米海軍は、弾丸を電磁誘導で加速して撃ち出す「レールガン」(電磁加速砲)の試作機を2016年から高速船に取り付け、実証実験を行う計画だ。 レールガンは火薬の代わりに電磁誘導(ローレンツ力)で弾丸を加速して撃ち出す仕組みで、基本的には2本のレールと電源で構成されている。 米海軍のレールガンはBAE Systemsがプロトタイプを開発。高速輸送船「ミリノケット」(USNS Millinocket)に試作機を搭載し、洋上で試験を行う計画だ。 このレールガンで撃ち出すのは重さ10キロの弾丸。初速はマッハ7以上とミサイルをはるかに上回り、射程距離は200キロ以上を見込む。ロイター通信によると威力は約32Mジュールと、戦車砲(9Mジュール)の3倍以上に達する。発射コストは1発当たり2万5000ドルを見込み、既存のミサイルシステムに比べ大幅に安価なのも特徴。対空防御や弾道ミサイル、巡航ミサイルからの防衛に
マイクロ波で脳内に音を発生させる兵器『MEDUSA』:「サブリミナルメッセージも」 2008年7月 8日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (1) David Hambling 米軍が初期開発に資金を拠出していた、マイクロ波を使って脳内に音を作り出す非殺傷型兵器。しかしその完成品は、筆者が『New Scientist』誌で報じたとおり、戦場での活躍が想定される一方で、ショッピングモールで利用される可能性も秘めている。 このプロジェクトは、「耳に聞こえない音を使った暴徒の抑止」(Mob Excess Deterrent Using Silent Audio)の頭文字を取って『MEDUSA』と呼ばれる。 少々取って付けたような名前のMEDUSAは、長距離音響装置(LRAD、日本語版記事)やその類似装置など、単に音を投射するだけのものとは異なる[LRADは、約270メートルの
動画:90度の角度で射撃できる銃 2007年12月18日 社会 コメント: トラックバック (0) Sharon Weinberger 物陰から相手を狙撃できる武器『Corner Shot』。オハイオ州のアクロン警察が、米国の警察として初めてこの武器を導入することになりそうだ。 『WKYC-TV』ウェブサイトの記事より引用する。 警官は、ビデオモニターでターゲットの姿を確認し、安全な物陰に隠れたまま90度の角度で発砲できる。 「自分の体は一切さらすことなく、武器を、死の恐怖を相手に見せつけられる」とMike Shearer警部は話す。「非常に優れた武器のようだ」 Shearer警部は先週、特殊攻撃隊(SWAT)と行なった訓練実習で、警官として初めてこの武器を使用した。バリケードの陰からの射撃では、物陰から頭を出すことなく、小さなテレビモニターを使ってやすやすと複数のターゲットを狙うことがで
ロシアの「世界最強の真空爆弾」はハッタリか 2007年10月15日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) David Axe 2007年10月15日 Image:Channel One 9月11日(米国時間)、ロシアが『Father of All Bombs』(FOAB:すべての爆弾の父)の実験に成功したという発表が、「世界最強の真空爆弾」などとの触れ込みで世界中に報道された。 しかし、専門家がビデオを詳細に分析した結果、少なくとも報道の一部には、ごまかしがあることが判明した。 Father of All Bombsとは、『Mother of All Bombs』と呼ばれる米国のサーモバリック爆弾『GBU-43』に対抗した名前だ。 米国のGBU-43はTNT火薬10トンに相当するが、FOABは44トンに相当するとして、核兵器に次ぐ殺傷能力として「世界に比類ない」と、
機関銃搭載の兵器ロボット、イラクに初配備 2007年8月 7日 社会 コメント: トラックバック (3) Noah Shachtman 2007年08月07日 ロボットがイラクの市街地を走り回るようになったのは、イラク戦争が始まってすぐのことだった。だが、今回初めて銃を搭載したロボットが登場した。これは、イラクだけでなく戦闘地域全体で初めてのことだ。 数年にわたる開発を経て、3台の『SWORDS』(特殊兵器監視遠隔偵察直接戦闘システム)ロボットがイラクに配備されたのだ。 3台とも機関銃の『M249 Squad Automatic Weapon』を装備している。「(これらのロボットが)銃を発射したことはまだないが、近いうちにそういう事態が起こるだろう」と、SWORDSプログラム・マネージャーMichael Zecca氏は「Danger Room(日本語版ブログ)」記者に述べた。 SWORDS
