日本領海外側の接続水域で、中国海軍とみられる潜水艦の潜航が続く。安倍政権は領海侵入を警戒し、潜航について今月、公表に踏み切った。ただ、効き目は今のところ出ていない。 接続水域は領海外側の12カイリで、沿岸国が通関や出入国管理などを規制。日本政府は、他国の潜水艦の潜航は国際法違反でなく、また自衛隊の探知能力をさらすとして公表を控えてきた。政府関係者によると、今月の3件の公表は安倍政権として判断。尖閣諸島を含む南西諸島周辺で中国軍を牽制(けんせい)する狙いがあるという。 小野寺五典防衛相は20日、沖縄県・南大東島の南の接続水域での前日の潜水艦潜航について「領海に近づけば大変な問題になる」と記者団に懸念を表明。公表の理由を「把握しているぞというメッセージを伝え自制を促す」と述べた。 潜水艦は2日と12日も南西諸島周辺の接続水域を潜航。安倍晋三首相は14日の国会答弁で「潜航すれば攻撃がひそか