シビックテックとは、地域の課題を住民自身がテクノロジーで解決すること。しかし、必ずしも「そこに住むプロのエンジニアが、地域のために新たなシステムやツールを開発する」だけがシビックテックの全てではありません。 本連載では、SNSやスマホアプリなど、すでに世の中にあるIT/ICTサービスを住民が活用することで地域活性化を図る、いわば「広義のシビックテック」の事例を中心に紹介していきます。 今回は、岐阜県郡上市で行われた「IT活用により“関係人口”を増やす取り組み」を、地域施策を数多く手掛ける電通デジタルの加形拓也が紹介します。 <目次> ▼郡上市の課題:“交流人口”を“関係人口”につなげられない ▼データ管理とコミュニティーで郡上ファンのつながりをつくる ▼関係人口を生み出すために「四つのフェーズ」を連携させる ▼小中学校にもテレビ電話を導入。身近なIT化がもたらすメリット 郡上市の課題:“交
「都市の未来デザイン ユニット」は電通、国内グループ横断で、幸福度の高い未来の都市・地域づくりを支援する専門チームです(ユニットの紹介はこちらから)。 とはいえ、“幸福度の高い都市”とはどういうものなのでしょうか? 私たちはそれを「そこに住み、働く人たちの満足度が高く、また未来に向けて希望や高い可能性が感じられる都市」と定義しています。 スマートシティやサステナビリティ、都市OS、DX化などの“まちづくりキーワード”が前面に出てくる流れの中で、「その変化は本当に望まれている?」「その未来に人は幸せを感じられる?」など、今一度、生活者の視点から考える。“満足度”や“希望”などの人の主観も大切に、生活者の望む未来と都市や地域の進化の未来を重ねていく、そのサポートをしていければと思っています。 今回はそんな私たちの取り組みの一つとして、生活者の目線でありたきまちの未来を見つめ直す「幸福度の高いま
世界最高峰の人材が集まる研究機関ともいわれるMIT メディアラボでは、「人間とテクノロジーメディアのインタラクション」を命題に多くの研究が繰り広げられている。そのMIT メディアラボで副所長を務める石井裕教授は、手で触れることのできるフィジカルな物質を、実態のないデジタル情報のインターフェースにする「タンジブル・ビッツ」の研究で世界的に名を馳せ、ミラノサローネでの作品発表、国際社会や教育など幅広いテーマでメッセージを発信するなど、常に注目を集める存在だ。今回、石井教授の来日を機に、自己の成長や社会の未来を真剣に模索する電通の若手社員を中心とした「5人衆」が、日本の知性や教育などがどうあるべきか迫った。 左から、プロモーションプロデュース局・山上勇人氏、マーケティングソリューション局・坂本陽児氏、石井裕教授、第1CRプランニング局・谷本潤哉氏、マーケティングソリューション局・黒川翔永氏、CD
日々、合コンにいそしんでいる、3年目のお前よ。 なけなしの自腹を切ってカンヌに行き、クリエーティブな風を感じた若者よ。 部下ができたがもてあまし、クライアント帰りのスタバで部下に説教している、マネージャー感あるお前よ。 この連載は、お前たちに贈る、熱いエールになるだろう。 みなさん、こんばんは。中村洋基です。 『世界から猫が消えたなら』の永井監督に「デブって半ズボンばかり履くよね」と言われて、少しだけ気にしている、糖質が気になる半ズボン男だ。 ぼくは、電通に9年在籍したあと、独立してPARTYという会社の立ち上げメンバーになった。ファウンダー*のひとりである。日々、プロモーション施策や映像・サービスなんかをつくっちゃったりなど、いっぱしにファウンディングしている。 *ファウンダー = 設立者のこと。 以前にも、電通を退職したときのことは書いたとおり。独立したことは後悔していないが、別れても
