ここまで3回に渡り、酵素について書いてきました。今回はおまけとして、私たちの役に立っている酵素の使用例を紹介したいと思います。酵素というものについて、一般的にはかなり漠然としたイメージしかないと思われるので、実際にこう使われているという実例を挙げたほうがいいかなと思ったためなのですが、調べてみると思ったよりはるかに多くの分野で酵素が利用されていて驚きました。なお、本項を書くにあたり、以下の文献を参考にしています。非常によくまとまっていますので、酵素に興味を持たれた方にははげしくおすすめです。 酵素の生産と利用技術の系統化, 中森 茂 酵素の本業は生物の体の中で(または外に分泌されて)、その生物が生きていくための化学反応を触媒することです。しかし、酵素を発見した人類は、色々な用途に酵素を利用することができるようになりました。酵素は現在、私たちの生活に必要な色々なものを作るのに利用されています
冬の砂浜には野生のダイコンが生えているという。 ダイコンが雑草のように野良でそこらに生えてまくっているというのだ。 これはぜひとも食ってみたい。 ここ数年、雑草野菜を追い求めている僕は、千葉県の東端・犬吠崎へと車を走らせた。
執筆者 森田 満樹 九州大学農学部卒業後、食品会社研究所、業界誌、民間調査会社等を経て、現在はフリーの消費生活コンサルタント、ライター。 食の安全・考 森田 満樹 2014年1月23日 木曜日 キーワード:メディア 添加物 農薬 食品リコールにおいて一番重要なのは、健康危害を引き起こすおそれが大きい食品の場合、いかに迅速かつ徹底的に回収するかである。アクリフーズ事件は、これまでの食品の自主回収とはまるで違う。あらゆる手段を講じて、緊急に回収が行なわれるべき案件だったが、それができただろうか。食品リコールと言う観点から、今回の問題を考える。 ●最初の記者発表で、肝心な情報を伝えていない 両社が記者発表をした12月29日時点で、群馬工場の出荷製品で様々な種類の10製品に、高濃度の農薬検出が確認されていた。汚染については現在までに15000ppmなどの数字がひとり歩きしているが、実態は未だにわか
アクリフーズの事件で、消費者は怒るべきだという記事があったので思うところを書いてみます。 第一報が入ったあたりの私の反応はTogetterに一部まとめられてるのでどうぞ。 Twilogの12月29日~31日にもそれ関連の呟きは多いので暇ならどうぞ。 さて、「子供(体重20キロ)が1度に60個のコロッケを食べないと毒性が発症しないレベル」という説明したアクリフーズにこの説明を行ったことに関しては一切弁解の余地はないですが、厚労省が素早く訂正を促し、深夜1時半に会見を開いて謝罪して訂正を行ったことで「この件はもういいかな」と思っちゃったんですよね個人的には。「済」の箱にしまわれたというか。 ただそれは私の感覚なので他人もこう思わなければおかしいというつもりは毛頭ありません。 しかしLD50(半数致死量)を提示されたのになんでわりと落ち着いていたんだろうなと思ったのですが、まあ普通に考えて、 一
家庭の食卓に魚を登場させるには、「どこででも手に入りやすく控えめ価格の魚が、簡単で、臭いも出さずに調理でき、小ロットでバラエティーに富む。もちろんおいしく、でも洗い物は少なく―」などなど。消費者の要望は尽きない。もはや魚は外食の時代なのか。そんな現代にこそ、湯煮(ゆに)の存在価値が高まる。 北海道の一部ほかの伝統調理法・湯煮の作り方はとても簡単。 ? 魚の切身全体に薄く塩を当てる ? 鍋かフライパンで沸かした湯に、少量の酒を入れる ? 魚を入れ、沸騰しない火加減で3?5分加熱し、取り上げる 魚に塩と酒を同時に当て、?にしてもよい。 味付けはネギとポン酢の「和風」や、バター醤油に黒コショウの「洋風」、醤油、ショウガ、ネギ、豆板醤、ゴマ油で和える「中華風」など。調味料次第で、装いはガラリと変わる。 鉄のおきて・沸騰させない 塩は魚の臭みを吸い出し、酒の有機酸でそれを分解、ゆでることで臭みや酸化
ワインを買ってきたのにオープナーが無くて飲めない! そんな経験をしたことはないだろうか? 筆者はある。語学研修のためフランス地方都市の大学の寮に泊まった初日、さっそく近所のスーパーで赤ワインのボトルを買ってきて気付いた。食器類は一式揃っていたにもかかわらず、ワインオープナーだけが無いのだ。そのとき、フランスでは一家に一つ必ずワインオープナーがあるのだという先入観が崩壊した。次からフランスへ旅行に行く際は必ず栓抜きを持っていくようにしている。 ちなみに、長期の海外旅行の際に忘れがちなのが「爪切り」だ。海外には日本のような形をした爪切りはめったにないので、これから海外滞在を予定している読者は忘れないよう注意されたし。 ワインボトルに話を戻そう。今回、南仏のワイン生産者「ミラボー・アン・プロヴァンス」が特別な道具を一切使うことなくボトルを開ける方法紹介する動画をyoutubeにアップロードした。
