<日本のすごさは物価の安さだけじゃない。大江千里が一時帰国で再発見した、「世界中で日本だけ」のクオリティー> 久しぶりの一時帰国からニューヨークへ戻り、日本の「当たり前」が妙に、恋しくなった。 8月、2年半ぶりに帰国すると、東京オリンピックを経て日本が変わったように感じた。具体的には、地下鉄の表示が外国人でも分かるように書かれるようになったこと。新幹線の車掌さんの英語アナウンスも聞き取りやすい。さぞ外国人は安心だろうと思った。 ココイチ(カレーハウスCoCo壱番屋)や富士そばが安くておいしくてびっくり。手際がよく調理時間も短い。ドルでギャラをもらっていると驚くような物価高にも麻痺しているが、日本に帰国すると改めて「物価の安さ」に舌を巻く。 ニューヨークで「刺し身クオリティー」と呼ばれるほど新鮮な生魚に、甘いトマト、シラスを買って600円だ。ニューヨークだと2500円はいく。 今回、最も感動