はじめに 社内外で「オムニチャネル」というテーマをよく耳にするようになりました。いつも通りに仕事をしているといつのまにか「オムニチャネルについて解説してほしい」「担当してるクライアントにオムニチャネルを提案してほしい」といわれることが多くなりました。これほどまでに言葉が流行しているのは、マーケティング業だけではなく、モノを生産してから販売されるまですべてのプロセスに密接に関わるキーワードだからです。 アメリカで概念が生まれたオムニチャネルが日本に上陸して、いろんな小売業がオムニチャネルの部署を設立し、様々な事例も生まれてきて久しい時期になってきました。ですがオムニチャネルとは一朝一夕で完成できるものではありません。なのでこの連載では、日本でオムニチャネルは実現可能なのか?できるならどうやって?いつまでに?そもそもなんで必要なの?といった根本にまでさかのぼってみます。オムニチャネルの生々しい
スマホの広告って「どうせ下の方に小さく出てきてピコピコやってるだけっしょ」くらいに思ってるみなさん、こんにちは。電通CDCで、クリエーティブ・テクノロジストをやっている宮地成太郎と申します。 スマホの広告で「下の方に小さく出てきてピコピコやる」以外にできることは無いのか…そんな悔しい思いを抱いたことがある方も多いはず。 しかし!! 本日2015年10月23日から、そんなスマホ広告を取り巻く環境は激変することになるでしょう! なぜなら今日、電通とアクセルマークの2社が、既存のスマホ広告の概念をぶっ壊す激ヤバなプロダクト「BRAND SCREEN」を開発してしまったからです。 BRAND SCREENとは、有名ウェブメディア40社以上から「記事ページと融合させた広告コンテンツを載せていいよ」という許可をいただき、ウェブメディアが運営する記事ページの上にインタラクティブな広告コンテンツを配信する
カンヌはアイデアに焦点を当ててこそ価値がある 木村健太郎(博報堂ケトル)×古川裕也(電通)×レイ・イナモト(AKQA)2015/08/07 #クリエイティブ#カンヌライオンズ#イノベーション クリエイターたちは、全日程を振り返って、どのように感じたのか。カンヌはじめ海外広告賞の審査員経験も豊富な木村健太郎さん、古川裕也さん、レイ・イナモトさんの3名に語ってもらった。 (本コンテンツは『ブレーン』9月号からの転載です) キャンペーンから社会課題解決のプラットフォームへ ――今年のカンヌライオンズからどんな潮流を感じましたか? レイ:一つはテクノロジー系企業の台頭ですね。象徴的だと感じたのが、泊まっていたホテルの会議室が、LinkedIn、Mashable、Facebook、Oracleなど、テック系企業の予約で埋め尽くされていたことです。10年前はそれが全部エージェンシーでした。5年位前から
1977年電通入社。クリエーティブとして多くのキャンペーンを手掛け、役員就任、この3月に電通特命顧問を退任するまで、白土謙二さんは経営・事業戦略からブランドコミュニケーション、企業カルチャーの変革まで、数多くの企業やNGO・NPOの仕事に携わってきた。 強烈な個性の先輩クリエーターや企業のリーダーに出会い、共に仕事に取り組んできた38年間の電通生活を振り返り、若い電通人に向けたメッセージとして、最後の講演が行われた。 自身の成長につながった50人を紹介した講演のダイジェストを2回にわたってお届けする。 企画プロデュース:電通イベント&スペース・デザイン局 金原亜紀 真剣勝負の中で得た「実戦知」 今日は「誰が電通人をつくるのか」というテーマで、僕がどういう人たちと出会うことで成長してきたのかをお話しします。教えていただいたことと、そこから学んだことを紹介することが、教えてくれた方々への最大の
JR東日本さんの企業キャラクター「Suicaのペンギン」。原作者で絵本作家の坂崎千春さん、アートディレクターの田中友朋さ ん、ライセンスを統括する栗林秀樹さんを招き、「Suicaのペンギン」による企業コミュニケーション展開の秘密の後編をお届けします。※前編はこちらから。 愛されるデザイン・機能するデザイン 山本:今回はまずデザイン制作に関してお聞きしたいと思います。以前から気になっていたんですが、ペンギンの身体の線には特徴的な細かい揺れが付けられていますよね? 坂崎:はい。もちろんつるんとさせることもできるんですが、好みとしてちょっと手跡が見えるような線が好きっていうのがあって。手描きのゆがみが味になるというか。 田中:また、あのブルブルが相当いいんですよね。圧倒的にやわらかく見えるし、身近な感じに見える。簡単にMacでぱっぱっとやっているのではない、時間をかけて描いている感じ、積み重なっ
