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ブックマーク / apeman.hatenablog.com (58)

  • 上告もせずに終わっていた「朝日新聞を糺す国民会議」訴訟 - Apeman’s diary

    チャンネル桜が主導する「朝日新聞を糺す国民会議」が『朝日新聞』に対して起こしていた訴訟は一審原告敗訴、今年の9月末に控訴審でも原告敗訴の判決が下っていたわけですが、その後どうなったのか久しぶりにサイトを覗いてみたら、上告せずに敗訴判決が確定していたようです(上告しませんでしたとは書いてませんが、期限はとっくに過ぎているのに「上告しました」というお知らせがないのでそのように判断しました→コメント欄もご参照下さい)。 こちらに控訴審判決がアップされているのですが、言うまでもなく原告の完敗です。 争点1:朝日の「慰安婦」問題報道により原告(控訴人)らの「国民的人格権・名誉権」が侵害されたか 争点2:誤報を訂正しなかったことは不法行為か 争点3:「知る権利」が侵害されたか 争点4:除斥期間は経過しているか 争点5:朝日英字紙の記事は損害を継続させているか ご覧のとおり、どの争点についても原告の主張

    上告もせずに終わっていた「朝日新聞を糺す国民会議」訴訟 - Apeman’s diary
  • 『資源の戦争』 - Apeman’s diary

    ある日あなたの家――農家であったと仮定しよう――に突然外国人がやってきて、「今日からもうサトウキビは植えつけなくてもいい」「ゴムのタッピング(樹液採集)もしなくていい」「若い衆は、こんなところで農業をやっていないで、○○の飛行場建設現場で働けばもっといいカネになるぞ」とか、「この稲は収量が悪いからこの新しい品種に植え替えて、せいぜい増産するように」などと命令口調で言い、勝手に家計の経済活動を変えてしまうとしたら、あなたはどうするだろう。その外国人の言い分は「もうお前たちを圧迫していた悪徳地主は追い払った。これからは我々が、お前たちが幸せになれるよう指導してやる。悪いようにはしないからついてこい」ということなのだが、それでも「そんなに突然、何の権利があって……」と誰もが戸惑うだろう。あなたたちの土地や資源に対して何の法的権利ももたないはずの外国人が、自分たちの都合でかき回してそのような要求を

    『資源の戦争』 - Apeman’s diary
  • (日本の右翼にとっての)恥辱の碑の傍らに佇む名越二荒之助センセイ - Apeman’s diary

    協議会(日青年協議会)の機関誌、『祖國と青年』の1994年11月号に「パラオに建てられた鎮魂の碑」という記事が掲載されていたので複写をとりました。寄稿者は名越二荒之助です。 あのこっ恥ずかしい、非実在“ニミッツ提督の詩”を刻んだ石碑の隣に立っているのが二荒之助センセイです。残念ながら、裏面に彫られているはずの中学英語丸出し(しかも、右翼のくせに擬古文の日語を誤読して英訳したというおまけ付き)の英語バージョンの写真は掲載されておりませんでした。

    (日本の右翼にとっての)恥辱の碑の傍らに佇む名越二荒之助センセイ - Apeman’s diary
    shigak19
    shigak19 2017/06/29
    この間の竹田似非宮のトインビーの引用みたいに、国立国会図書館にレファレンスで出してみたらどんな風に調べてくれるんだろう
  • 『シベリア出兵』 - Apeman’s diary

    麻田雅文、『シベリア出兵―近代日の忘れられた七年戦争』、中公新書 日の近代史に占める重要性に比して知られることの少ないシベリア出兵についての、近年の研究成果が新書で紹介される意義はきわめて大きいものと思われる。終章で著者が指摘している日中戦争との類似性(と相違)は非常に示唆的で、私自身もシベリア出兵への関心を新たにした。 ただ、「当時の日人すべてを断罪するような勧善懲悪の史観では、歴史の一面を照らすだけである」(249ページ)などという主張はかなり違和感がある。「当時の日」のすべてを美化しようとする政治運動は猖獗を極めているのに対して、「当時の日人すべてを断罪するような勧善懲悪の史観」なんてどこでお目にかかれるのだろうか? 著者は1980年代生まれとのことだが、この世代の近現代史研究者にこんな藁人形が刷り込まれているのだとするとちょっと今後が心配である。 なお、当ブログのシベリア

