今やテレビで見ない日はないほどの活躍を見せている、タレントの武井壮さん。陸上・十種競技において競技歴わずか2年半で日本チャンピオンとなるほどの経歴を持つこの男は、なぜその道を極めてオリンピックを目指すのではなく、芸能界を志したのだろうか 「日本一なのに絶望した……」 そう振り返る武井さんに聞いたのは、すべてのアスリートにも聞いてほしい“武井流キャリア構築術”だった――。 (インタビュー=岩本義弘[『REAL SPORTS』編集長]、構成=REAL SPORTS編集部、撮影=軍記ひろし) お金が稼げなかったら仕事じゃない武井さんから見て、日本のアスリートにもどかしさを感じることはありますか?武井:アスリートが不満を言わない限りは、僕がもどかしさを感じることはまるでないんですけれど、ただ、“お金”の話をした時に、「スポーツをやるのはお金のためじゃない」と言う人が多いのは、アスリートの可能性を塞