Apple の iPhone や Mac で試用される AX チップ、M1 チップ、Android スマートフォンの多くが試用している Snapdragon、その他さまざまなシーンで採用されている Arm アーキテクチャを持つ ARM ホールディングス。そのライセンス権利を独占的に与えられた中国合弁企業が乗っ取られ、権利を奪ったまま独立を宣言してしまったことをSemiAnalysisが伝えている。 簡単に説明すると、Arm の中国における権利をもった会社の CEO が背任行為を行っており、Arm は解任しようとしたが中国の制度上の問題で失敗し、CEO は中国における顧客、売上を奪って独自製品を開発するまでの力を持つに至り、独立したという状態になるようだ。 詳細に経緯を説明していくと、下記のようになる。 Arm はもともとイギリスの企業だったが、2016年に日本のソフトバンクに買収された。
Armv9の構成 Armv9の最初の世代では、big.LITTLEの構成として、LITTLEに「Cortex-A510」、bigに「Cortex-A710」、さらに上位に「Cortex-X2」を組み合わせた構成となる。図版は、Armの Processors blog「The foundation of Total Compute: First Armv9 Cortex CPUs」より。 Armが、新しいアーキテクチャ「Armv9」の新製品を発表し、話題になっている(Armv9に関するプレスリリース「AI、セキュリティ、用途特化型コンピューティングの未来を切り拓く、Armの最新アーキテクチャv9を発表」、Armv9採用のプロセッサに関するプレスリリース「広範なコンシューマ機器に最適なパフォーマンス、セキュリティ、およびArmv9のメリットを提供するArm Total Computeソリューシ
ARMプロセッサーの話を取り上げるのはすいぶん久しぶりである。前回は連載179回で、7年半ほど前になる。ちなみにこの時「次世代コア」と言って紹介したCortex-A57/A53は、すでに「前世代コア」になってしまった。 今回取り上げた理由は、富岳とAppleである。日本は富岳で久しぶりにTOP500で首位奪回したとともに、TOP500では初めてARMベースで首位に立った。 そしてAppleは6月23日のWWDCで、次期MacにApple自社製のARMベースプロセッサーを採用することを明らかにした。そんなわけで、今回と次回はこの2つのARMベースプロセッサーの話を説明しよう。今回は富岳である。 富岳に採用されたプロセッサーA64FXは スーパースカラー/アウト・オブ・オーダー構成 その富岳に採用されたA64FXは、Appleとは真逆の方向の設計思想である。極端なまでのデータ集約型な設計である
英公共放送BBCは、英国を拠点とするARMの内部文書をリーク。ARMがHuaweiとの取引を停止、米国の取引制限を遵守するよう社内通達したことがわかりました。 全ての有効な契約、サポート、保留中の契約を停止するよう従業員に指示したとのことです。 英国を拠点としているARMですが、BBCが伝えるところによれば、設計の多くが米国原産技術に準拠することから取引制限が適用されるとのこと。 Sponsored Link Huaweiのスマートフォンはプロセッサに主にHiSilicon Kirinチップを採用しています。Huawei子会社のHiSiliconは内製率が高いとの見方が一般的に浸透していた一方、米国に依存している面もあり、何より虎の子のKirinチップはCPUコアとGPUコアをARM開発ベースとしています。 ARMは1990年設立のチップ設計企業。2016年9月にSoftBankに買収され
ARMサーバの市場を開拓してきた米Calxedaが事実上の事業停止となったようです。 クラウドの登場によってより低消費電力かつ高密度なサーバが求められるようになり、それを実現するプロセッサの有力な候補としてARMプロセッサに注目が集まっています。CalxedaはそのARMサーバのパイオニアとして登場しました。 同社のARMサーバはヒューレット・パッカードがProject Moonshotで採用、来年には本命となる64ビット版ARMサーバが登場予定でしたが、現在同社のWebサイトのトップページには「Thank you from Calxeda」というタイトルで、事業が継続できなくなったことを知らせる文書が掲載されています。 一部を引用します。 Unfortunately, carrying the load of industry pioneer has exceeded our abili
Googleが自社のデータセンターおよびクラウドを稼働させるカスタムサーバにARMベースのプロセッサを検討していることが報じられている。 Bloombergによると、GoogleはARMテクノロジを使用した独自のサーバプロセッサを設計する可能性があるという。Googleがその方向に進んだ場合、同社はより大規模な導入を計画する可能性がある。GoogleがARMチップを製造する可能性は低く、大部分のプロセッサはIntelに依存することになりそうだ。 これは、Intelの収益源に確実に影響を与えるものだ。Bloombergによると、GoogleはIntelで5番目の大口顧客だという。 以下に、GoogleがARMに移行した場合の主な影響を挙げる。 ARMはデータセンターにおける信頼性を得る。ARMの幹部らは、データセンター関連の市場シェアを拡大する必要性について非常によく分かっている。問題は、シ