    『シベリア出兵』 - Apeman’s diary
    shigak19
    shigak19 2017/04/22
    それも出兵反対論者にも目を、って文脈なのはさすがに意外でした、近代日本に批判的な人程与謝野・湛山・吉野については良く関心をもっているものでしょうにと/全体としては結構良書だっただけに余計に、という感
  • 新任最高裁判事の答弁を否定していたネトウヨ - Apeman’s diary

    この4月から最高裁の判事になった元外交官の林景一氏については、2013年10月13日の『朝日新聞』の報道(「慰安婦問題の拡大阻止 92~93年、東南アで調査せず」)において、次のようなかたちで登場したことがあります。 インドネシア政府が日政府の 慰安婦問題の調査は不十分などと抗議する声明を出したことについて、外務省 の林景一南東アジア2課長(現駐英大使)が92年7月1 4日にインドネシアの在京公使に申し入れた内容を記す文書もあった。 林氏は「信用できないと断定されたに等しく、残念」と抗議。両政府間で戦争賠償は決着しており、慰安婦への補償を求められることは「ありえない」と批判した。さらにインドネシア政府の担当者が声明を発表した際、旧日兵の処罰を求める発言をしたことに触れ、「韓国ですら問題にしていない。かかる発言は驚き」と非難した。 当時、この記事には言及しそびれていたのですが、別のか

    新任最高裁判事の答弁を否定していたネトウヨ - Apeman’s diary
  • 産経新聞今昔物語 - Apeman’s diary

    南京事件否定論者が最後に逃げ込むのが「しかしとにかく30万じゃない」という主張です。ではこの点について、「新しい歴史教科書をつくる会」が結成されるなど歴史修正主義運動が盛んになる1990年代後半より前の『産経新聞』にはどのような記事が掲載されていたのでしょうか。 1994年に『産経新聞』は「【南京事件の真実】検証断罪史観」という連載を行っています(まだ「自虐史観」じゃなかったわけですね)。連載の第18回から22回までが、当時千葉大学の教授だった秦郁彦氏のインタビュー記事です。 ――「南京事件」における不法殺害の数については、東京裁判の論告でも十万とか二十万とかに分かれていて、詰めきれていないというお話でしたが。 秦 ええ。それで日側にそれに対抗できるような公的な数字があるかどうかなんですが、松井(石根)中支那方面軍司令官が兵の暴行、不軍紀行為を怒って注意を与えたと法廷で証言していましたの

    産経新聞今昔物語 - Apeman’s diary
    shigak19
    shigak19 2017/01/25
    産経は縮刷版をと感じてはや10年/なんか阿比留記者達って90年代の自社OB達をも売国奴扱いして批判する辺り全然「保守的」でなく紅衛兵めいてるなあとは
  • 日本政府はなぜ「法的責任」を否認するのか - Apeman’s diary

    「慰安婦」問題が浮上した当時の宮澤内閣以来、この問題に対する日政府の態度として一貫しているのが「法的責任は認めない」というものです。そしてこの「法的責任」の認否こそ、「慰安婦」問題に限らず、戦後補償問題の多くのケースで被害者が重視するポイントの一つであり、日政府や日企業が頑なに拒んできたポイントでもあります。日政府や日企業は、戦争被害者が「ひどい目にあった」ことについては認める用意があるのに、自身がそうした被害に対して法的責任を有することは、決して認めないわけです。しかし、なぜなのでしょうか? 客観的に見れば、日政府が「法的責任」を否認することは、日政府の「謝罪」が曖昧で誠意のないものだという疑念を掻き立てる理由の一つとなっており、日の立場を有利にする態度とは思えないからです。 「法的責任を認めようとしないのは、補償しなければならなくなるから」なのでしょうか? しかし、法的

