ドイツの研究機関Max Planck Institute for Intelligent Systems(MPI IS)は、洋服の試着をアバターで仮想的に実行する際、アバターの動きに合わせて布の“しわ”を再現したり、体形の異なるアバターに着せて変化を確認したりできる技術「ClothCap」を開発した。 人の3次元(3D)スキャン結果をベースに仮想試着できるシミュレーション技術は以前から存在するものの、試着できる衣服が1つだけだったり、動きに制約があったり、再現性が低かったりと、不十分だという。特に、トップスとボトムスといった具合に複数の衣服を着る場合が多いことから、シミュレーションする際には衣服同士や着ている人を分離して扱う必要がある。 MPI ISの開発したClothCapでは、衣服を着た状態の人を3Dスキャンし、服とその下に隠れている体を分けて処理する。そのために、まず服を着たまま動く