Case: Banned from Facebook ユニークなプロモーションでお馴染みのバーガーキングが、ノルウェーで仕掛けた最新キャンペーン。 Facebookを「いいね!」しているファンのうち、クーポンや無料サンプル等の特典目当てで「いいね!」をしている“偽物のファン”をFacebookページから削除し、“真のファン”だけのページを構築するという大胆な試みを行いました。 その名も、“Whopper Sellout”(ワッパーの裏切者)キャンペーン。 バーガーキングの「ワッパー」と言えばバーガーキングの代名詞的商品ですが、心の底からワッパーが好きな人もいれば、バーガーならなんでもよく、ワッパーでもマクドナルドのビッグマックでもどちらでもいいという人も多いはず。 同社は、今回そんなインサイトに着目して“Whopper Sellout”キャンペーンというサイトを開設し、“偽物のファン”を暴
今年もまたトウモロコシ畑で見付けてしまいました。 「トウモロコシ黒穂病」です。 昨年畑で初めて発見し、余りに異様な存在にびっくりしたものです。 昨年、色々調べて記事にしたのでよかったら見て下さい(黒穂菌の記事)。 今年のものは、トウモロコシの先端が、さやを突き破って爆発しているかのような外見です。 (カラスだかタヌキだかがMyトウモロコシ畑で大フィーバーしているのですが、黒穂病のトウモロコシには見向きもしないようです。) 今回見付けたものは、なんだか新鮮なせいか、結構綺麗です。 ・・・・どうしよう。 いや、何を迷っているかというと、この黒穂菌に冒されたトウモロコシは南米ではウイトラコチェ(もしくはウイトラコーチェ HUITLACOCHE ―アステカ語でトウモロコシのきのこ―)と呼ばれて珍重されるというし、食べてみようかと思って。 あのね、結構不気味な外見のものなのですよ。 でも、もしかして
2016/10/14:更新 2013/12/29:初公開 居酒屋なのにカレーが名物。しかも辛くて酔いも醒めそうだから〆に最適?根津「すみれ」の特辛カレーライス600円。 大人気のドラマ版孤独のグルメ。そんなSeason1第11話「文京区根津 飲み屋さんの特辛カレー」にて、視聴者の心をガチッとわし掴んだかもしれない根津の老舗居酒屋「すみれ」にとうとう行って参りましたので、今更ですがレポートをお届けします。 0.目次&関連記事 東京メトロ千代田線根津駅徒歩3分、1970年(昭和45年)創業の老舗居酒屋「すみれ」 常連さん多数、L字型カウンター11席の店内 基本的にきっぷがいいお酒や一品料理の数々 鶏皮好きにはたまらない、鶏の旨味が詰まった鶏の煮込み400円 サバがないから自家ハンバーグで作ってくれたサンドイッチ 5種類のスパイスを使用したゴロッと大きめ具材が嬉しい「すみれ」名物の特辛カレーライ
注意! これは神戸大学病院医学部5年生が提出した感染症内科臨床実習時の課題レポートです。内容は教員が吟味し、医学生レベルで合格の域に達した段階 で、本人に許可を得て署名を外してブログに掲載しています。内容の妥当性については教員が責任を有していますが、学生の私見やロジックについてはできるだ け寛容でありたいとの思いから、(我々には若干異論があったとしても)あえて彼らの見解を尊重した部分もあります。あくまでもレポートという目的のために 作ったものですから、臨床現場への「そのまま」の応用は厳に慎んでください。また、本ブログをお読みの方が患者・患者関係者の場合は、本内容の利用の際に は必ず主治医に相談してください。ご不明な点がありましたらブログ管理人までお問い合わせください。kiwataアットmed.kobe-u.ac.jp まで 生食用カキは非加熱で食べてもよいのか ノロウイルスの感染成立ウイル
これもクリスマスBMJです。病棟にチョコレートを置いたら、どうなるかという研究です。 Parag R Gajendragadkar, et al. The survival time of chocolates on hospital wards: covert observational study BMJ2013;347doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f7198 目的: 病棟環境におけるチョコレートの消費量を定量化すること。 デザイン: 多施設共同プロスペクティブ観察研究。 研究場所: 著者らが勤務するイギリス3病院における4病棟。 研究参加: 病棟におけるネスレのQuality Street チョコレート 、キャドバリーのRosesチョコレート、およびそれらを食べた誰か。 介入: 観察者は2つの350gボックスチョコレートをそれぞれの病棟に置いた