2014年後半に登場予定のARMコア64ビットプロセッサは、コード名「Seattle」。 “Seattle” will be the industry’s only 64-bit ARM-based server SoC from a proven server processor supplier. “Seattle” is an 8- and then 16-core CPU based on the ARM Cortex-A57 core and is expected to run at or greater than 2 GHz. Seattleは、実績のあるサーバプロセッササプライヤから登場する唯一の64ビットARMベースSoC(System-on-a-Chip)となるだろう。Seattleは、ARM Cortex-A57コアをベースに8もしくは16コアCPUとなり、2GHzか
省電力化の推進に伴い、64ビットのARMプロセッサはデータセンターに定着するだろうか? それとも結局はエンタープライズアプリケーションに適応できずに終わるのだろうか? RISC(Reduced Instruction Set Computer:縮小命令セットコンピューティング)は電子機器の設計に革命を起こした。従来型のCISC(Complex Instruction Set Computer:複合命令セットコンピューティング)をベースとした汎用マイクロプロセッサを使用した場合と比べて、RISCは処理エンジンがシンプルになる。RISCプロセッサは不要な命令を排して経路を最適化することで、CISCプロセッサと比べて大幅に少ない電力で優れたパフォーマンスを発揮する。 だが、RISCプロセッサの利用は、これまでプリンタやルータ、携帯電話といった特定の機器に限られていた。サーバに使用されるようになっ
ARMのプロセッサIPは「ハードマクロ」でさらなる普及へ〜「ハードマクロ」とは何なのか ライター:米田 聡 2012年12月6日,英ARMの日本法人であるアーム主催の技術者向けイベント「ARM Technology Symposium 2012」が都内で開催された。省電力のコアと高性能コアを組み合わせる「big.LITTLE」戦略が大々的に語られた昨年と比べると華々しさは欠くものの,セッションには実践的なものが多かったので,今回は,そのなかからとくに興味深い話題をまとめて紹介してみたいと思う。 ARMアーキテクチャの普及を加速させる「ハードマクロ」とは何か。「IP」をおさらいしてみる 4Gamer読者にはあらためて紹介するまでもないだろうが,スマートフォンやタブレットの分野は,ARMのアプリケーションプロセッサIPコア「Cortex-A」シリーズが支配しているといってもいい状況だ。CPUの
AMDは10月29日、64ビットARMベースのサーバ向けプロセッサを開発し、2014年に出荷すると発表しました。このプロセッサは、2012年に買収したSeaMicroの高密度サーバシステムへも組み込まれる予定です。 おもにクラウドのサーバ分野ではこれまで、x86プロセッサがあらゆる用途に用いられる方向で急速に発展してきました。しかし最近では小さな処理要求が大量に発生するケースが急速に増加。ARMプロセッサはx86プロセッサよりもこうした処理に適しており、電力消費量当たりの処理性能を飛躍的に高めることができるとAMDは説明しています。 サーバ向けプロセッサに波乱を起こせるか? ARMプロセッサはその低消費電力という特徴ゆえに、以前からサーバ向けプロセッサとしても有望視されていました。AMDがARMと一緒にARMベースのサーバ向けプロセッサを開発することは以前から十分予想されていたことです。い
組み込みを代表するプロセッサの1つ、ARM 組み込みを代表するプロセッサとしてまず挙げられるのがARM(Advanced RISC Machines)であろう。もともとは英Acorn Software Technologies(以下、Acorn)というマイコンのベンダーが、1985年に自社のマイコン用に開発した32ビットRISC(Reduced Instruction Set Computer:縮小命令セットコンピュータ)だった。当時、Acornはモステクノロジーの「6502」というプロセッサをベースにマイコンを作っており、最初のARMプロセッサである「ARM1」は、この6502のエミュレーションを行うことができた。ちなみに、この6502やその後継製品は、今でも米国のWDC(The Western Design Center)で製造されている。 これに続き、「ARM2」「ARM3」とプロセ
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