「補償金問題は権利者対メーカーの戦いではない。消費者に関わる問題だ」――インターネットユーザー協会(MIAU)と主婦連合会は10月29日、デジタル専用機への録画補償金課金についての記者説明会を開き、「メーカー、権利者、消費者など関係者を集めた議論の場を早急に設けるべき」と訴えた。 デジタル専用機の録画補償金を支払わなかったとして、私的録画補償金管理協会(SARVH)が東芝を提訴する方針を打ち出している。「訴訟になったら議論はできなくなる」として提訴の前に議論の場を設けるよう、文化庁と消費者庁に訴えかけている。 録音録画補償金は、無劣化のデジタル録音・録画機器普及に伴う権利者の不利益を補償しようと導入されたもの。消費者が負担し、メーカーが協力義務を負う形だ。 補償金問題はメーカーと権利者間の対立として報じられることが多いが、負担しているのは消費者。「消費者が納得できる形で支払えるかどうかの問
前回、次世代光ディスクで採用される予定になっている著作権保護の枠組み「AACS(Advanced Access Content System)」について触れてからずいぶん時間が経過した。 その間、途中経過をブログの中で書いた事はあったが、正式な仕事としてのコラムでは取り上げてこなかった。新しく入ってくる情報が非常に限定的だからだ。 現時点においても、注目されているコンテンツの出力制御(どの出力端子に、どの程度の品質の映像までを出力しても良いか)は継続審議中で、その決定は8月になるという事だけが決まっている。 とはいえボーナス商戦のさなか、8月の決定を見るまで何の判断もできない、あるいはAACSの方針について知らなかった、なんてことはないようにしたい。そこで現時点での情報を再度まとめ、現段階でどのような“モノ選び”をしておくのが良いかを考えてみた。 (再び)AACSとは 簡単に復習しておくと
筆者は映像機器のレビューなどを生業としている関係上、どうしても近日中に画質評価用に使える「イマドキのテレビ」を1台手に入れる必要性が出てきた。 つい昨年までは、レコーダーやビデオカメラなどの映像機器は、SD録画が普通であった。たまにHD機材があっても、筆者の仕事場にあるブラウン管式の放送用モニタは1080iまで対応しているので、D端子をコンポーネント端子に変換すれば、相手が民生機でもOKだ。 筆者が放送用モニタで映像評価していたのは、一般のテレビというのは追従性が高すぎて使いにくいからだ。何か絵が暗いとか、明るいとか、おかしなところがあっても、テレビのほうが勝手に追いついて、問題なく表示してしまうからである。 もう1つサブで使っていたのが、EIZOの「GAWIN M-10」という液晶モニタである。結構古いものだが、映像入力4系統のうちD端子が2系統あり、しかも当時にしては珍しくD4(720
HD(高解像)映像パッケージソフトの著作権保護に関する枠組み、AACS(Advanced Access Content System)のドラフト仕様が4月14日に公開された。 AACSは様々な紆余曲折を経て、映画業界、家電業界、それにIT業界の企業が集まり、HD映像パッケージの著作権保護手法を統一するために生まれたものだ。IBM/Intel/Microsoft/松下電器産業/ソニー/東芝/Walt Disney/Warner Bros. Studiosで構成するAACS License Administrator(AACS LA)が策定を行っている。 Blu-ray DiscとHD DVDの両陣営が参加していることからもわかるとおり、AACSは次世代光ディスク戦争の決着にかかわらず、すべてのHD映像パッケージに対して拘束力を発揮することになる。 ようやくスタート地点 AACSについては何度
●日本とすごく違う状況になった米国の地上波DTV 米国の地上波デジタルTV(DTV)が当面ずっとコピーフリーで行くことになった。違法コピー防止策「ブロードキャストフラグ」が、裁判所の判決により無効になったからだ。 今現在、米国の地上波DTVには何のコピー防止もかかっていない。この7月から出荷するAV機器を全部「フラグ対応」にして防止するはずだったのだが、それがとりあえず消えてしまった。むろん、コピーした番組をネットに上げれば放送局などに訴えられるだろうが、アンテナから地上波DTVを受信する場合、個人でのデジタルコピーはし放題がしばらく続くことになる。B-CASカードやコピーワンスで固められた日本の地上波DTVとは方向が180度違うものとなった。 フラグは日本のB-CASやコピーワンスよりも消費者に優しいルールに見えたのだが、それでも消費者団体などに訴えられ、負けた。フラグを設定する権利が政
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