今日から3回シリーズで酵素について書きます。 個人的には生物分野において、知識のある人とない人の間での認識のズレが最も大きい概念の一つが「酵素」、ではないか、と感じています。「酵素」は、生命活動の根幹を担うような重要な存在です。しかし、正確な概念があまり知られずに、「なんか体にいいらしい」とか、「よくわからない健康食品」として広く認識されているように思います。というのも、「酵素」については、義務教育では消化酵素の種類と簡単な働き程度しか習わないようなのです。高校生物ではそこそこ詳しく習うようですが、やってない人・忘れている人も多いと思います。そこで、今回は、まず「酵素と酵母と発酵ってどう違うの?」というところにポイントをおいて、酵素についてざっくりまとめてみました。生物に詳しい人には常識的な内容ですので、このエントリはとばしてくださってもかまわないです。 酵素とは? 「一言で言えば、触媒と
数ヶ月前、オリンピック報道が過熱していた頃の事。 あるTV番組にて、イギリス現地で生中継していたリポーターさんの発言に釘付けになりました。 スタジオにいるアナウンサーさんが「イギリス料理は不味いと評判ですが、実際のところはどうでしたかー?」と聞いた所、リポーターさんは「いいえ、そんなことないです!すごくおいしかったです!」と力説したんですが、「へえ~、そうなんですか!何が美味しかったですか?」と尋ねられた所、「到着した晩にイタリア料理店に行ったんですが、一品一品がとてもよかったです!あと、中華料理店や日本料理店も意外に美味しくて~」と、天然なのかギャグなのか分からない発言をしていました;。 案の定、アナウンサーさんも困った顔になって「いや、あの、イギリスで食べる料理ではなく、イギリス料理の事を言ってるんですが~…」と苦笑交じりに言ったのですが、程なくして別のコーナーに変更になってうやむやに
しょうゆは開栓後に酸化による劣化が起きる。これはしょうゆメーカーにとっては長年の課題だったが、2009年、これを解決する酸化防止容器を用いた画期的な製品「ヤマサ 鮮度の一滴」が発売された。新機能を備えた製品が現れると、他メーカーも負けてはいられない。工夫してさらに使いやすい新製品が登場するものである。社会と消費者にとって、このような競争は有意義と考えている。 【大豆変身物語が書籍になりました】 醤油造りのプロが書いた大豆の本。大豆は豆として調理されるだけでなく、さまざまな加工品となることで人類に栄養を供給し、豊かな食文化も花開かせてくれている大いなる豆。そんな大豆はどこから来たどんな豆なのか、そしてどんな可能性を持っているのか。大豆と半世紀付き合って来た技術士が大豆愛とともに徹底解説します。 横山勉「大豆変身物語」(香雪社) 経時劣化はしょうゆの弱点 しょうゆメーカーの多くが、お客様相談室
缶詰はあるけど缶切りがない。そんなギャグのようなシチュエーションも大災害の時には笑えません。しかし誰でも簡単に、道具なしで缶詰めを開ける方法が話題になっています。覚えておいて絶対に損はありません。 最近は缶切りなしでも開けられるイージーオープンエンド(EOE)の缶詰が増えていますが、海外産をはじめ、全てがそうではありません。そして、大地震や台風などで被災した時、缶切りが必要な缶詰しかないのに缶切りが見当たらないという事態も考えられます。 そんな時にこの方法を知っていれば缶切りはもちろん何の道具も使うこと無く、誰でも簡単に缶詰を開けて飢えを凌ぐことができるのです。 まず、探すべきはコンクリート。ここに、缶の上の面をこすりつけます。 こすりつけるのは缶が接合されている面。間違って下の面をこすりつけてもうまく行きません。 しっかりと手で握ります。大根おろしを作る時の感覚を思い出しましょう。 平ら
うんめー、うんめー。コーラだいすき。だって冷たいから。しかし、ある日ハッときづいた。 (……そもそもこれ何味なんだ?) ああ一体私は何をしていたのか。何味かわからないものをうまいうまいと飲んでいたなんて。あほの魔法がとけた私はメーカーにきいた。 「私、デイリーポータルZの大北と申しますが、そもそもこれ何味なんですか?」 未だあほの魔法はとけぬようだがとにかくきいた。
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