟「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」の会合で講演した内容の要旨は次の通り。◇ 朝日新聞の姿勢として極めておかしなことがある。何故に、日本国の過去と現在と未来に対してこんなひどい中傷や言われなきことを報道した責任について、社長自ら、もしくは編集局長自ら表に出てきて釈明し謝罪しないのか。 5日の1面には、朝日があたかも被害者であるかのようなことを書いている。「言われなき中傷」を浴びたのは日本国だ。先人たちだ。私たちだ。未来の子供たちだ。朝日ではない。 最初に吉田清治証言が出たのは32年前。朝日は
映画、旅、その他について語らせていただきます。 タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。 櫻井よしこの書くことをいちいち批判するのもどうも大人気ない気もするのであんまり気が進まないのですが、それにしてもこれはひどいという代物ですので、批判します。 >日印を結びつける自然な絆は歴史観の共有にある。日本の大東亜戦争をインドは前向きに正当に評価してきた。中国の対日歴史観とは天地の差である。 「大東亜戦争」なんて言葉を使用している時点で常軌を逸しているというかまともじゃありませんが、 >日本の大東亜戦争をインドは前向きに正当に評価してきた。 ってむちゃくちゃ言うな。日本政府が公式にインド政府にそんな主張したら、先方はマジで激怒するでしょう(失笑)。もちろん日本政府だってこんな馬鹿な話をするほど頭は悪くないしそんなことはしない程度の常識もそなわっていますが。 ていうかそもそも、「
毎年8月15日の終戦記念日には約20万人が靖国神社を訪れ、240万柱を超える英霊に鎮魂の祈りを捧げる。自国を守るために戦死した先人の霊を悼む行為は国家指導者にとって万国共通の責務であるはずだが、我が国では残念ながらそうではない。なぜ首相の靖国参拝はかくも“政治問題”となってしまったのか。ジャーナリストの櫻井よしこ氏が解説する。 * * * 参院選での圧勝で、安倍政権はようやく「日本を取り戻す」、日本再興の出発点に立ったといえます。 TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への本格参加、福島の復興、原子力を含むエネルギー政策、日米同盟強化と普天間移設、憲法改正と、課題は山積しています。とりわけ歴史問題は、中韓両国がアメリカを巻き込む形を作り始め、日本は難しい立場に立たされようとしています。 そうしたなかで安倍首相が果たして靖国神社を参拝するのかどうかが注目されている現状は周知のとおりです。8月1
なるほど、朝日新聞はこのようにして事柄を歪曲(わいきょく)していくのか。麻生太郎副総理発言を朝日新聞が報じる手口を眼前にしての、これが私自身の率直な感想である。 8月1日と2日、朝日の紙面は麻生発言で「熱狂」した。日によって1面の「天声人語」、社会面、社説を動員し、まさに全社あげてといってよい形で発言を批判した。 討論会の主催者兼司会者として現場に居合わせた私の実感からすれば、後述するように朝日の報道は麻生発言の意味を物の見事に反転させたと言わざるを得ない。 7月29日、私が理事長を務める国家基本問題研究所(国基研)は「日本再建への道」と題した月例研究会を主催した。衆議院、都議会、参議院の三大選挙で圧勝、完勝した安倍自民党は、如何(いか)にして日本周辺で急速に高まる危機を乗り越え、日本再建を成し得るかを問う討論会だった。 日本再建は憲法改正なしにはあり得ない。従って主題は当然、憲法改正だっ
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