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スプートニクの打ち上げ成功で始まった宇宙時代の20年後、外部太陽系を探査する2機の探査機が飛立った。1977年8月にボイジャー2号、1977年9月にボイジャー1号が打ち上げられた。1979年〜1989年、ボイジャー1号は木星と土星を観測し、ボイジャー2号は木星と土星を観測した後天王星と海王星を観測し、太陽系の果てへ向かって飛行を続けた。 ボイジャー1号は2004年12月、太陽風の勢いが急激に衰えるターミネーションショック（termination shock）と呼ばれる衝撃波に突入し北へ進んでいる。ボイジャー2号は2007年8月、ボイジャー1号より約10億km手前で衝撃波を通過し南へ進んでいる。現在、ボイジャー1号は約5億2000万km/年、ボイジャー2号は約4億7000万km/年の速度でヘリオシース(heliosheath)と呼ばれる太陽圏の最深部を飛行中である。 太陽圏(heliosph
日本惑星協会 - 冥王星系のニューポートレート
冥王星系のニューポートレート 画像提供：David Tholen/University of Hawaii （← クリックで拡大） 2005年5月に冥王星を周回する2つの小衛星（ニクスとハイドラ）が発見されて以来、様々な研究グループがこの遠方の准惑星系の詳細を明らかにすべく観測を行なってきた。特に新しい小衛星の明度は冥王星の約5000分の1という途方もない低さのため、巨大望遠鏡をもってしても観測には困難が付きまとった。 しかし、ハッブル宇宙望遠鏡と光学補償カメラ付きのケック望遠鏡（ハワイ島）を用いて観測した3人の天文学者によりその詳細が明らかにされた。デービッド・ソレン（ハワイ大学）、マーク・ブイエ及びウイル・グランディ（ローウエル天文台）は、このために、ハッブル宇宙望遠鏡が2005年5月以前に撮影した画像を含む多くの画像データを分析した後、2007年9月5日に冥王星系の観測を行なった。
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2010年6月の地球帰還に向けた探査機「はやぶさ」の本格的飛行運転を開始するため、ミッションチームは2007年2月以来、イオンエンジンと「はやぶさ」の姿勢を制御している唯一のリアクションホイール（3基のうち2基が不具合のため使用不能）による飛行運転のための姿勢制御方式を確立し、慎重にその準備を進めてきた。 その結果、ミッションチームは4月25日における「はやぶさ」の運用をもって地球帰還に向けた本格的飛行運転の最初の段階（第１期軌道変換）に移行した。この移行の成功により、「はやぶさ」のイオンエンジンは10月18日に停止された。ミッションチームによれば、「はやぶさ」の推進能力も推進剤の残量も十分余力があるとのことである。 さらに、「はやぶさ」の精密な軌道決定と目標どおりの誘導が確認されたため、ミッションチームは10月24日にリアクションホイールを停止し、「はやぶさ」の姿勢制御をいったんスピン安
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ヘリオポーズ（太陽圏と恒星間空間の境界領域）へ接近するボイジャー（想像画） 画像提供：NASA/JPL （← クリックで拡大） 外部太陽系探査の金字塔を打ち立てた探査機ボイジャー1号と2号は、打ち上げから30年後の今も飛び続け、太陽圏の外縁から地球へ情報を送り続けている。両探査機は1997年、100年に一度も起こらないとされる四大ガス状惑星（木星、土星、天王星、海王星）が「好もしい配列」になった歴史的な好時期に打ち上げられた。 ボイジャーは、これ等の巨大ガス状惑星に接近して惑星系の環境や主要衛星を観測し、先行機のパイオニア10号･11号の観測をはるかに越える発見を成し遂げ、ぼう大な科学データ及び惑星や衛星の目を見張るような画像を送ってきた。また、探査機が惑星間を移動する際に採用したスウイングバイ（惑星の重力を利用して加速する方法）に大成功をおさめた。「ボイジャーは、外部太陽系の科学的豊さ
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60個目の衛星S/2007S4（明るい弧はGリング） 画像提供：NASA/JPL/Space Science Institute （← クリックで拡大） 地上と探査機カッシニの観測により、土星の衛星は増え続け今年の5月末現在で60個に達した。現在最多の衛星を持つ木星にあと3個で並ぶ。60個目の衛星は、今年の5月30日に探査機カッシニにより発見された直径約2kmのS/2007S4(仮称)である。S/2007S4は、カッシニが発見した5個目の衛星である。 2000年の地上の観測で12個の新しい土星の衛星が発見されたが、その後も増えて2004年には12個、2006年には7個、今年は既に4個の新しい衛星が発見されている。これ等の新衛星の直径は4〜8kmで、土星の中心から約1100万kmから2500万km離れた軌道を周回している。カッシニ・ミッションは2008年6月まで続くので、土星が太陽系で最多
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