CUPからのRead & Publishモデル契約の提案について 大学図書館コンソーシアム連合事務局 ●はじめに 大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE;E1189参照)は,2019年8月29日に英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)からのRead & Publishモデル契約を含んだ提案に合意した。この合意は,JUSTICEにとって初のRead & Publishモデルに関する合意となった。本稿では,この合意に至るまでの経緯とその提案内容について紹介する。 ●OA2020関心表明への署名 JUSTICEは,2016年8月9日付けで,学術雑誌のオープンアクセス(OA)出版への転換を目指す国際的なイニシアティブOpen Access 2020(OA2020)の関心表明(Expression of Interest:EoI)に,運営委員会委員長名で署名した。 OA2020は,購読モデルの撤
SPARC Japanの活動主体が、2019年4月から「国際学術情報流通基盤整備事業運営委員会」から「学術情報流通推進委員会」に変わりました。 国際学術情報流通基盤整備事業は2003年に始まり、学術情報流通における潮流の変容に応じて事業内容の見直しを行ってきました。 この度、2018年度末で第5期が終了するにあたり、特定の事業ではなく、ステークホルダー間の連絡調整を行うことによって、学術情報流通基盤整備を推進するという役割に大きく舵を切ることとしました。 そこで、活動主体の名称を国際学術情報流通基盤整備事業運営委員会から学術情報流通推進委員会へと変更し、以下の基本方針に基づいて活動を行うこととします。 近年の情報通信技術の進展に伴い、学術論文のオープンアクセスに加えて、研究データを含めた研究プロセスのデジタル化と共有に取り組む、オープンサイエンスが国内外で進展しつつあります。 学術論文や研
2019年4月5日、SPARC Japanは事業内容の見直しに伴い、活動主体の変更を見直すことを発表しました。あわせて、基本方針も公表されています。 従来のSPARC Japanの活動主体名は「国際学術情報流通基盤整備事業運営委員会」でしたが、新名称は「学術情報流通推進委員会」となります。これはステークホルダー間の連絡調整を行うことで、学術情報流通基盤整備を推進する役割へと舵を切ったため、とされています。 また、新名称第1期の基本方針として、「オープンアクセス、オープンサイエンスを推進するために、国内外の学術情報流通の動向や実態の把握に努め、それらに基づいた学術情報の公開や利活用に係る戦略の検討と調整、アドボカシー活動等を、学術コミュニティ等を中心としたステークホルダーの参画や連携のもとに」行う、とされています。 SPARC Japanの活動主体が、2019年4月から「国際学術情報流通基盤
第3回SPARC Japanセミナー2018<報告> 2018年11月9日,国立情報学研究所(NII)にて第3回SPARC Japanセミナー2018「オープンアクセスへのロードマップ:The Road to OA2020」が開催された。 まず冒頭に,一橋大学附属図書館の石山夕記氏から概要説明があった。オープンアクセス(OA)の理念は日本国内でも定着してきたがその進展は遅く,世界中で公表される全学術論文の即時OA化を目指すイニシアティブOA2020の取り組みを参考に,本セミナーを日本における新たなOAモデルの構築に向け具体的行動を起こす契機としたい,と述べられた。 講演では,最初に独・Max Planck Digital Library(MPDL)のシマー(Ralf Schimmer)氏から,MPDLが主導するOA2020が紹介された。ブダペスト宣言(2002年),ベルリン宣言(2003年
一つ前の告知記事で今年の最後にしようと思っていましたが、本日、大晦日、学術雑誌の未来についての論考を掲載します。関連して、来年4月に日本学術会議主催で「危機に瀕する学術情報の現状とその将来 Part 2」というフォーラムが開催される(リンク先はPDF)ことの告知と、過日のSPARC Japanセミナーの報告サイトについてもお知らせします。(東北大学附属図書館としての見解ではなく、個人の一意見です) 学術雑誌の始まりはおよそ17世紀。厳密に言えば最古ではないとのことですが、現在でも続いているのが『ロンドン王立協会紀要(Transaction of Royal Society of London)』という雑誌で、王立協会の事務局長であったHenry Oldenburgという方が始めたのだそうです(詳しくは、赤松幹之博士が「情報管理」に載せた書評「学術雑誌はいかにして始まったのか」(リンク先はP