8km先の対象を撃つ「レーザー・ライフル」(1) 2007年7月31日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) David Hambling 2007年07月31日 米陸軍は現在、検問所の防衛手段として「プラズマ音響防衛システム」(Plasma Acoustic Shield System:PASS)を開発しようとしている。レーザーパルスによってプラズマを発生させ、さらにそのプラズマ中に超音波の衝撃波を発生させて閃光と大音響を作り出すというシステムだ。 もっとも、同プロジェクトの当初のアイデア、および長期的な目標として、携帯可能な致死性レーザー兵器の開発がある。PASSはその目標へのささやかな第一歩にすぎない。 写真は米空軍「ScorpWorks」チームが開発した、固体レーザーを用いた非致死性対人レーザーライフル「PHaSR」 陸軍の高度エネルギー兵器システム部門(A
マサチューセッツ工科大学リンカーン研究所は超音波によるビームで地雷を探知する画期的な装置を開発したと発表した。研究チームを主導したRobert W. HauptとKenneth D.Roltらの論文(PDF)などによると強力な超音波のビームをピンポイントで発射すると、地中で地雷に近い波長をもつ振動波へと変わり、その振動波を受けた地雷の上の地面が周囲の地面とは違った共鳴と振動を起こしている状態を、レーザードップラー振動計やUHFレーダーで検出する。探知可能距離は30メートルほどとのこと。 従来の金属探知の原理による地雷探知機などと比べると、プラスチックなどの素材でできていても探知が容易であり、また、地雷は地面に埋まっている石塊などとは異なり機械的構造をもっていることから、誤検出を起こしたり地雷を探知しそこなう可能性はかなり低くなるという。地雷の製造国や種別を検出することすら可能だそうだ。 地
1分間に100万発連射できる新型機関銃(上) 2001年10月 3日 コメント: トラックバック (0) Stewart Taggart 2001年10月03日 オーストラリア、シドニー発――ジョージ・W・ブッシュ米大統領の言う「21世紀最初の戦争」には間に合いそうにないが、もし次の戦争があれば使われるかもしれない新兵器が登場した。 ガトリングガン[多銃身回転式による初期の機関銃]の発明以来、銃器のもっともめざましい高速化と言えるだろう。オーストラリアの発明家、マイク・オドワイヤー氏(写真)が開発したこの機関銃(写真)は、1分間あたり100万発もの弾丸を連射できる。 米軍とオーストラリア軍も、この圧倒的な火力に、本格的に注目しはじめている。 両軍とも、オドワイヤー氏のアイディアをより掘り下げる研究開発に資金を提供している。オドワイヤー氏は、小売店の幹部を務めているときに自宅の車庫で着想を得
ABL Airborne Laserを組み合わせた略語、意訳すれば「航空機搭載レーザー」 改め ALTB (Airborne Laser Test Bed:航空機搭載レーザー試験装置) 解説 総合索引 弾道ミサイル迎撃用レーザーを搭載したジャンボ・ジェット機。ブースト・フェーズ(加速段階)の弾道ミサイルに、レーザーを照射して破壊する。制式名称、YAL-1A。 Copyright (c)2002-2008 Weapons School All rights reserved. ABLは、1992年米空軍により開発に着手、競争試作を経て、ボーイング社は主契約者として機体製造とシステム統合を担当、ノースロップ・グラマン社はレーザー発生装置、ロッキード・マーチン社はビーム制御装置を担当する。 当初の計画では、2008年末に7機のABLを実戦配備する予定であったが
川崎重工は6月21日、ロボットの遠隔操作技術や電子制御技術を採り入れて開発した地雷除去システム「BULLDOG(ブルドッグ)システム」の実証試験を、7月からカンボジアで実施すると発表した。 今回の実証試験は、同社が2004年から2005年にかけてアフガニスタンで実施した地雷除去実証試験を経て改良したBULLDOGシステムをカンボジアの実地雷原に持ち込み、実際に地雷除去等を行うことにより、現地の植生や土壌、地形などに適合したシステムを開発することを目的とするもので、アフガニスタンと同様、日本政府による無償資金協力事業の一環として実施される。 BULLDOGシステムは、地雷探知センサーや各種カメラを搭載した地雷探知車「MINEDOG(マインドッグ)」と、地雷を掘出し爆破する掘削ドラムや爆片などの廃棄物回収機構を搭載した対人地雷除去車「MINEBULL(マインブル)」、およびそれらの遠隔操縦、操
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