政治に不満はあっても、それが野党への支持に直接つながるわけではない。むしろ、野党の支持率は低迷したまま、若年層の自民党支持率は高い。背景にあるのは何か。「批判嫌い」という観点から探る。 抵抗する人が嫌い 2018年7月に「『コミュ力重視』の若者世代はこうして『野党ぎらい』になっていく」という論考をウェブメディアで発表したところ、大きな反響がありました。 野党嫌いの一方、各種調査から、10代後半から30代前半の自民党支持率の高さがわかります。確かにそうなのですが、学生を見ていても改憲を強く支持するような安倍政権のコアな支持層はそう多いように思えません。また、杉田水脈議員の「生産性発言」に同調する若い人を私は知りません。むしろ最近の若者たちは以前よりはるかにダイバーシティーに寛容です。 若年層の自民党支持率はなぜ高いのでしょうか。それを考えたところ、「反対することや抵抗するという振る舞いが若年