Online ISSN : 2189-8278 Print ISSN : 0913-3801 ISSN-L : 0913-3801
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2018年10月24日 掲載 一橋大学機関リポジトリ「HERMES-IR」を活用し、社会への還元を目標にオープンアクセスを推進 オープンアクセスとは、質の保証された学術情報をインターネット上で公開し、誰でも無料でアクセスできるようにすることである。 その意義は、個々の学術論文の可視性を高めることで学際的な研究やイノベーションの創出を促し、その成果を社会に還元することにある。著者自身にとっても、論文へのアクセスが増え、引用される機会につながるといったメリットがある。 オープンアクセスの実現方法の一つに、出版社、学協会、大学内の部局等が発行する学術雑誌に掲載された学術論文を、大学等の機関ごとに整備が進められている「機関リポジトリ」と呼ばれるデータベースに登録し、インターネットを通じて世界に発信する方法がある。 一橋大学においても、2007年に公開された一橋大学機関リポジトリ「HERMES-IR
arXiv.org は物理学のプレプリントサーバで、コーネル大学図書館が運用しています。2014年12月に100万論文を突破し、2017年の新規登録数は約12万件、ダウンロード数は約1.8億件です。利用件数上位の機関が財政支援しており、2013~2017 年の「arXiv 会員制プログラム」には 27カ国 221機関が参加しています。 日本においては国立情報学研究所(NII)が各大学の意思確認を取りまとめて支援してきました。 神戸大学ではこのたび、2018~2022年の「arXiv 会員制プログラム」への参加要請を受け、NIIのarXiv.org会員コンソーシアムに参加することとなりました。 規模別に会費負担が発生しますが、その費用については理学研究科物理学専攻及び数学専攻にご負担をいただいています。 ⇒ arXiv.org
ku-librarians @kulibrarians 明日です!「第221回ku-librarians勉強会:オープンアクセスへの道のり:雑誌契約とOA化検討」講師:附属図書館学術支援課 山中課長 7月3日(火) 18:30-20:30 @附属図書館3階 共同研究室 kulibrarians.g.hatena.ne.jp/kulibrarians/2… #kul221 2018-07-02 22:21:42 ku-librarians @kulibrarians なお、今回の勉強会はJUSTICE会員館限定サイトについてもご紹介する予定のため、本勉強会の参加者は、JUSTICE会員の機関に所属する教職員に限定します。ご理解くださいますようお願い申し上げます。 #kul221 2018-07-02 22:22:10
2018年2月14日、インドのオープンアクセス(OA)関係者等の有志からなる団体Open Access Indiaおよび2018年2月3日にニューデリーで開催されたOAに関する会議参加者の署名からなる、インドにおけるOAに関する宣言、” Delhi Declaration on Open Access”が公表されました。 この宣言は署名者が今後取っていく行動に関して述べたもので、オープンサイエンス・オープンスカラシップの推進に向けたアドヴォカシー活動を行っていくこと、自身の研究成果のプレプリント・ポストプリントを公開するとともに同僚・指導教員等に対しても公開するよう働きかけを行っていくことなど、10項目から構成されています。 Delhi Declaration on Open Access(Open Access India、2018/2/14付け) http://openaccessin
先週のエントリでも紹介した、SPARC Japanセミナー:「OAメガジャーナルの興隆」に行ってきました! 国際学術情報流通基盤整備事業 │ イベント情報 │ H23 │ 2011年度第5回「OAメガジャーナルの興隆」 2003年,ブダペストオープンアクセスイニシャチブ(BOAI)はオープンアクセス実現のためのふたつの方策を提案しました。ひとつは,研究者が執筆論文をみずからインターネット公開する「セルフ・アーカイビング」です。 大学・研究機関が設置する機関リポジトリや,PubMedCentral 等の政府系アーカイブなどの形で発展してきています。もうひとつは,無料で利用できる電子ジャーナルを創刊し,そこに論文発表を行うというものです。そうした電子ジャーナルは「オープンアクセスジャーナル」と呼ばれ,現在世界で7300誌を数えます(スウェーデン・ルンド大学調べ)。 オープンアクセスジャーナルの
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