和歌山電鉄貴志川線貴志駅の駅長で、昨年6月に死んだ三毛猫「たま」の人気や、猫をテーマにした書籍やスマホゲームのヒットなど最近の猫ブームがもたらす経済効果「ネコノミクス」について、関西大の宮本勝浩名誉教授(数理経済学)が試算したところ、平成27年は飼育費やグッズ売り上げ、観光費用などを含め、約2兆3千億円に上ったことがわかった。 悔しかったニャー、でも嬉しいニャー…ネコ猛追、イヌと233万匹差が今4万匹差に 国内で最も飼育されているペットは犬だが、近年のブームの影響もあり、猫の飼育数は犬に迫る勢い。宮本氏は「今は犬の経済効果の方が大きいとみられるが、近い将来、ネコノミクスがペットの経済効果のトップを占めるかもしれない」と分析している。 一般社団法人ペットフード協会の27年「全国犬猫飼育実態調査」によると、国内で飼育されている猫は推計約987万4千匹。宮本氏はこの調査をもとに試算した。 年間の