人は誰しも自分の人生の主人公である。 時折耳にするこの言葉、あなたはどう感じるでしょうか? 私は以前この言葉を聞いた時、少し複雑な感情を抱きました。 私自身のことを主人公だなんてとても思えなかったのです。 ですが、今回紹介する作品を読み、少し考えが変わりました。 ほんの一瞬しか出てこないキャラクターや、一見地味に感じるキャラクターの中に燃える熱い想い、そしてその人にしかない輝きを放つ姿。 その姿を見て、その人にしか出せない輝きが人にはそれぞれ秘められているのではないかと感じ、私自身にもそれは存在しているのかもしれないと思えたのです。 今回紹介するのは、それぞれの登場人物が悩みもがきながらも輝きを放つ作品。 「僕のヒーローアカデミア』」です。 この作品は総人口の8割が「個性」に目覚め、何らかの特異体質を持つ超人社会が舞台となっています。 そんな社会の中で生まれながらに無個性だった少年・緑谷出