秋冬の寒い季節に人気のある革「ヌバック」。温かみがあり、やわらかく手になじむ起毛加工が心地良い人気の革です。 このヌバック、一体どのような革なのでしょうか?今回はこのヌバックの魅力や特徴について解説します。 ヌバックとは? ヌバックとは起毛革の一種です。 ヤスリ(サンドペーパー)などザラザラしたもので革の表面を軽くこすることで、毛羽立った表面になります。素材は牛革が多いですが、なかには豚革のヌバックもあります。 もともとヌバックは鹿の革が主流でした。「nubuck(ヌバック)」の「buck」は英語で「牡鹿(おじか)」を意味します。 頭の「nu-」は「新しい」の意味です。 もともと牡鹿の革は「バックスキン」として存在していました。しかし牡鹿の皮が希少だったため、代替品として「新しいバックスキン」の意味のヌバックになったとの説があります。 毛羽立ってはいるものの、毛足は短く手で触れるとしっとり