    日本政府はなぜ「法的責任」を否認するのか - Apeman’s diary
    shigak19
    shigak19 2017/01/13
    類題 仮に防衛省と自衛隊が少女を看護業務と騙して駐屯地や護衛艦に連れ込み、長期間にわたり自衛隊員が性交を強要した場合、日本政府にどのような法的責任があると考えられるか、根拠法も挙げつつ述べよ。
  • エラいひとのピンチに駆けつけるひと - Apeman’s diary

    さて、今回の「田母神論文」問題をめぐっては、一つだけ「日も捨てたもんじゃないな」と喜んだことがあります。それは既存メディア、ネットの双方で、保守的ないし右派と思われる媒体、論者から「言論の自由」を擁護せよという声が聞こえてきたことです。保守派、右派の多くは「言論の自由」なんて“共同住宅の共有部分に部外者を立ち入らせないことで達成される平穏”にも劣る価値しかないと考えているのではないか、と私は思っていたのです。しかし、“世界有数の空軍組織のトップが2ちゃんねらーなみの情報リテラシーしかもちあわせてなかった”という国際安全保障上の危機のさなかでも「言論の自由」の大切さを訴えるというのは、なかなか真似のできないことだと思います。 最近では小泉元首相が自身の靖国参拝を「思想、良心の自由」を盾に正当化した時、右派論壇がこれを擁護したことは記憶に新しいところです。が、思えば日の保守論壇は、国家の危

    エラいひとのピンチに駆けつけるひと - Apeman’s diary
    shigak19
    shigak19 2017/01/05
    渡部昇一センセイが後援会長をしている政治家が防衛相を務めているくらいですしね
  • 『陸軍士官学校事件』 - Apeman’s diary

    筒井清忠、『陸軍士官学校事件―二・二六事件の原点』、中公選書、2016年 陸軍士官学校事件とは、書のサブタイトルにもあるように二・二六事件のきっかけの一つとして扱われてきたクーデター未遂事件。摘発のきっかけは、あの辻政信が士官学校学生をスパイとして用い入手した情報ということで、謀略を疑うひとも少なくないことで知られる。 この来のテーマである士官学校事件の真相とは別の意味で興味深く読んだ。事件の性質上、書は取調べ記録や日記、戦後の回想など関係者の“証言”を記した史料に大きく依拠しているわけだが、そこには記憶違いなどに由来する齟齬、自己弁護や猜疑心に由来する歪曲などが見られることは当然予想される。同じ出来事について異なる史料が異なる記述をしていることは珍しくない。そうした史料群を歴史学者がどのように扱い、どのように評価して歴史記述につなげてゆくのか、そのプロセスが興味深かった。証言に

    『陸軍士官学校事件』 - Apeman’s diary
    shigak19
    shigak19 2017/01/01
    細かいことだけれど、筒井氏は歴史社会学者であって歴史学者ではないとおもっていたけれど最近は違うのだろうか
  • 専門家の無駄遣い - Apeman’s diary

    昨晩放送されたNHKスペシャルの「戦艦武蔵の最期 〜映像解析 知られざる“真実”〜」、個人的には武蔵がどう沈んだかなんてことには特に興味はないんですが、番組のスタンスがどんなものかは確認しておきたいと思って一応みました。 NHKらしくスタジオにいろんな専門家を並べて見せてましたが、内容的に言ってどう考えても「呼ぶまでもない」というひともいましたね。一ノ瀬俊哉さんとか。『武蔵』書いたから呼ばれたんでしょうけど、別に一ノ瀬さんに喋らせる必要もないようなコメントしか使われてませんでした。

    専門家の無駄遣い - Apeman’s diary
    shigak19
    shigak19 2016/12/08
    まあ読売の慰安婦報道における永井和の扱いの酷さに比べれば、「捏造」のように逆の結論に至らないのならまだマシではと感じてしまうのが情けないことで/再放送は同意、映像の世紀とか籾井会長にも毎年観て貰いたい
  • 産経新聞、「南京事件 兵士たちの遺言」に挑む - Apeman’s diary