誕生から13年を迎えた、おなじみのJR東日本さんの企業キャラクター「Suicaのペンギン」。もとは一冊の絵本の中に住むペンギンでした。この日本一有名なペンギンは、どのようにして生まれ、育てられてきたのでしょうか。今回は原作者で絵本作家の坂崎千春さん、アートディレクターの田中友朋さん、ライセンスを統括する栗林秀樹さんを招き、「Suicaのペンギン」による企業コミュニケーション展開の秘密を聞いてみました。 【ファシリテーター】 ・電通 マーケティング・デザイン・センター 山本 達也さん 【座談会参加者】 ・絵本作家 坂崎 千春さん ・電通 マーケティング・デザイン・センター 田中 友朋さん ・電通 ラジオテレビ&エンタテインメント局 栗林 秀樹さん 絵本のペンギンが企業の顔になったワケ 山本:もともと絵本など原作のあるキャラターが、オリジナルで開発されたかのような企業キャラクターとしてサービス
「日本は元気がなくなってしまった」。電通の未来創造グループリーダー国見昭仁は、そう問題提起する。われわれビジネスパーソンは、これから何を考え、どう行動すればいいのか、そのヒントを探っていく。 行動を起こして失敗するリスクばかり見ていると、変化する力を失ってしまう 2010年4月に立ち上がった未来創造グループは、企業経営者の右脳を務め「アイデアを経営に注入する」ことをミッションとしている組織だ。クリエーター然としたルックスながら元銀行員というキャリアを持つ、未来創造グループリーダーの国見は、自身を「右脳のコンサル」と呼ぶ。 「全ての経営者は、夢と現実を行き来しているが、どうしても現実と向かい合う時間が増えていく。僕の役割は、経営者を現実にばかり向かわせず、夢の方に引っ張っていくこと」 国見が、さまざまな経営者と会話を重ねるうちに見えてきたのが「何もしないことのリスク」。現実を向きすぎていると
今回の「半径ワンクリック」は、人気ウェブサービス「ボケて」を開発する株式会社オモロキでCTOを務める「ゆーすけべー」こと和田裕介さんに、プランナーの土屋泰洋さんがお話を伺いました。前編では、和田さんがご自身でウェブサイトを作り始めてから、「ボケて」が誕生するまでを語っていただきました。 CDのセールスランキングとユーチューブを掛け合わせた 土屋:和田君とは大学が一緒で、当時からプログラミングしたり映像を撮っていた記憶があります。そこから、今の「ボケて」を作るまでのいきさつを教えてください。 和田:まず大学院卒業後、父親とワディットという会社を立ち上げました。何を事業にしようか考えて、少人数だと映像で稼ぐのは難しいから、それならウェブサイトか、その中身のシステムを作ろうと。プログラムのいいところは、エディターソフトと、それを確認するブラウザーだけあればいいっていうことですね。映像とは違ってレ
7月からビジネス・クリエーション・センターに所属している廣田と申します。帰国後一週間以上がたった今、あの「カンヌ的微熱」とでもいうような、魅惑的で、スリリングで、刺激的な「熱気」が身体の中から抜けてきており、今、一人、必死で、あの一週間の熱気を取り戻そうと、スマートフォンに残っている小さな写真を眺めながら、部屋でうんうんと唸っています。 さて、私はクリエーティブ系の部署に所属しているわけではありません。また、研修などの形で行ったわけでもありません。いわんや受賞の候補者でもありません。現地では、基本は、クライアントに同行し、会場の外であくせく「仕事」をしていました。なので、僕にクリエーティブの「最新潮流」とか、新しくてかっこいい「キーワード」とか「フレームワーク」を期待されても少し困ります(でも、時々、そういうの求めてくる人いますよね…困りますよね)。 とはいえ、クリエーティブでもなく、研修
