ここは、スイスアルペンクラブ所有の緊急時の避難小屋だが、登山者に食事も提供する。頂上から500メートルほど下の山の3分の2のあたりに位置し、その危なっかしさもピカいちだが、ここで小休止して眺めるモンテローザ峰の雄大な景色は息をのむほどだ。 緊急時のみの利用ということになっているが、多くの登山者たちがここで足を止めてシャッターを切る。この小さな小屋にはせいぜい10人ほどしか泊まれない。建てられたのは1915年。 たった5日間で完成したという。すべての建材は、動物の力を使ってまず760メートルほど下にあるヘルンリ小屋へ上げ、ここから小さな臨時のケーブルカーでさらに引っ張り上げた。1966年に建て直され、1976年には緊急電話が設置された。 この小屋の名前は、ベルギーの登山家、発明家で実業家でもあるアーネスト・ソルベイの名にちなんでつけられた。実際、山で長い時間を過ごした彼の感謝の気持ちとしてこ