自販機を掃除するルートドライバーの岡さん。早朝から始まった業務は夕暮れになっても続く(京都府内) 各業界で「働き方改革」が進む中、飲料自動販売機の商品を補充する「ルートドライバー」たちが、労働環境の改善を求めて動き始めた。国内の飲料自販機の設置台数は約244万台。24時間稼働する自販機を維持するには多くの人手が必要で、業界には長時間労働が蔓延(まんえん)している。京都でも一部のルートドライバーが労働組合を結成し、声を上げ始めた。 岡一徳さん(39)=京都市伏見区=は、近畿圏で事業を展開する準大手の京都支店に勤務して8年になる。トラックで巡回を始めるのはまだ暗い午前6時。城陽市や久御山町などに設置されている約170台を担当し、1日30台を目標に商品補充のほか、売上金の回収、「冷」「温」の切り替え、空き缶回収などを黙々とこなす。 「京都市中心部は効率よく回れるが、郊外はそうはいかない」。90分