    産経ニュース 2016.10.19 【歴史戦】「虐殺」写真に裏付けなし 同士討ちの可能性は触れず 日テレ系番組「南京事件」検証 お得意の「写真」攻撃が記事の中心です。しかし番組でのその写真の扱いは、小野賢二さんの調査によって実態が明らかになった虐殺とは別の機会に行われた虐殺の存在を示唆する、というものであって、確実に行われた虐殺とははっきり区別されていました。 その他の部分もおなじみの手法で貫かれています。虐殺について“触れていない資料”をいくつか探し出してきても、元日軍将兵の“死体は見なかった”証言と同じことで、意味はありません。識者としてコメントしている高木桂蔵氏の経歴も「なんでこのひと?」というものでした。 北村稔氏の「中国側は、30万人の市民殺害を主張するのはもはや無理なので……」というのも相変わらずの藁人形叩きです。 唯一面白かったのは東中野センセーが“復活”していることですね

    産経新聞、「南京事件 兵士たちの遺言」に挑む - Apeman’s diary
    shigak19
    shigak19 2016/10/29
    ショッカーの幹部ですら連敗の責任を首領から問われ自ら怪人化して戦うというのに(まあ大抵負けてその回にて退場な訳ですが)
  • 史実究明の貢献者、「百人斬り」を語る - Apeman’s diary

    産経ニュース 2016.8.5 【新閣僚に聞く】稲田朋美防衛相 「(百人斬りは)なかったと思っている」「政治家であれば誰しも首相を目指している」 (……)昭和12年の南京攻略戦について報道された旧日軍の「百人斬り」については「なかったと思っている」と指摘。(……) ↓ 稲田弁護士が原告代理人を務めた裁判における高裁判決(原告全面敗訴、のち最高裁で確定)。 (……)両少尉が、南京攻略戦において軍務に服する過程で、当時としては、「百人斬り競争」として新聞報道されることに違和感を持たない競争をした事実自体を否定することはできず、件日日記事の「百人斬り競争」を新聞記者の創作記事であり、全くの虚偽であると認めることはできないというべきである。

    史実究明の貢献者、「百人斬り」を語る - Apeman’s diary
    shigak19
    shigak19 2016/08/06
    他にも従軍慰安婦については米下院決議(防衛省の会見記録では「簡易決議」)が20万人「強制連行」説だとかあっさり盛っていて…靖国関係も含めて、珍しく記事書きましたhttp://d.hatena.ne.jp/shigak19/20160806/1470492674
  • ”経済関連特集がちょっと多いだけの『WiLL』”こと『Voice』 - Apeman’s diary

    ワックとか展転社みたいなところが歴史修正主義と民族差別を商品としていることについては「まあそうでもしないと喰っていけないんだろうな」と思うわけですが、そう考えるといっそう罪が重いのが例えば PHP です。ここから出ている月刊誌『Voice』がどんな特集、総特集を組んできたのかちょっとご覧いただきましょう。まずは2016年。 2016年5月号 総力特集:危ない! 韓国(寄稿者に石平、呉善花、拳骨拓史、ケント・ギルバートら) 2016年3月号 総力特集:世界の自滅 日の自立(西岡力、福島香織、ケント・ギルバートら)/特集:歴史プロパガンダに負けるな!(古森義久、川口マーン恵美、マイケル・ヨンら) 2016年1月号 総力特集:歴史戦争の逆襲(渡部昇一、宮崎正弘、高橋史朗ら)/特集:南シナ海 中国の暴走を止めよ(石平ら) ここでは歴史修正主義と民族蔑視がダイレクトに出ているものだけを選びま

    ”経済関連特集がちょっと多いだけの『WiLL』”こと『Voice』 - Apeman’s diary
    shigak19
    shigak19 2016/04/24
    しかしふと振り返ると『Will』も『VOICE』も「時代の先端を行く」(ホントに自社の東海道新幹線でアナウンスしてるんだなこれが)『WEDGE』も、「日本古来の伝統」大好きな割に誌名は揃って英語表記なんですねえ
  • そんな重大な機密が漏洩! - Apeman’s diary

