【台北10日=東宏二通信員】台湾で、男性会社役員がインターネット上で見つけた「泣くほどおいしいクロワッサン」のネット広告にだまされ、合計1200万台湾元(約3400万円)を振り込んでしまう詐欺事件が発生した。台湾の民視新聞などが報じた。男性は博士号を持つエリートだが、最初の振り込み後に詐欺グループからパン店、銀行、金融庁にあたる金融管理委員会を装った人物から次々と電話があり、計7回も振り込んでしまったという。 事件は、IT企業やIT関連工場などが集積し、「台湾のシリコンバレー」と呼ばれる新竹で発生した。博士号を持つエンジニアで会社役員の男性が、ネット上で「泣くほどおいしいクロワッサン」の広告を見つけた。一般的なクロワッサンは1つ20~60元(約50~170円)。「泣くほど~」は99元(約280円)と割高だが、香ばしく焼き上がった写真を見た男性は食べてみたくなり、パン店指定の口座にATMから