Dentsu Design Talk vol.80 (記事編集:菅付事務所 構成協力:小林英治 企画プロデュース:電通人事局・金原亜紀) Dentsu Design Talk第80回(2012年4月10日実施)は、「フルネームで生きる」と題して、クリエイティブディレクター、コピーライターとして活躍する山本高史氏(株式会社コトバ)を迎え、電通・第4CRプランニング局のクリエーティブディレクター阿部光史氏とのトークセッションが行われた。 トークセッションは、山本氏が普段どのように考えて仕事をしているのかを解き明かすために、独立前の電通時代を含めた20年以上のキャリアの中でコピーを手がけたCMを、実際に見ながら本人に解説してもらうという流れで進められた。CMは阿部氏によって事前に6つのグループに分類されており、それぞれのグループの特徴を指摘しながら、山本氏がそれに応えていった。 阿部氏が最初に
近未来の予測もできないほど、変化の激しい今の時代。前例、慣習にならうのではなく、自ら社会の中に新しい役割、働き方を見つけていく必要があります。広告業界に限らず、そんな新しい働き方を見つけ、実践する方に電通プラットフォーム・ビジネス局の廣田周作さんが話を聞きに行きます。 工学部出身の経歴も生かし、ソーシャル上のデータから消費者ニーズ、情報拡散の流れなどを分析。さらにその知見をコミュニケーション活動、クリエーティブ開発に生かしてきた廣田周作さん。現在は電通の中で、「コミュニケーション・プランナー」という新たな仕事のスタイルを開拓しようとしています。そんな廣田さんが今回、対談相手に選んだのは、社会学者の阿部真大さん。これまで、若者論や地方での働き方や暮らし方を研究されてきましたが、近著『「破格」の人』(角川SSC新書)では、組織に属しながら自由な働き方をしている人々を取り上げています。そこにどん
栗田洋介×土屋泰洋:前編「自分の感覚で街歩きするように、インターネットを歩きたい」2014/02/24 インターネットというテーマに関し、電通報ではビジネス寄りの話題がほとんどでしたが、当コーナー「半径ワンクリック」ではカルチャー寄りの情報を紹介していきます。といっても、全てのインターネットカルチャーを紹介するのは、もちろん不可能です。そこで、neurowearなどのプロジェクトで活躍するプランナーの土屋泰洋さんが、インターネットでの活動を通じ身近な交流のある方、つまり「半径ワンクリック」の方へインタビューし、今インターネットで起きているカルチャーの断面図を描いていきます。 初回は、アート、デザイン、テクノロジーとそれを取り巻くカルチャー関連の情報を発信するウェブサイトCBCNET(http://www.cbc-net.com/)を運営する、株式会社グランドベースの栗田洋介さんにお話を伺い
2005年よりスタートし、今年100回を迎えたDentsu Design Talk。過去のトークセッションから厳選した内容を、順次1テーマを2回に分けてダイジェストで紹介していきます。 Dentsu Design Talkは毎週金曜日に更新予定です。 (企画プロデュース:電通人事局・金原亜紀 記事編集:菅付事務所 構成協力:小林英治) <第1回 後編> 前編にひき続き、ゲストスピーカーに、博報堂イノベーションラボ、東京大学i.schoolディレクター(当時)の田村大氏を招き、イノベーションから考える広告会社の可能性について、白土謙二執行役員(当時)が聞き手となってトークが繰り広げられた。 多くの人がイノベーションの基本としているのが、「良いアイデアが新しい習慣や価値観や行動をつくる」という考え。田村氏はこの考えをProspective(前向き)なアプローチと呼び、それに対して、「先に理
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