    みなさん、大変です! 自衛隊に震撼すべき弱点があることが暴露されてしまいました。スーパーの前で反戦平和の歌を歌ったり、核兵器廃絶の署名活動をしたりすると自衛隊の戦力が損なわれるんだそうです! こんな弱点が中国北朝鮮ロシアに伝わったら大変です。誰だ、そんな重大機密を漏洩させたのは! ……えっ? 陸自の情報保全隊長? 法廷で喋った? 中国かどこかでスパイ容疑で捕まったのか。……えっ? 仙台高裁? 陸上自衛隊が2002〜04年、イラク派遣に反対する運動をしていた人たちを監視し、個人情報を集めていたのは違法だとして、東北6県の91人が損害賠償を国に求めた訴訟の控訴審判決が2日、仙台高裁であった。古久保正人裁判長は、一審・仙台地裁判決の一部を取り消し、原告1人についての情報収集の違法性を認めた。情報収集の差し止めは一審に続いて却下した。原告は上告する方針。 (中略) 控訴審では、陸自の当時の情報

    そんな重大な機密が漏洩! - Apeman’s diary
    shigak19
    shigak19 2016/02/04
    反戦平和主義者への監視が防諜なり機密漏えい防止になると混同する程度の分析力なのか、敢えてそうしている専制的な軍国主義思想なのかはしらないけれど、いずれにしても日本の現実主義はその程度の「平和ボケ」
  • 戦後70年目の12月13日はあらたな“国恥”記念日 - Apeman’s diary

    私自身は南京事件を問題にする際に、特に12月13日という日付にこだわるつもりはありません。「12月13日」というのが南京城内にいた人々の認識を反映したものであって、虐殺全体の広がりを認識するうえでは妨げにもなりかねないからです。ただ、メディア的には特定の日付と結びつけた方がとりあげやすいのは確かでしょう。 で、先ほどグーグルのニュース検索で「南京事件」「南京大虐殺」を検索してみた結果がこれです。 自らの問題としてこの日を考えるメディアは日には殆どない、ということですね。

    戦後70年目の12月13日はあらたな“国恥”記念日 - Apeman’s diary
    shigak19
    shigak19 2015/12/16
    結局日本メディアは全然「サヨク」ではなく、現代中国の政治指導者層の問題としてしか捉えていなくて、十五年戦争史研究を踏まえた中国民衆の被害経験は全く考慮しないという実に「保守」的な「太平洋戦争」観という
  • 『海軍の日中戦争』 - Apeman’s diary

    笠原十九司、『海軍の日中戦争 アジア太平洋戦争への自滅のシナリオ』、平凡社、2015年6月 目次などの情報はこちらをご覧ください。 1997年に刊行された『日中全面戦争と海軍―パナイ号事件の真相』の続編ともいうべき笠原十九司さんの新著。書でもパナイ号事件は第4章で扱われている。 1997年と現在とを比較すれば「海軍善玉史観」を取り巻く環境は多少は変わってきていると思われるが(『海軍反省会』が世に出たのがその変化の一例)、旧日軍の蛮行が話題になる際にその主体は陸軍であることが多いのは相変わらずのように思われる。もちろん、陸軍の方が組織の規模が大きかったこともあるだろうが。 というわけで、書のうち私にとって最も興味深かったのは海南島における海軍の「治安掃討戦」が紹介されている第5章だった。ミニ三光作戦と呼ぶことのできそうな作戦が、華北での燼滅作戦開始とそう変わらない時期に行われていたのだ

    『海軍の日中戦争』 - Apeman’s diary
  • だから言わんこっちゃない - Apeman’s diary

    よりにもよってシベリア抑留という被害体験に関わる資料を登録申請し認められたまさにその時に、南京大虐殺関連の資料の記憶遺産登録で政府が公式にクレームつける(与党のウヨ議員が噴きあがるならともかく)という厚かましさには、さすがに呆れ果てますね。外務省は登録された文書について具体的に反論する準備があるんでしょうか? さて、つい先日こんなツイートをしたのですが。 そしたら早速コレですよ! 『「南京事件」の探求 その実像をもとめて』をまともなリテラシーの持ち主が読めば、そこに書いてあるのが「否定論産業に参入してウヨ論壇デビューしてみようと思ったけど、さすがに研究者としての良心があるんでこれが限界っす」という呻吟でしかないことは明白なのに。まあ、著者はその後完全に研究者としての良心を捨て去りましたけどね。『正論』10月号の「日中戦争中国が仕掛けた侵略戦争だ」という噴飯物の特集に「日が「侵略」を認め

    だから言わんこっちゃない - Apeman’s diary
    shigak19
    shigak19 2015/10/11
    「なかった」論に与したい政権としては国内で好き勝手やってもさすがにユネスコの認定は無視できないのでしょうね、ま中国の「30万人」宣伝以上の歴史の「悪用」ぶりなのですが/だから騎兵で機関銃の束に進むなと毎回
  • こんなのが幹部に昇進できる組織を信用しろといわれても無理な話 - Apeman’s diary

    JBPress 2015.9.14 「米国が裏で糸を引いていた南京大虐殺という捏造」 内容的にはこれっぽっちも新味のない否定論の断片をアドホックにかき集めただけのクソ駄文ですが、問題はその書き手です。第7師団長を経て最終的に西部方面総監にまでなっています。田母神閣下を筆頭とする歴史修正主義者の(元)自衛隊制服組幹部というのが決して例外的な事例ではなく、自衛隊という組織には昇進レースにおいて歴史修正主義者を排除する意思か能力のいずれか/双方が欠けていることは明白でしょう。日の近現代史に関する歴史修正主義者というのは、必然的にレイシストであり、また wishful thinking を平気でやらかす輩ですが、これらはいずれも軍隊という組織を一層危険な存在にする資質です。 それにしても、このクソ駄文、歴史修正主義的である以前に“金もらって文章書く”資格を疑わせる代物です。 歴史は、虹を見るよう

    こんなのが幹部に昇進できる組織を信用しろといわれても無理な話 - Apeman’s diary
    shigak19
    shigak19 2015/09/15
    「軍事の専門家」ったって、戦史特に日本軍事史に関して全く話にならないレベルなのだから、本来防衛大学の戦史の科目で落第させてしかるべきレベルということですねえ
  • もう講和条約からやり直すしかないね - Apeman’s diary

    産経ニュース 2015.9.7 菅官房長官、「言葉遊びに受け取れる」と不快感 国連事務総長「国連は中立ではない」発言受け 国連の説明は「言葉遊び」でもなんでもなく、客観的に見れば日政府が火遊びをしているだけです。枢軸国と連合国の間で「中立」を保て、と要求しているわけですから。与党議員ならともかく、内閣の一員がこれほどまでにサンフランシスコ講和条約の枠組みをぶち壊しかねないような発言をしたことって、ありましたっけ?

    もう講和条約からやり直すしかないね - Apeman’s diary
    shigak19
    shigak19 2015/09/07
    別に国連に代わる国際秩序を提唱するのは自由なのだが、よりによって大日本帝国を礼賛した上で日米安保や米国中心主義は堅持し常任理事国入りへの色気もあって、もう支離滅裂。国際連盟脱退→大東亜共栄圏の再来か
  • 安倍首相が大好きな「法の支配」を重視するなら…… - Apeman’s diary

    47NEWS 2015/08/30 韓国、慰安婦問題で「行動」を 70年談話受け 元慰安婦の賠償請求権問題で、解決に向けた措置を韓国政府が講じなかったのは違憲とした憲法裁判所の判断から30日で4年となったことを受けた論評。 安倍首相は「法の支配」が−−正確には「法の支配」というフレーズを振り回すのが−−お好きなようですから、韓国政府の立場もよく理解されることと思います。

    安倍首相が大好きな「法の支配」を重視するなら…… - Apeman’s diary
    shigak19
    shigak19 2015/08/30
    戦前の大日本帝国政府と帝国陸海軍が、当時の国際法を多分に無視して女性の人権を侵害したことが発端の問題について、「国際法は国内法に優先する」と力説されましてもどういう顔をしたら宜しいんでございましょう